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昔、「私はフェミニストなのですが、化粧したての女性の顔がとても好きだ」というひとにネット上で会ったことがある。真面目そうなひとだな、と思った。

なぜかその話を時々思い出すんだ。あのひと、フェミニスト【だけど】化粧したての女性の顔がとても好き、って、逆説でつなげたのなんでなんだろう?って。メイクは、フェミニズムにありがちな言説では、「男性に媚びるためのもの」「家父長制下の女性の象徴」だからだろうか?メイク好きな女性は、「男に媚びるためにやってんじゃねええええ」って言いそうだけど。可愛い、美しい自分が好きなのかもしれない。自分の作った作品にうっとりするみたいに、うっとりするのかも。

それを言ったあのひとは、メイキャップアーティストだったのかもよ。

あるいは、デパートでお客のお化粧を手伝う、化粧品の売り子さんだったのかもよ。

あのひとのことを思い出して、そんなことをよく考えるんだよね。ただ、それだけなんだけど。

私は化粧品のパッケージがとても好きだ。美しい。観てるだけでどきどきする。美術品みたいに。といっても、女性性の象徴ではあるよね。最近は中華化粧品にうっとりしている。こういうの。

口紅に彫刻みたいなのがしてあるんだぜ!!!

凄すぎる。

実物見てみたくって、今度口紅買うときはここのにしよう、と思っている。ずいぶんとマットな口紅みたいなんだけど、なんとかなるだろう。私はあんまり化粧しないタイプなんだけど、化粧品があまりに美しくて、欲しい、みたいなものはいっぱいある。香水も好きだし。化粧っけがあまり無いけどネイルだけすごい、みたいなひとも、同じようなかんじなんだろう。わかる。その気持ち。うっとりするんだよな。

こういうのも、自分の女性性とのつきあいかた、なのかもなあー。

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