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高知県絶景を楽しむバイク旅 2023年秋

2023年11月初旬の連休で行ってきた2泊3日の四国ツーリング。この旅の目的は、高知県の新駅とリニューアル道の駅を回ることだ。3日間の日程なので、飛行機で現地まで行ってレンタルバイクを借りる計画だ。

東京から松山空港まで飛行機で移動し、空港からタクシーでホンダドリーム松山南インター店まで向かう。空港からホンダドリームまでは、タクシーで20分ほどの距離。料金は3000円ちょい。タクシーなんて贅沢だなって思うけど、電車だと移動に1時間近くかかってしまうみたいだから、タクシーのほうがはるかに早い。


この旅で借りたのは、CRF 250rallyのオフロード仕様。車高が高くなっていて、ホンダのスタッフさんからは「予約名が女性だったから、車高高いけど大丈夫なのかなぁと心配になったよ」と言われた。確かに普通の女子なら足がつかないかもしれないけど、身長168cmの私だと、つま先がツンツンだけどなんとか着く。ちょっぴり不安もあったけど、まあ大丈夫だろうと、旅をスタートした。


1日目の予定は、松山から宿のある高知県四万十町まで、道の駅を巡りながら移動する。

11月だというのに思っていたよりも暖かく、紅葉がちょうど見頃で、山が赤や黄色に彩られてキレイだった。いつも通り道の駅を巡り、この日1番のメインイベントは、絶景ロードの四国カルストを走ること。通算3回目、2年ぶりのカルストだ。

愛媛県と高知県をまたぎ、山の尾根を通る四国カルスト横断道路。今回は東側からアクセスした。標高をぐんぐん上がると、遠くの山々を見渡す景色が広がっている。天気は晴れ。最高の眺めだ。ススキで辺り一面が銀色に輝く天狗高原、たくさんのキャンパーがキャンプをしていた鶴姫平、そしてツーリングのバイクもいっぱい。暖かく天気の良い休日をみんな満喫している。

四国カルスト

四国カルストには、牛が放牧される牧歌的な風景が広がっている。遠くには風力発電のプロペラが回り、大きな石灰岩があちこちに転がっている。日本とは思えない雄大な景色。見上げれば空。やっぱり何度走っても最高の絶景ロードだな。

四国カルストの途中途中で写真を撮ったり、ソフトクリームを食べたり、寄り道ばかりしていたら、けっこう日が傾いてきて、チェックイン時間に間に合うか、だんだん心配になってきた。

先を急ごうとバイクを走らせると、やたら車の台数が減ってきた。というか、前を走る1台以外にいない。途中で、分岐どっちかな~?と立ち止まって考えているうちに、その車も先に行っちゃうと私1人に。しかも曲がる方を間違えて、山の中で危うく迷子になりかけた。あのまま止まらず走っていたら、トンデモナイところに行っていたかも…。道幅はどんどん狭くなるし、路面にはたくさんの落ち葉と苔と砂利。コレはなんかおかしいと、すぐにUターンして、GoogleMapで確認したのが良かった。迷ったときはスグ確認。コレ大切。鬱蒼と木に囲まれた細い山道を、心細さMAXでバイクを走らせる。大型バスに追いついた時には「良かったー、道合ってた!」って、ものすごくホッとした。車1台いただけで、ものすごい安心感。


そんなかんなで、四国カルストを横断し、あとは宿に向かうだけ。だけど途中で日が沈んで、途中からは街灯の少ない真っ暗な道を、ひたすら走るという修行になってしまった。動物が飛び出してこないかと内心ヒヤヒヤ。宿泊先の「ライダーズイン四万十」に到着した時には、すでに囲炉裏を囲んで宴会が始まっていた。オーナーさんご友人御一行さまと、若者のバイク男子が1人。私も荷物を置いて、すぐ輪に加わらせてもらう。なんとこの日は、鮎釣り師のオーナーさんがお座敷天ぷらを揚げてくれていて。「ほんと今日来てラッキーだね!」と言われ、鮎の天ぷらや鰹のタタキ、肉やら野菜やら、炭火で焼いたものをご馳走になった。私はお返しに、途中の道の駅で買ったキジ肉をお裾分け。四万十町の地酒、ダバダ火振のロックを飲みつつ盛り上がる。

この日は他に2人、ライダーが来る予定なのになかなか到着しなくて。結局、2人が到着したのは22時前。そこからさらに小1時間盛り上がって、ようやく宴もお開きに。サクッとご飯を食べて早寝をするつもりが、結局寝たのは深夜1時近くになってしまった。思う通りにいかないけど、他の人との交流を楽しめるのがゲストハウスのおもしろいところ。そのおかげで、ついついいつも飲み過ぎ&寝不足になっちゃうのだけど…。



翌日、朝起きて窓の外を見ると霧に包まれてあたりは真っ白。宿のオーナーさんからは「朝霧が出る日は、四万十は絶対晴れだよ」と教えてもらった。2年前に訪れた時は、大雨のあとで四万十川は濁流してて、写真で見るような清流と沈下橋の風景を見れなかったから、この旅は沈下橋リベンジを決めていた。とはいっても、どの沈下橋を見に行くか決めていたわけじゃなく、走りながら見かけた沈下橋に立ち寄った。地元の人の生活道路だから、バイクを橋の真ん中に置いて撮影…というわけにはいかなかったけど、バイクと沈下橋の写真を撮ったり、沈下橋をバイクで渡ってみたり(橋に手すりがないからちょっと怖い)と、楽しんだ。

沈下橋

青空ならもっと良かったけど、朝霧に包まれた四万十川と沈下橋も雰囲気よかった。やっぱり四万十好きだわ。また来たいなー。


この旅では四万十川の沈下橋と、もう1カ所行きたいところがあった。2年前に四万十へ来た時に「ものすごく海がキレイだから行った方がいい!」と、地元のおばちゃんから聞いた柏島だ。

柏島

行ってみると海の透明度に感動!めちゃくちゃ水が澄んでる。漁船の係留所で海を覗き込むと、泳いでいる魚が見える透明度。来てよかったし、教えてくれたおばちゃんに感謝!

絶景といえば、海沿いを走る足摺サニーロードも最高だったな。海がキラキラしてて、すごくキレイだったし、何より天気が良いのがイチバン。青空と海。これだけで、バイクを走らせてて気分が上がる。

2日目は、こんな感じで道の駅を回りつつ、絶景スポットに立ち寄ったのだけど、その道中、立ち寄る先々で前夜遅くに宿に到着したバイク男子組と一緒になった。飲みながら翌日の予定を話していたら、私とほぼ一緒のルートだということが判明して「どこかでばったり会うかもね~」なんて言っていたら、沈下橋から昼ご飯の店まで、各スポットで再会して。ここまでタイミングが合うと勝手に親近感がわいて、気軽に話しかけてみたりして。そんな一期一会の出会いも旅の楽しみ。

土佐清水へ行ったら絶対食べた方がいいと言われたサバの刺身定食



ツーリングを終えて宿に戻ってみると、この日の宿泊者は私1人だという。なので、夜ごはんタイムは私とオーナーさん、2人きり。前日の残りの肉などを御馳走になりながら飲んでいたら、途中でオーナーさんのご近所さんが急遽参加して。(2人きりじゃ場が持たなかったようで、呼ばれたらしい)初対面にもかかわらず話は盛り上がり、楽しい夜になった。


最終日。お世話になったオーナーさんに見送られ、宿を出発。あとは道の駅を巡りつつ、松山まで戻るだけ。時間があれば仁淀ブルーを見たかったし、四万十川の源流点にも行きたかった。今度は自分の愛車で、また訪れたいな。

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