FX初心者のための入門書　Vol.6

FX投資には、独特な用語が出てきます。
これからFX投資に取り組む方の参考に、それから、FX投資を始めている方の
復習用にFX用語を解説していきます。

FXにおけるダウ理論

ダウ理論とは、チャールズ・ダウが提唱した相場理論です。
このダウ理論は、FXだけではなく、株やビットコインなど
チャートが存在する投資で、テクニカル分析の重要な基本となるものです。

ダウ理論には6つの基本原則があります。
①価格は全ての事象を織り込む
②トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される
③主要なトレンドは3つの段階から形成される
④価格は相互に確認される必要がある
⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない
⑥トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

③主要なトレンドは3つの段階から形成される

ダウ理論の6つの基本原則のうち「③主要なトレンドは3つの段階から形成される」について解説します。
トレンドには、上昇・下降・レンジ相場とありますが、これらの動きは
投資家の心理を明確に表します。

投資家の心理とは、ダウ理論上(1)先行期 (2)追随期 (3)利食い期の3つに分かれています。
(1)先行期　
プロトレーダーや資金をたくさん持っている機関投資家が、一般の方より
いち早く情報をキャッチして、値動きが上がる前に、どかっとお金を入れる先行で仕掛けるトレードが上手なプロフェッショナルな方たちです。
(2)追随期
中級から上級者でトレンドに反応した投資家で、先行組をみんなで追従していく段階です。上がり始めたなと反応した投資家がエントリーして、トレンドに追随して利益を得ようとする段階です。
価格が急上昇していきます。
(3)利食い期
FXビギナーや一般の方が、トレンドが最終段階になって先行期や追随期の方が利益を得た後で、今だと思って買ってしまう、利益にありつけなかったという方々が、これに当たります。
この時期にプロの投資家（先行期に買っていた人）は利食いを行います。

トレンドは3つの段階から形成されているというところを、ダウ理論では、押さえておきましょう。

次回、「④価格は相互に確認される必要がある」
の解説をします。
お楽しみに！

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