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クラリネットのいろは vol.3

楽器法シリーズミニコラムです。このシリーズ、「いろは」のタイトルを付けていたことをすっかり忘れていた!戻ってきました、いろはシリーズです。引き続き、クラリネットの特殊奏法について勉強していきます。今日の記事は、先日さっきょく塾で行った「クラリネット質問会」で話題にあがったクラリネットの倍音構造について。

前回は特殊奏法について書いてみました。特殊奏法は、英語でExtended Techniquesとも呼ばれますが、あまりにも多く使われているので「とくしゅ」でも「Extend」でもなくなってしまっているサウンドが多くあります。全てのものは使われる頻度によっていつか馴化していくことを思うと、「特殊奏法」であってもその「とくしゅ」以外に愛でるところがない限りは、数年、速くて数か月で面白みのない作品になってしまう。それって多くの方が特殊奏法に対して懐疑的になるポイントではないでしょうか。

さて、今日はそんな「特殊奏法」の「とくしゅポイント」以外の主観的「愛すべきキャラクター」に触れつつ、カテゴリーに分けて書いていきたいと思います。まずは基礎中の基礎。クラリネットの構造と倍音についてです。

さっきょく塾では、2020年8月現在クラリネット奏者のキュサン・ジョンさんをお迎えして、「テレビ電話で奏者に色々聞いてみよう会」が開催されています。そちらの冒頭部分で、キュサンさんにクラリネットの倍音についてお聞きして見ました。

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