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珍しく登竜門

今日は珍しく漫画の話だ。漫画家のくせに漫画の話するの珍しいね、みたいになってるが、プロゆえ角が立つからだ。政経の話してたほうがまだ角が立たない。今日はデビュー前のひと向けかもしらん。プロ向けではない。

①昔はプロの漫画家っつったら基本、大手の出版社の雑誌に投稿してデビューするしか方法が無かったんだけど、今はそんなの全然関係なく、いきなり電子書店系の電子雑誌で連載とかするので、話が混沌としちゃってる。

エロ同人誌で年収億稼ぐやつもいる。

NFTで小銭稼いでるひともいるだろう。私はやったことがないのでよくわかんないけど、やってるひとをよく見かける。セルフプロデュース上手いひとはやってみたらどうだろうか。

ナンバーナインさんに作品を持ち込んで配信してもらって稼いでいるひともいる。出版社から独立したい大御所のプロや、商業誌は競争キツイしもういいやーあとは趣味で細々とやるわ、みたいな元プロが多い。あんまり素人くさいと採用を断られることがあるらしいんだけど、元プロなら大丈夫だ。私もこれ志望なんだけど、結局今のところは出版社からもらえる仕事であっぷあっぷしていて、そこまでたどりついていない。数年以内にはやる。やるぞ(抱負)

pixivとかSNSに漫画をアップ(できればオリジナル)してると、勝手にファンがついて勝手に編集部からのスカウトが来る。

とまあこんなかんじで、登竜門が多すぎる。

多くのひとはすでに投稿→デビューの階段を上ってないから、本来できるはずのことができなくて唖然、みたいなこともあるが、逆に、なぜか生まれつきに近い形でそれができる、みたいな人もいて、個人差が酷くなっている。大手出版社の雑誌で投稿してデビューすると、大手では勝ちあがれなくても他の電子書店系雑誌などで拾い上げてもらってそこから仕事につながり、細く長く仕事できたりするので(私)、長く仕事やるならこれがオススメだ。最初の頃、つらくて泣いたり鬱病になったり大変な苦労をするが、苦労に見合うだけの技術と根性は手に入るよね。

なんでこんな話をしてるかといえば、作家とお近づきになるとデビューできると思ってるひとがたまにいて、や、それはならん。ならんな。昔はあったかもだけど、今は聞かないねえ。私から仕事が行くとかはないし、アシスタントさんも使っていない。

逆に、昔とは違って今はこんなかんじで複数の登竜門があるので、登竜門を試してみたらいいと思うのだ。ネットで調べると、情報はあふれかえっている。漫画やイラストは描く人もすごく多いんだけど、漫画業界って昔から、上手いから仕事がある、みたいなかんじでもなく、むしろなんでこんなひとがお金稼げるのだろう?みたいなひとのたくさんいる、カオスなサブカル・ワールドだ。年齢も関係あるようでいて、無い。誰が当たるか全然わからない。拙いからって売れないとも限らない。だからこそ、希望も絶望もある世界なのだ。やることないならば、ぜひともやってみたらいいと思う。失敗してもリスクもあんまりないしね。正社員の仕事持ってるひとは、仕事やりながらでも描ける。これが「声優になりたい」とかだと、仕事やりながらなんかできない。バイトやりながらでいいし、家事や介護やりながらだっていい。

ただ、デジタルのほうがいいかも。デジタル対応してないと、編集部が敬遠するかも。イラストならば手描きでもスキャンすればいいが、漫画は量産しないといけないので、デジタルのほうがいいんじゃあないかなあ。

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