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キクラボヲキク【渡辺愛②】

2020年4月11日(土)・12日(日)&4月18日(土)・19日(日)に、JWCM(女性作曲家会議)PPP Project 共催で行うキクラボ1に関するインタビューシリーズ。引き続き、作曲家の渡辺愛さんと4月12日の「ママパパ音楽家会議」について語ります(インタビュアー:わたなべゆきこ)。

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キクラボヲキク【渡辺愛①】

ー(ゆきこ)2020年4月12日に、JWCM主催のイベントとして「ママパパ音楽家会議」っていうのをやることになってるじゃないですか。愛さん発案で。アイディアの発端は何だったんですか?

(愛)あのですね、前オンラインサロンでこの記事シェアしたの、ゆきこちゃん、覚えてるかな?

これのリアル版をやりたいと思ったんですよね。記事じゃなくて、実際ライブで話すっていう。

ー(ゆきこ)あぁ、これか。これは音楽業界で働く方たちだけど、これのフリーランス音楽家版をやりたいと。

(愛)そうなんです。例えばね、「自分の子供に音楽をやらせたいか?」って興味があったりする訳なんです。これ私リサーチだと、真っ二つに分かれる。やらせたい派と、やらせたくない派。


ー(ゆきこ)へぇ。うちはどうだろう・・・。

(愛)その辺の意識の違いとかも、興味深いトピックになると思うんです。

ー(ゆきこ)しかも「ママパパ音楽家会議」っていうことは、これはママだけじゃないんですよね。

(愛)「ママ」だけにしちゃうと、子育てしている=ママという図式を自ら発信してしまうことになるでしょ。パパだって子育てしてるし、パパ音楽家は、子どもを片手に抱えて練習したりしてるわけじゃない。だから、よくある「ママイベント」じゃないんです。パパも大歓迎だし、シングルで子育てしている人、主婦の人、主夫の人、なんなら子どもはいないけどディスカッションに興味のある人だってウェルカムだし、子育てがまだまだ全然リアルじゃない学生さん等の若い世代だってもちろん、みんな大歓迎の企画なんです。

ー(ゆきこ)なるほど。「ママイベント」は沢山あるけど、「ママパパ」となると数が減る。もちろん「ママ」だけじゃない、「パパ」含めての育児だし、もっと言うなら地域社会で子どもを育てているわけだから、色々な方が参加して多方面から意見が聞けると良いですね。

(愛)でも「パパママ」じゃなくて、「ママパパ」っていうのは、密かな抵抗なんです!「男女」じゃなくて、ね。

ー(ゆきこ)ははぁ、色々と考えてのネーミングだったのか。あとこの企画で面白いのが、ママパパが会議している間、別室で託児コンサートをやるっていうところですよね。

(愛)そうそう。子育ての悩みを話す場に参加するために、子どもをどこかに預けなければいけないって、どこか矛盾してると思って。今回は、ママパパが会議をしている間に、保育資格を持った音楽家のみなさんにコンサート+託児をしてもらうことになってるんですね。そもそも、託児つきのコンサートって、あるにはあるけど、数が少ないでしょ。今まで経験したことがあるけど、これってもっと広まったほうが良い。例えば、新国立劇場でオペラを見たときに利用したことがあるんだけど、あそこって、託児のサービスがあるんです。新国で鑑賞するお客さんのための。

ー(ゆきこ)あぁ、そうなんだ!素晴らしいね。

(愛)予約すれば安価で預けることが出来るんですよね。オペラシティでも使えたらいいのになぁ、なんて思っちゃいました。

ー(ゆきこ)そういうサービスが気軽に使えるようになれば良いですよね。

(愛)そう思います。ママパパも楽しい、子どもも楽しかったら最高ですよね。コンサートに行くために、ママパパが喧嘩したり、コンサートチケットの倍以上も託児にお金を払うっていうのは、もっと改善されても良いと思うんです。


ー(ゆきこ)あと、cielさんの存在を知ったっていうのも大きいですよね。保育資格を持ったアンサンブルで、子供向けの演奏会をプロの演奏家が本気でやっている。

(愛)彼らの協力なしには、企画が大きくならなかったと思いますし、個人的にもどんなイベントになるか、楽しみにしています。

ー(ゆきこ)うちの子供も、絶対参加させたいなぁ。託児の関係で、参加人数は限られていますが、多くの方に知ってもらいたいですね。興味がある方は、またこちらのマガジンで記事を更新していきますので、是非ぜひチェックしてくださいね。

シンポジウム「ママパパ音楽家会議」
2020年4月12日(日)14時~16時
場所:浦安音楽ホール スタジオA
(スタジオDにてcielによる音楽託児を併催 )
アクセス:JR京葉線・武蔵野線新浦安駅南口から徒歩一分
参加費:無料
要予約:予約フォームはこちらから
助成:東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2020
主催:JWCM

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