見出し画像

なぜ私はSOKOAGE CAMPで二度目のインターンを行うのか

今、大学生活をあと数ヶ月で終えようとしているこのタイミングで、またインターンをしています。SOKOAGE CAMPというプログラムのインターンです。

画像2

(インターンの事前研修で集まったメンバーとスタッフたち!)

履歴書に書けるわけでも、高いお給料がもらえるわけでもないこのプログラムのインターンをするのは2回目です。CAMP自体は期によって順次2月から開催されるけど、インターンとして動き出したのは10月ごろかな?
2019年末から、広報のために「SOKOAGE CAMPってどんなプログラム?」、「なぜインターンに参加したの?」と思考や行動を言語化する機会が多くなってきました。
そこで自分が参加した2018年夏からふりかえって、2019年冬の一度目のインターン、そして今に到るまでを行ったり来たりして考えていると、改めて奥が深いSOKOAGE CAMPの実態について、私なりに言語化してみたくなりました。

どんな人がSOKOAGE CAMPを運営してるの?

長くなってしまいそうなので、ゆっくりと、まずはSOKOAGE CAMPを運営する団体、人について紹介します。
運営する団体は認定NPO法人底上げです。
キャッチコピーは「できる感覚を、動く楽しみを、生きる喜びを、すべての若者に。」
底上げには、私が知る限り現在スタッフが4人います。

画像1

(写真はネット上から拝借しました。写真のうち1人は今年度から小学校の先生に!)

一人一人が素敵なのはもちろん、関係性、生き方、コミュニティのつくりかたに愛があります。これからも一緒に生きていきたいと思う人たちです。がっつり出会って2年弱、たくさんお世話になって、助けてもらっています。
スタッフにあることは、オープン、誠実、人間味、そして軸。
スタッフにないことは、嘘、カッコよさ(ちょっと語弊がありそうだけど、カッコつけているの方)。
それぞれの経験があって、スタッフのみなさんも今を生きていることを見せてくれます。
そんな素敵な人たちの中で、2020冬のSOKOAGE CAMPは2人が関わっています。

底上げはよく宗教団体なのでは?と疑われます。なぜかというと、関わった大学生が底上げのスタッフにやけに魅了されて、そしてCAMP参加者は呪文のように、事あるごとに 「SOKOAGE CAMPいいよ」 と唱えるようになるからかな。
その割に、「どんなことするの?」、「なにが魅力なの?」と言われると一言では答えられなくて、「なんだろー?うーん?」とか曖昧になってしまうし、人によって違う答えが返ってくるから混乱させてしまいます。

大学生にとっては安くないプログラム費用で、その割になにをするのかあまり開示されていないという印象を与えているというのも原因の一つだと思います。
費用は滞在場所や移動、スタッフの人件費に相当だと参加しないと実感として分からない気がするし、なにをするかはそのときのスタッフ、インターンズが参加者にあわせて臨機応変に対応したくてあえて決めていないし、参加者からのリクエストももちろん受け入れます。私はよく、オーダーメイドの場と言っています。でもそれはじっくり話さないと分からないことで、伝えきれていない部分でもあると思います。

結局SOKOAGE CAMPの魅力って?

一人で考えることももちろん大切で、自信につながる時間になると思います。でも人生のほとんどの時間、小さいことから大きいことまで自分一人で考えて、決断しなければなりません。
今の私たちがもし100歳まで生きたら、CAMPの期間である1週間はおよそ1/5,214にしかならないんです。無駄になったとしても、1/5,214です。
たったそれだけの時間でも、確かにこれからをどう生きるか、「なにか」になりそうな予感がしたら飛び込んでみるのもいいかもしれません。

スタッフとの出会いはもちろん、インターンズや参加者同士、どこに魅力を感じたかは人それぞれだと思います。
私がCAMPに参加した当時は、自分だけめちゃくちゃしんどい人生な気がしていました。そんな中でCAMPに参加してみると、みんな生きるのに苦労していて、戦っているということが知れました。それでも私は私なりに頑張って生きてきたことを認めてもらえて、自分でも認められました。こんなに自分の話を聞いてくれる、一緒に涙を流してくれる人がいるんだと知れました。焦らなくても大丈夫だと思えました。弱さをみせても離れない人たちがいると知れました。
そして重要なのが、キャンプは1週間で終わりではありません。
人生が続くように、キャンプで考えたこと、感じたことはずっと続いていきます。やっぱり、SOKOAGE CAMPは人生の中のたった1/5,214で、でもされど1/5,214になりました。CAMPが終わっても、何度も生きていることがしんどいと思いました。でもCAMPで出会ったスタッフ、インターンズ、参加者と繋がっているから「生きるのしんどくなった」って話せたり、ふとしたときにCAMPの思い出やかけてもらった言葉に励まされています。そしてまた頑張れたり、でもどうしても頑張れないときもあります。

SOKOAGE CAMPはどんな人のため?

SOKOAGE CAMPってなんなんだ、ちょっと興味があるからnoteを読んでみるかと考えている時点ですごいことだと思います。そして、高いお金と短くはない時間を費やすという決断を自分でできたらすごすぎる!
「SOKOAGE CAMPはどんな人が対象ですか?」や、「どんな人が参加する傾向がありますか?」と聞かれることがあります。私はだいたいいつも、「どんな人でも対象」で、「正直、傾向はない」と答えてしまいます。
もがいている人、なにかを変えたいと思っている人、ぴんときた人、一息つきたい人、走り続けてきた人、なんとなく惹かれた人、どんなもんか体験してみるかと思っている人、どんな人でも来ていい場所、来た人にあわせますというプログラムです。なかなかない贅沢具合ですよね。
また、キャンパーとして参加するためのエントリーシートはありません。
申し込みプロセスを踏めば分かるのですが、ほんとうに誰にでも開かれた場所です。

これだけでもなかなかない場所ですが、プログラム参加後にはここに至ってほしい、こうなってほしいが一切ないのもSOKOAGE CAMPの特徴です。いろんな状態の、違う目的を持ってきた人たちの気づきとか学びが一緒の方が不自然ですよね。
たとえば、リーダーシップ研修ならレクチャーする人が考える「リーダーシップとは」などを持って帰ることになるかもしれませんが、そもそもCAMPではレクチャーがほとんどないから、習ったもので持って帰るものはないかもしれません。けど、自分で生み出した感情、決断などなにかを持って帰ることはできるかも。

今回、インターンに参加する上での想い

私はSOKOAGE CAMPがなくなればいいと思っています。CAMP期間中も、そのあとも、今回はとくにそんな気持ちを持ちながらインターンをしているはずです。
これだけ聞くと、あれ、いきなりどうしたんだと混乱させてしまいますよね。なぜそう思うのかというと、SOKOAGE CAMPの付加価値みたいなものが当たり前に社会にあふれていたら、わざわざこの場所は必要とされないはずです。だからCAMPが必要とされなくなるような、そんな社会になればいいなと思うから、私はCAMPがなくなるための社会をつくれるように貢献したいです。それと同時に、今はSOKOAGE CAMPに価値を見出して、参加してくれる人がいるから、この場所でいろんな人たちと関わりたいとも思っています。

「私はSOKOAGE CAMPがなくなればいいと思っている」という部分だけを切り取れば強烈なインパクトを与えてしまうし、何より自分が所属している場所のことが悪く聞こえるかもしれないように書くなんて、怒られてしまう可能性が。ただその心配はなくて、私がそう思っているんだということを表現してスタッフやインターンズ、過去参加者から怒られることは100%と言っていいほどないという確信があります。関係性と信頼。すごいこと!

なくなればいいなと思う反面、私の周りにもSOKOAGE CAMPをおすすめしたいな〜って人たちがいます。こんな生き方あるかもという一つの選択肢になりうるし、私が大切な人たちと一緒に笑いながら、泣きながら、話したいからです。結局はそこ。
もちろん強制はせず、必要な人に必要なタイミングで届けたいと思ってインターンをしています。だから、必要だと思う人がいるかぎりこの場所がなくなってほしくなくて、持続可能な場所であるために集客したいと、この文章も自分の手元に置いておくのではなく発信のツールに使おうと思いました。
でもなにより、書き始めてはねかせて、また書いてを2週間ぐらいくり返し行なっているプロセスが楽しくて、形にもできました。

きっとこの2020冬CAMPでも、インターンなのにゴロゴロお昼寝するし、いっぱい涙を流すんだろうな。悲しくて、どうしようもなくて、そしてその場にみんながいてくれることが嬉しくてどうしようもなくなるんだろうなあ。目の腫れ予防策を考えないと。

これからの長い長い旅路のために、人生の1/5,214をいろんな人たちに頼ってみるのもありじゃないかな。
(頼ることは相談することだけじゃないし、奥が深い気がしてます。)
そして、頼れる勇気ってすごいこと!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?