貢から読み解く古代史
貢
コウ、みつぐ、みつぎもの
声符は工
説文には、功すなわち生産物を献ずる意味とある
さて、工は、工具の形の象形である。
説文には人が規矩をもつ形で巫と同意とある
巫は呪具である工を両手に持つ形で
女巫が大きな袖を翻して舞う形と規矩としての工を添えた形。
祝する者、古代巫咸が初めて巫となるとある。
巫は雨乞いの巫女でもある。
規矩とはコンパスやさしがねの事。転じて寸法や形。
これは重要な道具である。
長さを計る、角度を知る道具は、
土木事業、国家の統一に欠かせないからだ。
さて、貢に戻る。
貝は、子安貝の象形とされるが、
おそらく横縞の文身の豊満な女性(妊婦)の姿。
その妊婦が呪具である工と共にある。
説文に生産物を献ずるとあるのは、子供を宿したからであろう。
胎児が献上される意味。
貝たる女巫は、神と契り、子を宿し、献上された。
この女巫は、菊理姫。
白山姫のククリヒメにもあたる。
規矩ー菊理ー九九理
つまり数学の知識をもつ女性。
まず、中国最古の地理書「山海経」に記された巫咸国、
巫咸と呼ばれる人々がいた。
殷の王もまた巫咸国出身であった。
巫咸国の北に女人国がある事も記されている。
国家の礎となる測量
治水、土木工事
この技術を持ってやってきた女巫
産んだのは子供か、国かは謎である。
たった一つの漢字の成立に、
忘れ去られた歴史が隠されている。
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