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人をつなぐこと。それがぼくの仕事だ。#言葉を宿したモノたち

ぼくはいつも正しく働く。

どこにいても、どんなときも、ぶれることはない。

誰かが「やばいやばい」と焦っているときも、ぼくは焦らない。冷静に、淡々と、自分の仕事をこなすことができる。すごいでしょう。

ぼくには、たくさんの仲間がいる。
見た目はみんな違って、個性いっぱいだ。カッコイイ奴もいるし、味があってやさしい奴もいる。
やっぱりみんな冷静で、淡々と、自分の仕事を正確にこなす。

どこにいても、やるべき仕事は同じ。だから、たとえ違う場所にいても、同じ仕事をしているんだなと思うと、ぼくはがんばれる。


ぼくの仕事は、人をつなぐことだと思っている。
ぼくがいることで、人と人とがつながることができる。

約束したり、待ち合わせをしたり、大切な人とつながる瞬間に関われるのはうれしい。

ただときどき、ぼくがいることでケンカになってしまうこともあるんだよなぁ…。
そんなとき、ぼくはいないほうがよかったのかと考えてしまうことがある。ぼくがいなかったら、もっとみんなの気持ちはゆるやかになれるのかな、とか。


そんなことを考えていると、少しずつ疲れてくる。

気がついたら他の仲間に遅れをとっていて、もっと疲れてくるともう完全に、働けなくなってしまう。

正しく働けないと、それはそれで迷惑をかけちゃうんだよなぁ。
ごめんなさい。


結局のところ、仲間の中で誰が一番正しく働いているのか、ぼく自身もわからないところがある。
お日様と仲良しのあいつが一番正しいのかなぁなんて、ときどき物思いにふけったりする。


ただ、仲間の中で誰が一番正しいんだとケンカしても仕方ない。

ぼくはぼくがいる場所で、今日も正しく働くしかないのだ。


みんながぼくを頼りにしている。
人と人がつながるため、ぼくはがんばり続ける。

疲れちゃったら、新しいエネルギーをチャージしてもらおう。



仲さんのこちらのお題企画に参加させていただきました。

その物語の中心となるルールは一つだけ。
身の回りにあるモノをヒトに見立てて、そのモノから世界がどう見えているかを正体を明かさずに書くこと。

今までは自分の体験に基づいた文章ばかり書いていたので、こういった形で文章を書くのは初めてでした。

慣れていないせいか、答えがにじみ出ているような気も…(笑)
読者の人に想像してもらえるような文章を書くって難しい。でもとても楽しかったです。参加させていただき、ありがとうございました。


さてさて、「ぼく」は一体誰でしょうか。




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