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さっきょく塾 2018/2019(停止申請中)

作曲家育成のためのプロフェッショナル・コースです。毎月更新される「わたしたちはこう考える」二人の講師の主観的音楽思考論の他、作品公募で選ばれた作曲家は2020年以降に新曲を発表す…
2019年夏まで一年間限定のさっきょく塾です。現在第一期生、限定15名で募集しています。このマガジ…
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#音楽理論

コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(4)

マノス・ツァンガリス(Manos Tsangaris)は、ドイツ、デュッセルドルフ生まれの作曲家です。 作曲だけでなく、パフォーマンス、インスタレーション、ミュージックシアター、そしてオーガナイズなど幅広く活動しています。

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コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(3)

ペーター・アブリンガー(Peter Ablinger)はベルリンベースで活動しているオーストリア作曲家です。私は、この時代に生きる作曲家の中で、アブリンガーは非常に重要な存在だと思っています。音楽の概念そのものを変えた作曲家。そんな彼の作品の中でも「空間の使い方(考え方)」は、一つ大事なキーワードになっているような気がするんです。 恐らく見たほうがわかりやすいと思うので(体験するのが一番だけれど)、具体的な例として、二つ挙げてたいと思います。 (1)オーケストラ作品「Ru

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コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(2)

クラウス・ラング(Klaus Lang)はオーストリアの作曲家、グラーツ音楽大学で作曲科、そして宗教音楽作曲科の教授をしています。まず幾つかの作品をリンクします。 「bright darkness 」(2017) クラウス・ラング自身による演奏。ここで演奏することだけじゃなくて、演奏に至るプロセス自体を見せるドキュメンタリー。

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コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(1)

美術の分野では、サイトスペシフィック・アートという言葉があるそうです。 サイトスペシフィック・アート 美術作品が“特定の場所に帰属する”性質を示す用語。といって、美術作品にとって“特権的な場所”であるはずの美術館の機能を補完するのではなく、逆に批判するために用いられることが多い。展示空間全体をひとつの作品に見立てる「インスタレーション」や、「ミニマリズム」の純粋形式に対する反発として登場した「プロセス・アート」、公共空間における美術作品の意味を問う「パブリック・アート」とい

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【1月エッセイ課題】あなたのオペラ聞かせてください。

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【2月エッセイ課題】ひとりで作曲しますか?それとも誰かと共同で作りますか?

さて、ここからは受講生の時間です。以下の質問に対して2月末日までに、ご自身のノート記事として投稿してください。課題の投稿方法はこちら。講師のレスポンスも後日別記事でアップします。皆さんからの記事投稿楽しみにしています! 【2月エッセイ課題】 ひとりで作曲しますか?それとも誰かと共同で作りますか?

ひとりで作曲する?それとも共同で?(3)

第一章では、演奏家と作曲家の役割が産業革命以降分離したこと、その後才能溢れるコンポーザーパフォーマーの出現により、楽器の可能性が広がったことに言及しました。第二章では別の例として、演奏家と作曲家の密な共同作業で生まれた作品について、そして1970年、80年に起こった欧州での現代音楽アンサンブル乱立に伴う、演奏家と作曲家の関係と音楽の変化についてお話してきました。第三章では更に先を行き、今の時代の共同作業、コラボレーションの形について書いていきたいと思います。

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ひとりで作曲する?それとも共同で?(2)

第一章では、産業革命以降分離していった演奏家と作曲家役割について、そして両方を兼任するコンポーザーパフォーマーのお話をしてきました。個人的には、作曲家兼演奏家のパフォーマンスにとても魅力を感じます。楽譜上に記譜しにくい、重要な何かを、彼らの演奏から感じずにはいられません。 グロボカールのような類い稀な才能を持つ、コンポーザーパフォーマーは希少ながらいつの時代でも存在します。オペラ回で前述のベアート・フラーも作曲家として、また指揮者としても活動していますが、時期によって指揮を

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ひとりで作曲する?それとも共同で?(1)

2016年に販売された「えんとつ町のプペル」。キングコング西野亮廣さんが作った絵本として一時期話題になりましたね。2017年、一昨年の時点で累計30万部突破。絵本としては異例の大ヒットを記録しました。

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オペラを書いてみることにした。(3)

続きまして、Q4:人間か、人形か、アンドロイドか。

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オペラを書いてみることにした。(2)

第一章では、主にテキストやストーリーの必要性とその扱いについてまとめてきました。第二章では、以下の質問を掘り下げます。

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オペラを書いてみることにした。(1)

あけましておめでとうございます!2019年一発目の思考論は「オペラ」から始まりますよ! 20世紀初頭、多くの作曲家によってオペラの既存概念を疑問視するような作品を作られてました。例えばノーノの「プロメテオ」、リゲティの「ル・グラン・マカーブル」、カールハインツ・シュトックハウゼンの「光」、モートン・フェルドマンの「Neither(・・・でもなく)」等など。詳しくはこちらの参考文献で。

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【12月エッセイ課題】ノイズって美しくない?

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ノイズって美しくない?騒音の新しい定義(4)

第一章、二章では噪音を取り巻く現代西洋音楽史概要、そして第三章ではロシアのアバンギャルドから現代へをテーマに、何人かの作曲家を取り上げながら駆け足で見てきました。ラスト第四章では、世界各国から少し毛色の違うノイズ関連の作品を挙げていきたいと思います(エラーがあり部分的に見えない箇所がありましたので、追記しました。2021年3月)。 Marc André

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