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若者よ、医療崩壊を防ぎませんか。新型コロナウィルスに対する向き合い方

※こちらは新型コロナウィルスに関する内容です。記載している情報の信頼度は確かめて掲載しておりますが、私自身専門家ではないこと、および内容には「個人の見解」が大幅に含まれていることをご理解いただいた上で、興味をもっていただいた方は読み進めていただければ幸いです🙇‍♂️一意見が誰かの理解を深めることにいい影響を与えられれば本望ですが、誰かを傷つけたい・違う意見の方に反論したいわけではないので、ご理解のほどよろしくお願い致します。

1. 日本が他国と比較して、感染者/死亡者の急増を抑えられていた理由とは

危機感を持ちつつも、どこか若干人ごとだった新型コロナが、本当に身近なところまで迫ってきた。みんなそれに気が付いたのはオリンピック延期が決定した日の翌日、3月25日(水)に一気に感染者が増えたときだと思う。日本は1人目の感染者が見つかったのは1月15日と比較的早かったが、そのあとは落ち着いており、あれよあれよと日本よりも圧倒的に1人目発見が遅かったアメリカ・イタリア・イラン・その他欧州諸国がオーバーシュートした。

その間、日本の感染者数が少なかったのはテストの数が圧倒的に少なかったこともあるが、死亡者数も圧倒的に少なかったことも事実。友人に教えてもらった下記の一連のツイートが、日本がなぜここまで重篤者の拡大を抑えられていたか、とてもわかりやすくまとめてくれているので、少し長いがぜひ読んでみてほしい。

キーポイントだけを抜き出すと、日本が他国と比較して初期に拡大を抑えられていた要因としては、

1. 早めの段階でのクラスターの制御(北海道で2月の下旬に一気に感染が増えたのは、2月上旬のさっぽろ雪まつりの影響とも)
2. 症状がでている人に対する早めの診断とケア、医療システムの確保
3. 市民の行動(花粉の時期が重なったのもマスク着用促進に繋がったとも)

そしてその結果、"初期段階"においては80%の感染者が誰にも移すことなく治療・退院することができたため、病院が重篤者への治療に専念することができ、オーバーシュートが防げていたのだ。この医療従事者の対応は世界的にも評価されており、本当に頭があがらない。

しかし、皆もニュースを見て気が付いてきていると思うが、昨日3月28日(土)には台東区の病院で29人の院内感染が発覚、その他慶應病院でも複数名感染が発覚しており、それに伴い民間の感染者数も一気に増えたせいで、先ほどの日本での拡大が抑えられてきた理由の2が崩壊してきている。東京都・大阪府ではすでにベットが足りていないようだ。医療従事者の疲労も蓄積してきている。下記の記事によると、中国の調査ではあるが、新型コロナの最前線で診療を行う医療従事者の50.4%が抑うつ気分を訴えたとのこと。

2. なぜ日本はPCR検査数がこんなにも少なかったのか

今回の新型コロナは1月27日に安倍総理によって、指定感染症にすると発表された。これは勉強していく中で知ったのだが、指定感染症に認定されると、病院で陽性反応がでたら必ず入院させなければならない。法律で決まっているのだ。そして、コロナの治癒期間は20日(PCR検査2回で陰性が出るまで)と比較的長いため、どんなに症状が軽くても、どんなに症状が治ってきていても、長い人では1ヶ月以上入院という措置を取らなければならないのである。

私はここで初めて、日本のテスト数が極端に少ないことが腑に落ちた。PCR検査の誤判定率は公表されていないらしいが、例えば「1%の確率で誤判定が出る」とすると、1,000人に検査をした結果、1人は本当に陽性、10人は陰性なのに誤判定で陽性となる。(けれども陰性の10人も検査により入院必須である。)私は下記から勉強したのだが、わかりやすすぎて本当にタメになった。

いろいろ考え方は国によって違うと思うが、日本の場合は症状が出ている/感染経路が明確な人に絞って、検査を行い誤判定の可能性を下げることで、重篤者のみに入院してもらうことに成功。死者数を抑え、医療崩壊を防いでこられたといえる。

加えて、このウィルスは他のインフルエンザやSARS(44歳以下の致死率:約7%)とは違って、若年層の致死率が低く(49歳以下の致死率:約1%)、日本では全体の死亡者数の100%が50歳以上に集中している。加えて、重症化していない若年層において後遺症なども特段発見されていないとされている。(もちろん世界を例に取れば、10代20代でも人は亡くなっているので、油断は禁物ではあるが、ここでは統計的データを元に話を進める。)

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(参照データ:World Economic Forumより)

となると、重症化しかねない症状が出ている人だけに絞って検査をするというのは、指定感染症と取り巻く法律の背景、年代に応じて致死率が大きくことなるというウィルスの特性、後遺症が検知されていないことの3点から考えると、非常に合理的でうまく機能していたのだ。(指定感染症の法律については、現状を鑑みて修正が検討されているとのこと。)

3. 若者は「死ななければ大丈夫マインド」でパニックにならないようにしませんか

しかし、芋づる式に検査対象が増え、もちろん陽性反応も増え、死者数ほど爆発的には増えていないが、このままだと病院が本格的にパンクし、死者数が増大するのは免れないように思う。

上記踏まえた上で、賛否両論あるのは理解するが、私は「死ななければ大丈夫マインド」が非常に重要なように思う。現状、8割の感染者は感染したとしても軽症・無症状のまま回復している。後遺症も若年層において特段見つかっていない。

不安になる気持ちもわかる。こんなことを公にするのは非常に恥ずかしいのだけど、伝えたいという一心で書くと、私も数日前にコロナ感染を疑われて、数日は家から出られなかったし非常に不安になった。その前日はウニや牡蠣の海鮮を食べていたのだが、私のお腹との相性が悪かったのだろうし、人生でも何回も当たっている。。。次の日猛烈にお腹が痛くなり、吐き気が止まらず、近所のワークスペースの敷地内で戻してしまったのである。(本当にごめんなさい。。。)屋外ではあったのだが、敷地内ではあったこと、センシティブな時期であったことから、自分で防災センターに行き、謝罪と清掃をお願いし、当の本人は腹痛の元の海鮮を出したので非常にスッキリした気分で、同じ敷地内の別のスペースでオンラインMTGをしていた。おそらく防犯カメラで私の足取りは見られていたのだろう。MTGが終わる頃に、館内職員がきて嘔吐の要因、検温、宝のように風呂敷に包まれたマスクを渡された。熱はなかったし、自分の中では要因が明確だったこと、そのあとすぐに気分がよくなったことから、私の方ではコロナの症状が出たとは疑ってもいなかったのだが、そのあとも館内職員が30分毎に検温をしにくるので、申し訳なくなってしまいすぐに帰ってしまった。咳もない、熱もない、嘔吐・腹痛はコロナの症状ではない、とはいえ防犯カメラで足取りを追われ、丁寧に包まれたマスクを渡されるほど疑われたことがとてもショックで、もしかしたら本当にコロナなのではないか?としばらく家にこもって熱ばかり計っていた。(週末もしっかり外出自粛してる。)

何度計っても熱はない、咳も一切でない、そして食あたりも半日経てばすぐに治ったので、めちゃくちゃ元気である。しかし、私がこの不安な状態を抑えられず、確かめたい一心で検査をしたらどうなるだろう。先述した通り、8割の感染者は軽症・無症状なので、死ぬほど元気なのに陽性と判断され、入院隔離が必須となり、重篤者のためにあてがわれるべきベットを1つ使ってしまうのである。しかも、このオーバーシュート目前で。

それは本当に本質的なことなのだろうか。自分が感染していたら嫌だ。怖い。もちろんそう思うが、この状況こそ、死者を抑え、本当に必要な人に必要な物資が渡るよう、コロナというウイルスの特徴をちゃんと踏まえた上で「死ななければ大丈夫マインド」で状況を捉えることが大切なように思う。不安だからこそ、パニックにならずに、正しい機関からの情報を自分から取りに行くようにしよう。徐々に、コロナにかかってすでに回復した人のレポートがSNSで上がり始めており、兆候や対応は、臨場感があって非常に参考になる。しかし、ここが一番本当に大切なのだが、「誰かを死なせてはいけないマインド」はもっと大事なので、私のように別症状でも体調が悪くなったり、熱や咳が出たり、人混みに行った直近の経験がある人は、自粛や個々ができることをしていこう。

4. 「ロックダウン」よりももっと効果がある施策とは

そして、果たして東京はロックダウンになるのだろうか…という懸念も、皆の中に大きくあると思う。ロックダウンとは、正確な定義は探しても見つからなかったのだが、日本では「都市封鎖」と認識されており、外出禁止、レストランなどの営業停止、他都府県への移動が法的に制限される可能性を指しているように認識している。ニューヨーク、イタリア、パリ、イギリスなどが有名な例で、場所によっては通行許可証の携帯義務や罰金が課せられている。

曖昧な指示ではなくロックダウン推奨という意見も多いが、私個人はロックダウンを避けるべきと考えており、理由としては、経済へのインパクトが最も大きい。私はマーケティング関連の会社を経営しており、店舗を保有しているわけでもなく、自粛要請にも何ら関係ないのだが、クライアントの業績不調、新規クライアントの施策開始延期などが重なり、年間売上の1/4〜1/3がすでに飛んだ。マーケティング会社でもこのような事態なのだ。打撃をもろに受けている業種への損害は計り知れないし、日本でロックダウンが決行された日には「経済理由による自殺者>コロナの死者」となるのでは?と本気で思っている。

では、ロックダウンを導かないためにはどうしたらいいのか?これは各自のモラルに紐づく要素が非常に大きいのだが、できる限りの外出自粛、とにかくむやみに動き回らないということが重要になってくる。下記の記事はどういう対策をとると、感染症の終焉が早く迎えられるかを、視覚的にわかりやすくまとめた内容。時間がない人は、記事下部の4つシミュレーション結果が並んでいる図だけ見てみて。

https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/health/corona-simulation-japanese/

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感染が拡大している地域を可能な限り封鎖するより(≒ロックダウン)、各々ができる限り動かないことの方が格段に効果が高い(≒外出自粛要請)ことがわかる。もちろん私も外に一歩も出ないのは仕事的に不可能だし、全く友人と会わないということも今はしていないが、原因不明の感染を防ぐためにも行きつけのカフェ/レストランなど決まったスペースにだけ行く、むやみやたらに不特定多数の人が混在する場所にはいかない、電車は避ける、など家から半径1kmでの生活を心がけている。人それぞれ事情はある。ので、それぞれがモラルを持って、自分に最大限できる配慮をするのが一番大事なように思う。

5. テレビで報道されにくいお年寄りへの心からの要望

そう考えると、テレビで報道されている若者が渋谷に集まったり目黒でお花見していたりするのは、非常にみなさん気になるところかと思う。キャッキャと1ミリもの悪びれもなくテレビのインタビューに答えているのを見ると、うーん…と思うところではあるのだが、私は声を大にして言いたい。テレビは渋谷・新宿などを取材しているから、若者若者と騒がれるが、私が住んでいる家周辺の麻布十番や青山などお年寄りが増える地域は、どう考えても致死率の高い50代以降の方の外出の方が多い。先週、青山一丁目の駅近のレストラン街でサクランチをしていたのだが、お年寄りの会合の多いこと多いこと。おばあちゃん6人がマスクもせずにレストランに並び、中ではおじいちゃん集団が昼からビールで乾杯している。昨日、土日の外出自粛要請の中、麻布十番商店街のスーパーに食べ物を買いに出たのだが、「コロナセール」ということで全品30%OFFというポスターをデカデカと貼り出している某レストランチェーンの前を通りかかると(飲食店きついのはわかるがこれはどうなのだろうか…難しい…)、お年寄りとまでは言わないが、外から見える限りは全員が50代以上に見えた。20代のような風貌の人なんて1人もいなかった。

さっきも言った通り、このウイルスでの49歳以下の致死率は約1%、他のウイルスとは異なり、お年寄りが死ぬ病気なのだ。医療崩壊の危機を考えると、若者は「死ななければ大丈夫マインド」でこの危機を乗り越える必要があるが、お年寄りは死ぬ可能性が高いのだ。テレビで見える範囲は渋谷・新宿・花見スポットだけなので、その他地域のお年寄りこそ、もっと危機感を持って欲しいと切に願っている。

6. 「ヒト・モノ」が麻痺した状況における、経済施策とは

経済への影響ということで、もう1つ個人的に考えさせられる話があった。私は高校生だったので全く関心がなく、当時の状況もわからないのだが、2008年のリーマンショックのときは経済を支える3つのファクター、「ヒト・モノ・カネ」のうち、ヒト・モノはリソースがある中、カネの部分がダウンした。そのため、金融政策により状況を立て直すことに尽力した。しかし、今回ロックダウンという状況になると、ヒト・モノが全く動かなくなる。カネに特化した金融政策でヒト・モノが動かせるわけでもなく、本当にどうすればいいのか全員が手探り状態だと専門家が話していて、「ヒト・モノ・カネ」のリソースについて、そして改めてビジネスや経済活動について、考えさせられるきっかけとなった。

私個人としては、ここから1ヶ月でコロナショックが半年になるのか、はたまた1〜2年となるのかが決まるような気がしている。私たち1人1人にできることは、手洗い・うがいの徹底、密集や不特定多数の人が多い場に行かない、できる限りの自粛をし半径の狭い世界で暮らすこと、を各々が自分のモラルの元で徹底するしかないように思う。あと、海外から帰国する方が増えているが、2週間の自宅待機要請、本当に辛いと思うが徹底してもらえるとありがたい。検温もしようね。私は今朝36.5度でした。毎日計ってると習慣になってきます◎

個人的にアフターコロナについて語らうzoom飲み会をやりたいので、興味ある知人の方がいらっしゃいましたら、ぜひお声かけください◎

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