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クラリネットのいろは vol.5【Guðmundur Steinn Gunnarsson】

9月に入りました。引き続き楽器法シリーズミニコラム、いろはシリーズ。クラリネットの特殊奏法について勉強していきます。今日の記事は、先日さっきょく塾で行った「クラリネット質問会」で話題にあがったアイスランド在住作曲家、Guðmundur Steinn Gunnarsson(グズムンド ・シュタイン・グンナルソン)さんについて。そして、なんと10月のテレビ会議では、グズムンドさんご本人にご登場頂けることになりました(パチパチ!英語通訳あり)。「3Dプリンターでどうやって楽器を作るの?」「どんな音がするの?」そんな疑問、ご本人に聞いてみましょうね。

「グズムンドさんを囲んでオンラインでお話する会」詳細は次記事にて。

Guðmundur Steinn Gunnarsson(グズムンド ・シュタイン・グンナルソン)はアイスランドの作曲家。彼の略歴から簡単にご紹介していきますね。

便利な社会に対応できない自身の状況から、決められた五線というフォーム以外の新たな記譜法を研究している作曲家です。例えば、デジタル・スクリーン・スコアであったり、アニメーション・ノーテーション(または関連するデジタル手法)などを取り入れた作品など。その独特の手法のため、チームで創作することが多く、FengjastrúturというアンサンブルやFersteinnと呼ばれる自身が率いるマルチインストゥルメントアンサンブルなどと共同で作品作りをしています。共同リサーチから方法論をフォーム化し、更にそれを自由に展開させる形で異なるタイプの音楽を生み出しています。アイスランドの民謡への興味から、所謂決まりきった小節線で書かれた音楽以外の方法論に興味を持ち、実験的な楽譜の他にも、オリジナルなチューニングや改造楽器、ヴォーカルのパフォーマンスなどの実験を行っています。自然発生的なアプローチに対しコンピュータを用いた実験は一見非合理的に見えますが、思いがけない出会いをもたらしてくれることがあります。
(引用元:https://gudmundursteinn.net/bio/)

アイスランドと言えば、レイキャビク、オーロラ、とまるで刷り込まれたイメージしかなかった私ですが、どうやら非常に実験的なシーンが広がっているようです。上記の文中に出てきたFengjastrúturマルチインストゥルメントとは耳慣れない編成ですが、どんなことをしているのか、実際動画で見てみましょう。Guðmundur Steinn Gunnarssonの作品から抜粋、8つの空き缶を使った作品です。

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