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同時代音楽のための月刊マガジン【無料】

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同時代に生きる音楽家のインタビュー、エッセイなどを月刊でお届けします。紙媒体のマガジンを目指して、記事ストック中です。 【音ポスト】 【ゆきちか日々の書簡 (不定期)】 【今日の…
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2024年7月の記事一覧

8/20に満月会 in 松本やります!

こんな世の中で、音を書く行為が何か意味のあることにつながるのか。あまりに現実と創作がかけ離れ過ぎてしまって、一音書くにもひどく考えすぎてしまう。これまであった日常の隙間も、資本主義の中では「あらゆる意味」にからめとられて、いまや意味のない時間もない。少しでも時間があれば、耳から情報を聞き、同時に目から違う成分を摂取している。 生の音楽は、音楽を聞くという目的のために集められた人たちと、そのためにあつらえられた空間で、音を聞く行為だ。そして、それも最近少ししんどい。一方向に発

音ポスト再開します。

音で対話が可能か 先日お友達で、演出家の藤原佳奈さんと話していて、「わたなべさん、何かやりたいことありますか」と聞かれて考えていたけど、作曲もキュレーションも場づくりや音楽の創造教育も最終的には『対話がしたい』ということなのかもしれない。音楽はもはや私の中ではプロダクトではないし(否、商品だったことなんてこれまでもなかった)、とすると音楽が何であるか。ここのところ、日々と音楽を地続きにしようとしている根底には、音楽、すなわち私にとっての対話のツールであるものが、その役割を果