ききたい

宗像礼に〇〇について聞いてみた(1)

「ちょっときいてみたい 音楽の話」第六弾は、指揮者で作曲家の宗像礼さん。今回、宗像さんは率いる、スウェーデン、ストックホルムを拠点とするアンサンブル、Curiouos Chamber Players※のビデオプロジェクトに作曲家として参加させて頂くことになり、数日お宅に滞在している間にお話を伺いました。(わたなべゆきこ)
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スウェーデン

――(わたなべ)確か宗像さんを始めて知ったのは、6、7年前だったと思うんです。それから、何回かご一緒させて頂く機会があったけれど、こうやってお話をお聞きするのは初めてになります。まず、簡単にこれまでの活動についてお聞きしたいと思います。現在はストックホルムを拠点に生活をされているんですが、どういった経緯でスウェーデンに?

(宗像)実は、もともと音楽を生業とするつもりはなかったんですよね。16歳の時にアメリカに行ったんだけど、そこでは数学と音楽をダブルメジャーとして勉強していました。

――あぁ、アメリカに行かれる前に、日本で音楽をやられてたとか?

うーん、小さい頃はどちらかというと、アニソンが好きな子どもでした。

――アニメ好き?

というより、みんなが通るような、ジャンプとかドラゴンボールとか、そういうものを好んでましたね。

――へえ。それで、どこから音楽に?

高校のクラブ活動で、ロックバンドの歌手をやろうと思ってたんだけれど、その学校にはロックバンドはなくて。でも「その代わりジャズバンドならあるよ」と。

――最初はジャズからだったんですね。

それで、何の楽器が空いてるか聞いたら「エレキベースなら空きがある」って言うので、最初はエレキベースから始めました。

――エレキベース!

アメリカの大学に移って、そこでもジャズバンドのエレキベースをやろうと思ってたんだけど、今度は「エレキベースは空きがない」って言うんです。代わりに「オーケストラでコントラバスなら空きがある」って。

――今度はコントラバス。

そうなんです。それでオーケストラでコントラバスをやることになって、素晴らしい指揮者の先生に出会って、それがきっかけでスウェーデンに移って、指揮の勉強を始めたんです。

――なかなか長い道のりだったんですね。

自分の意志で、というよりは、流されるようにたどり着いたっていう感じです。

――そこからずっと、スウェーデンを拠点に指揮者兼作曲家として活動されてると。

そうです。

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次回更新は7月5日。お楽しみに。
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キュリアス・チェンバー・プレイヤーズ(Curious Chamber Players)
スウェーデンを拠点に活動している現代音楽アンサンブル。彼らのレパートリーの中から幾つかご紹介。

(Malin Bång: kudzu)

(宗像礼:Buckle in the Air II)

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