雪割納豆のあれこれ㉕現代の納豆文化誌・福井編
本日は、スーパーの売場から現代の納豆文化を考察する。昨日の週末、妻の実家である福井県越前市(旧武生市)にいっていた。北陸新幹線の敦賀開通に伴い、越前たけふ駅も新幹線の新しい駅として開業し、初めて降り立った。所定の時間まで少し時間があり、福井の納豆見学の為、近くのスーパーによってみた。雪割納豆のあれこれ㉓で前述した通り、スーパーの売場は、その土地の納豆文化を伺い知る事ができる貴重な場だ。事前情報として、福井県の納豆製造メーカーは1社(間違っていたらごめんなさい、山形県は少なくなったと言え、10社以上ある)。福井県は納豆メーカーが非常に少ない地域である。昭和50年に発行された『納豆沿革史』全国納豆協同組合連合会によれば、昭和50年時点でも福井県単独の組合はなく、北陸納豆製造組合となっており、北陸3県で17社、石川6社・富山9社・福井2社の記載である。西日本に近づけば近づくほど減少していく。現在は北陸3県で何社あるか把握していません(調べ不足💦)。このような事前情報をもとに、スーパーの納豆売場を観察したのだ。売場の大半を占めていしたのは、やはりナショナルメーカー(ミツカンさん、あずま食品さん)がびっしと並んでいた。そんな中、地元福井の納豆はないかと探していたところ、1つ見つけたのだ。それが上記写真の『東京納豆』❕東京のメーカーの納豆と思いきや、福井市の(有)小金屋食品さんの商品であった。そこで、なぜに東京納豆なのか疑問が浮かんでくる。そこで小金屋食品さんのHPを拝見してみると、下記の商品が見ることができる。恐竜納豆・永平寺納豆・福井の大豆で作った納豆と東京納豆だ。福井県を象徴する地元らしい商品名の納豆と不思議な東京納豆のラインナップ。増々、疑問が増す訳だ!少し調べてみると東京納豆という商品名の納豆は東京都内はもちろんだが、三重県のメーカーさんなど多数存在しているのだ。それもロングセラー商品‼山形県では考えられない現象だ。少し深堀して調べてみると、その地域に納豆屋さんを創業する際、修業先が東京の納豆屋さんだった、あと面白いとのが東京納豆という商品が売れているからと、東北・山形で育った自分としては大きな衝撃を覚えた。自分の感覚として地元の地名を商品名にしたり、地元の特徴を商品名にするイメージがある。ある意味、先入観はよくないと『東京納豆』から学ぶことが出来た。納豆の商品名は地域の歴史は勿論、納豆自体の日本全体の歴史や文化を知る上で、とても面白味ある。また、違う地域でも納豆観察を続けていく!また紹介していきたい。今度、福井に帰った時、小金屋さんになぜ『東京納豆』なのか、ぜひお聞きしたいと思う。本日はこのへんで、お読みいただきありがとうございます。
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