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同時代音楽のための月刊マガジン【無料】

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同時代に生きる音楽家のインタビュー、エッセイなどを月刊でお届けします。紙媒体のマガジンを目指して、記事ストック中です。 【音ポスト】 【ゆきちか日々の書簡 (不定期)】 【今日の… もっと読む
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2022年9月の記事一覧

正座とお茶碗、文脈

毎回韓国に行くと驚く。これは西洋諸国に行ったときとは比べ物にならない。恐らく「これはこういうもの」という認識を超えてくるからだろうと思う。最近は韓国の街のテクノロジーの発展による快適さと一向に何も進まない日本の街の違いに驚く(と共に嘆く)ことも多いが、もっとシンプルなところで食事中のマナー、お風呂の使い方、家の間取りやドアのキーの形状など、日常生活の中の違いを挙げ始めるときりがない。 隣国のアジア諸国である、という意味で、欧米から見ると両国の違いは大きくないと思われがちであ

主軸とは何か

ここのところ、いくつかのプロジェクトが並行して進んでいる。その中で感じたことを備忘録的に書いていこうと思う。全く関係ないようで、少しずつ関連しているような気はしている(備忘録とだけあって、乱筆乱文)。 これを書こうと思ったきっかけは、友人で美術家の永岡大輔さんからの連絡だった。永岡さんは、今はなきトーキョーワンダーサイト時代からの友人で、兄のように(勝手に)慕っている、尊敬するアーティストである。 そんな彼から連絡をもらったのが数週間前。「今カッセルにいるんだけど、作品に

コンポジションの時間 in 松本 開催

(有料全文公開記事です)さっきょく塾は、2018年にスタートし、2023年に五周年を迎えます! 多くのゲスト音楽家の方、またさっきょく塾生のみなさんに支えられ、この五年という節目を迎えることができました。 さっきょく塾では、音楽思考を言葉にすること、そしてそれを共有し感じ合うことを学びの主としてきました。「創作の技術」や「良きとされていること」を教えることではなく、各々の表現者が表現したいことを言葉にするお手伝いをしたり、どこかで知ったつもりになっていた言葉や概念をもう一度

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