見出し画像

築100年の古民家で、暮らすように過ごすとは…

古民家を宿泊施設として開業するときのテーマに、暮らすように過ごす。がある。さて暮らすように…とは?

私は旅が好きだ。ずーっと旅していられたらいいな。と思う。でも旅好きは、30代入ってから。

それまでも、女3人でお金を貯めては旅行に出掛けていた。国内も海外も3人でよくでかけた。
主人と出会ってからは旅行ではなく旅をしていると思う。

ボロの車にサーフボードを積み数日の旅から始まり、海外にバックパックを背負って数ヶ月。子供が産まれ犬を飼い始めてからはキャンピングカーで旅をする。

主人は旅の嗅覚が鋭い人なので、もっぱらお任せで私と子供はほぼそれに乗っかるだけだ。 

そんな主人との旅は、国内も海外もどこに行く時も暮らすようにその町を過ごす。
天気で方向とその日の予定を決め、大きい町から数駅離れたところに宿を決める。

数駅離れると、観光地の中では見えない日常が見えてくる。個人経営のご飯屋さんだったり、地元のスーパー。人の少ない海岸や、絶景がある散歩道。お店の人との会話や突然のお土産。

鎌倉を離れ都内に住むようになってから、腰越とは、そんな町だと気がついた。

住んでいると当たり前だった海も、魚屋さんや豆腐屋さんと話しながら買い物する事も、綺麗な夕日も、道路の真ん中を走る江ノ電も、こんな素敵な日常はない。

FOLKは住宅街のど真ん中だ。
イマドキに和モダン風リフォームもされてないし、まさに民家。リアル古民家だ。

隣の家の生活音も聞こえるし、買い物に出たら
夕飯の匂いだってしてきちゃう。

夕方からのんびり買い物。ついでに江ノ島の見える海岸で夕焼けを見て、スーパーに行く。
腰越はテイクアウト出来る店もあるから、それも良い。
刺身とご飯と豆腐でもうご馳走だから。
でも、早めに行かないと、魚屋さんとお豆腐屋さんは閉まっちゃうから注意。
帰り道は、カレーの匂いとか大根を煮ている匂いでお腹へったなーなんて思って、古民家の玄関をただいまーと、ガラガラ〜っと引き戸を開ける。
もうサザエさんの世界です。

台所はちょっと狭いけど、みんなで囲める台所だから料理好きの正面に座ってつまみながら一杯飲んじゃう。

ご飯はみんなで和室にわいわい運んで食べたら、
江ノ電のぷわーんって音がしたり、気持ちの良い風が入る。
ついつい旅行は楽しくて、深酒したり深夜まで起きちゃう事も多いけど、旅好きは早く寝る。
お風呂は広くて檜の壁だから温泉気分。
古民家の周りは静かだから、それも楽しんで。
風向きでは波の音も聞こえるはず。

海街は絶対に朝が良い。
せっかく来たなら朝の散歩に行くべき。

もう顔とか洗わないで出て大丈夫だから、まず海に行く。
海を散歩しながら、貝殻やシーグラスを探す。
昼間よりちょっと冷たい砂や海水を裸足で歩く。
そうしたら眠かったのも吹っ飛んで、気がついたら深く呼吸しているから。

散歩の帰りに、駅前のパン屋に寄ってパンを買い
古民家でコーヒーを飲みながら 腰越mapを眺めながら今日どこに寄ってから次の場所に行くか考える。ちなみに腰越の駅周辺にはコンビニがない。

帰りは江ノ電の腰越駅から乗ってみて。
腰越のお母さん達が折った折り紙を、若いお母さん達が季節の飾りつけしていてとても可愛い。


………どう?素敵でしょう?

これはホテルじゃ味わえないわけです。
暮らすように過ごすってこんな感じ。
リアル古民家は、不具合もたくさんあるけど
他では絶対に体験できない旅が必ず出来るから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?