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雪割納豆のあれこれ②雪割納豆との出会い その1

子供のころ(昭和60年代)納豆といえば今より大きいパック納豆、もしくは紙の経木に包まれた大粒の納豆であった。5人分の納豆を少し大きめの鉢に移し、ほんだし少々混ぜ、醤油を少し多めに、刻んだネギをいれてご飯にかける。これがうまかった事を覚えている。今でもそのスタイルは変わらないが、ただ個食パックになったのと付属のタレを使う。たまにほんだしを入れるのはその時の味ほしさだ。今も昔も主役は糸引き納豆であったが、子供のころ、うちの冷蔵の片隅に空色の陶器の小鉢に茶色の物体が入っていた。この茶色の物体は味噌ではなかった。見た目は味噌だが、糸引きがありしょっぱく、なんとも言えない味の濃さと美味さがあった。空色の小鉢にはいつも入っていたわけではない。昆布の佃煮のときもあり蓋を開けてみないとわからない。こんなこと言うと母に申し訳ないが、ご飯が進まないおかずの時、この蓋を開けにいったものだ。あとは朝ご飯が進まないときに茶色の物体を探しにいった。茶色の物体の名前は承知していなかったが、なんとも言えない美味さの納豆だった。今でも実家の冷蔵庫に空色の小鉢に茶色の物体が入っている。これが雪割納豆との最初出会いであった。あのときは20年後、新たな出会いが始まるとは思いもしていない。20年後の出会いのお話はまた今度。次回につづく。ゆきんこHP

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