生まれ変わったら。

生まれ変わったら男になりたい。
自分自身が男性から裏切られたり、
友人から嫌な男の話を聞くうちにそう思うようになった。

でもこれは、私が私のまま男になったら、
女性をうーーーーんと幸せにしてあげられるのに、という話。何して欲しいがわかるから。
顔面も男顔だからこのままで、性別だけ変えてくれたらな。
と、ここまで書いて、私は生まれ変わっても、
幸せにしてあげたい側なんだなと気づく。

幸せにしてもらう、そうしたら、何か返さなきゃいけない。
もらってばかりでは、愛想を尽かされてしまう。
そんなことはないと、頭ではわかっている。
でもそういう、組み込まれてしまった思考を直せない。
もっと自分勝手に幸せを噛みしめたっていいはずなのに。

幸せの尺度を変えたら、どんな状況だって幸せや感謝に変わる。
それは自分を救ってくれることもあるけど、
実際のところ、本題から逃げ、諦めてしまっていることが多い。

これ以上は贅沢。
いまある環境を大切にしよう。
苦しいことが起きたのなら、自分に落ち度があったんだ。
だから再発しないために、
もっと気を遣わなければ、頑張らなければと思う。
でも、頑張られている姿を見させ続けることって、
実はとても辛いことだって、それも知ってる。

だらだらして、つくるのも面倒だから今日はデリバリーでいっかって。
今日の洗濯は明日に回してもいっかって。
言ってくれたらいいのにな。
ちょっとだけ踏ん張れば、できてしまうから。
なんで、言えないんだろうな。
なんで、言えないんだろうな。