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歯医者さんがとても怖い

先日、歯医者さんの受診の予約をしてきました。


私にとっては褒めて褒めて褒めて褒めたたえるべき行為です。
私は歯医者さんが苦手なのです。否、もうちょっと正確なニュアンスを言うと歯医者さんが非常に怖いのです。
これを書いているとき私は37歳ですが、私の中では歯医者さんはいくつになっても怖いし、多分この先も大なり小なり怯えていると思います(蛇足ですが27歳のとき歯医者さんの治療中に怖くて泣きました)。

そんな中でも自分から「そろそろ歯医者さん行かないと」と思って予約の電話をし、予約をとってきたのは非常に勇敢というか、「よく頑張ったね!私!!」と本当に、頭がすり減るまで撫でてあげたい気分なのです。


歯医者さんの予約をした理由は定期健診です。
この前検診に行ったのが約5か月前。そろそろ行かないとなぁ…ひどい虫歯になるの嫌だし…「異常ありません」で1回で終わった方がいいじゃん?で、それを維持できた方が安心じゃん?という気持ちを奮い立たせた感じでした。

「ヘアケア、スキンケア、ボディケア、オーラルケアはちゃんとしていたい」という気持ちが私の中にあるので、「歯医者さん怖い」を振り切って、思い切って思い切った…というのがこの話の流れです。


私はどうしてこんなに歯医者さんを怖がるのでしょう。
今までにもこの自分の心理を解明しようと試みたことはあるのですが、なかなかしっくり来る着地ができていません。

とりあえず今までの解明してきた感じだと

「なにをされているのか分からないから怖い」
「もしかしたら痛いかもしれないから怖い」
「寝た状態で口を開き、なにも抵抗できないから怖い」

というところから来るのかなーというのが着地点です。


多分、この3つの中でも私は「もしかしたら痛いかもしれないから怖い」というのが一番強いのだと思います。
実際、これを逆にしてみて「歯医者さんへ行っても痛みを感じる治療はない」と約束されているのなら特に気分が重たくなることなく受診当日を迎えられると思います。

前述の通り私は一応定期健診には行く人なので、虫歯がもし見つかっても麻酔なしでちょっと削るだけで終わるのですが、その「麻酔なしでちょっと削るだけ」というのが激烈に怖いのです。一応歯の構造は調べてみましたが、「もし痛いところに当たったらどうしよう」と戦慄するしかないのです。


なので、私は魔法の言葉を会得しました。それは「怖いです」です。

…いや、37歳の女が歯医者さんで治療を受ける前に「怖いです」というのはちょっと幼い発言のような気もするというのは重々承知です。

でも怖いものは怖い。年齢なんて関係ないし、怖いという気持ちは年齢によって感じる、伝える程度を変えてもいいものなのか?とも思います。

以前の魔法の言葉は「麻酔してください」だったのですが、それは「麻酔した方が痛いと思うよ」と軽い虫歯を削る前にお医者さんから言われたので、魔法の効力はほぼほぼなくなりました。


で、「怖いです」。この前詰め物が欠けたときに受診したときも私はこの魔法の言葉を伝えました。2度3度伝えました。

そうするとスタッフさん皆様はこの37歳の「はいしゃさんこわい(平仮名)」というどうしようもない恐怖を分かってくれ、優しい言葉をかけてもらえました。

なんというか、このとき仮に実際の治療で痛みを感じることがあっても、これだけ「怖い」という不安を伝えられたことで私の精神的な負担はかなり軽くなったことを覚えています。理解してもらえたということもあり尚更です。


魔法の言葉のおかげか、このときの治療はひとつも痛くありませんでした。詰め物を詰め直すときに軽く歯を削ったのですが、痛くありませんでした。

羽が生えたように軽くなった体で私は歯医者さんを後にし、「歯医者さん行っといてよかったー!また定期的に診てもらおうっと」とお決まりの感想を抱きました。

そうです、事が終われば「定期的に診てもらうに越したことはないなぁ」といつも思うのです。


さて、私はもうすぐまた歯医者さんに赴くわけですが、虫歯はあるのでしょうか。ないことを願います。

虫歯チェックをされているときから「虫歯があったらどうしよう、痛い治療をされるかもしれない」ともう戦慄は始まっているのですが、そのときはまた「怖いです」という魔法の言葉を心置きなく使おうと思います。

子供のようなことを言っている大人で申し訳ありません…と思いながら、無事また「歯医者さん行っておいてよかったー!」という気持ちで帰れるように、事が運べばいいなぁと願うばかりです。

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