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自民党の議員がLGBT差別や女性差別をするのは、支持団体の宗教右派へのリップサービスだ。

という話はもう、昔からある。少なくとも2015年段階から聞いていた。

でもそれを言う国会の女性議員は、果たして家父長制保守の女性ジェンダーに適応しているのだろうか、と言えば全然そんなことはなく、そもそも女性は結婚出産して育児と介護やりながら家を整えておとなしく働く夫の帰りを待っているものなので、国会議員などやっている場合でもない。

そういう自己矛盾が激しくて、困惑していた。ずっと長いこと。困惑、としか言いようがない。

これが、大日本帝国の亡霊というやつなのか。日本人のDNAに刻み込まれた狂気なのか。

とにかく話が捻れている。矛盾しているのだった。その矛盾を真顔でいうから、こっちが途方に暮れる。そういうかんじの10年であった。世の中には、その矛盾を矛盾と感じないひとも多く、それを見てまた途方に暮れる。これから私、こんな社会で、どうやって生きよう。みたいな、そういうノリだ。ずっと困惑して途方に暮れている10年だったんだけど、いまだこの苦労を分かち合うこともなんだか難しい気がしている。

今もだ。ようやく多くの人が、安倍政権は保守ではない、と気がつき始めたが、では、保守ではないのならなんなのか。私は、安倍政権はリベラルだと思う。実際、安倍さんじたいが、自分はリベラルである、と言ってたらしい。

私もそう思う。政策が新自由主義なのだ。新自由主義ってグローバリズムの別名だ。ものすごい外資優遇策をとるし、めちゃめちゃ移民も入れる。社会福祉が解体されて小さい政府になり、国境の概念を薄くして、世界と溶けてしまう。それがグローバリズム。グローバリズムはそもそも、リベラルの思想だ。その件、フェミ嫌いでマッチョ保守の適菜さんがコメントを出している。日本を破壊する、という言い方をしているけど、たしかに、国家の概念は薄くしていた。国家を解体してた。保守とは正反対だ。矛盾している。

反日のエセ保守、と言ってるが、とにかく、保守じゃなくて新自由主義なのは確かだった。ネオリベラリズムだ。ネオリベラリズムって、昔はリベラリズムと呼ばれていたって、ハーヴェイの本で読んだ。この辺の歴史も調べるととても深い。

リベラリズムとはなんなのか、みたいなのを洗い出さないといけない。

ラディカル・フェミニズムの方は既にそれをやっており、新自由主義と新保守主義(宗教右派)とジェンダー関係の論文は多いが、世の中はまだ、バックラッシュまでで止まっている。

新自由主義が話題に上るのは、まだまだ、先か。ああ、なんだか気が遠くなってきた。物書きだからか、上の句と下の句が矛盾しているような話が、普通に社会でまかり通ってると、それだけでストレスだ。気が遠くなっている。

統一協会が表ざたになって大騒ぎになったのは本当に良かったことなんだが、やっぱり今も困惑しているし、途方に暮れている。

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