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同時代音楽のための月刊マガジン【無料】

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同時代に生きる音楽家のインタビュー、エッセイなどを月刊でお届けします。紙媒体のマガジンを目指して、記事ストック中です。 【音ポスト】 【ゆきちか日々の書簡 (不定期)】 【今日の… もっと読む
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2019年6月の記事一覧

「それで、お仕事は何されてるんですか?」

ドイツで活躍する作曲家、モーリッツ・エッゲルト(Moritz Eggert)が2014年に書いた記事。今日ふと目にとまったので、ざっくばらんな意訳、そして抜粋ですが、載せてみます。 よくこう聞かれるんですよね…「それで、お仕事としては何されてるんですか?」って。 もしくは、非商業的な音楽を書いて生きていけるんですか?ってね。 そうなんだよね・・・とは言え、恐らく少なくとも理論的にはドイツって、この「現代音楽」を書いて生きていける、極々少数の国だと思うんですよ。まぁ、それ

森紀明に〇〇について聞いてみた(6)

PPP Project 「ちょっときいてみたい 音楽の話」第五弾は、作曲家でサックス奏者の森紀明さん。森さんは、日本でサックスを学んだ後、アメリカ、ボストンのバークリー音楽大学でジャズを、ドイツ、ケルン音楽大学大学院で作曲、電子音楽を学び、現在は拠点を日本に移し、幅広く活動されています。創作における「欲」「オーケストラを作曲すること」「音楽の質」「A to B」、そして最終章「聞かない」です。 ――この前の森くんのジャズのコンサートを聞きながら、こう思ったんです。インプロっ

ゆきちか日々の書簡 06 * マルチタスク

コンポーザー二人の毎日のやり取りを切り取ったもの。きほん何気ない話です。そういや男性はシングルタスク、女性はマルチタスク傾向があるとは聞きますね(でもわたしはシングルタスク型)。 ---------------------------------------------------------------------------- わたなべゆきこ 作曲家、ケルン在住、四歳児の母。8月中旬から約1ヶ月帰国。 森下周子 作曲家、ベルリン在住。毎日30度超えでしんどい。 ----

森紀明に〇〇について聞いてみた(5)

PPP Project 「ちょっときいてみたい 音楽の話」第五弾は、作曲家でサックス奏者の森紀明さん。森さんは、日本でサックスを学んだ後、アメリカ、ボストンのバークリー音楽大学でジャズを、ドイツ、ケルン音楽大学大学院で作曲、電子音楽を学び、現在は拠点を日本に移し、幅広く活動されています。創作における「欲」「オーケストラを作曲すること」「敷居」から続いて、「A to B」についてお話を伺いました。 ――少し話が変わるんだけれど、ジャズって、どう構築していくものなんでしょうか?

森紀明に〇〇について聞いてみた(4)

PPP Project 「ちょっときいてみたい 音楽の話」第五弾は、作曲家でサックス奏者の森紀明さん。森さんは、日本でサックスを学んだ後、アメリカ、ボストンのバークリー音楽大学でジャズを、ドイツ、ケルン音楽大学大学院で作曲、電子音楽を学び、現在は拠点を日本に移し、幅広く活動されています。続いて、敷居について。 音楽の敷居の話――最近、4歳の娘が毎日幼稚園で絵を描いて持ってきて、でも時々それが何だか、わからない(笑)それで「これ何?」って聞くと、「お母さん、そこじゃないよ。今

森紀明に〇〇について聞いてみた(3)

PPP Project 「ちょっときいてみたい 音楽の話」第五弾は、作曲家でサックス奏者の森紀明さん。森さんは、日本でサックスを学んだ後、アメリカ、ボストンのバークリー音楽大学でジャズを、ドイツ、ケルン音楽大学大学院で作曲、電子音楽を学び、現在は拠点を日本に移し、幅広く活動されています。創作における「欲」「作曲のレッスン」そして話は「オーケストラを作曲すること」に繋がっていきます。 オーケストラを書くことについて――(わたなべ)森くんは、オーケストラに興味ってありますか?

森紀明に〇〇について聞いてみた(2)

PPP Project 「ちょっときいてみたい 音楽の話」第五弾は、作曲家でサックス奏者の森紀明さん。森さんは、日本でサックスを学んだ後、アメリカ、ボストンのバークリー音楽大学でジャズを、ドイツ、ケルン音楽大学大学院で作曲、電子音楽を学び、現在は拠点を日本に移し、幅広く活動されています。vol.1では、創作における「欲」「無欲」について。更に話は広がりました。 (森)ところで、わたなべさんは欲についてはどうですか? ――(わたなべ)20代の頃に、切磋琢磨していた同世代の友

森紀明に〇〇について聞いてみた(1)

PPP Project 「ちょっときいてみたい 音楽の話」第五弾は、作曲家でサックス奏者の森紀明さん。森さんは、日本でサックスを学んだ後、アメリカ、ボストンのバークリー音楽大学でジャズを、ドイツ、ケルン音楽大学大学院で作曲、電子音楽を学び、現在は拠点を日本に移し、幅広く活動されています。今回はアハト・ブリュッケン音楽祭でのプロジェクトのためにドイツに二週間ほど滞在されており、忙しいリハーサルの合間にお話を伺うことができました(インタビュアー:わたなべゆきこ)。 ――(わたな