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越の国は星の国ー姉倉比売の謎を解く

富山県富山市には姉倉比売という神社が二つある。
大沢野舟倉と呉羽である。
呉羽の神社は古墳の上に建つ。

姉倉は「あねくら」と読まれるが、音読みでは「シソウ」である。

シソウは四三とも書ける。

四三の星は、北斗七星の古名である。

北斗七星は北極星を探す指極星である。つまり天空の道案内係。

この事実が、古代史を読み解く上で非常に重要になるのである。

姉倉比売神社のある呉羽では縄文時代の遺跡小竹貝塚が発掘されており、縄文人の遺体91体が出土している。これは日本国内最大規模である。

この遺体構成は、南方系、北方系様々であったことから人種交流の活発な場所であった可能性が示唆されている。

呉羽山にある皇祖皇太神宮は、竹内文書で有名な場所である。竹内文書では古代越の国が世界の中心であったと書かれている。

越は「こし」であるが、古代K音とH音の区別は曖昧であった点から、仮説を立てた。

越は「ほし」、星の国だったのではないだろうか。

世界の中心地、つまり北極星の位置を示す場所が、呉羽小竹貝塚。そこを導く北斗七星が立山連峰、
海からハッキリとした道標となる山である。二つの姉倉比売はおおぐま座とこぐま座の象徴。

海上交通が活発な時代において、立山連峰はまさに天空の北斗七星と同じ役割を果たしたに違いない。

先代旧事記によれば物部氏は越の新川出身とある。物部氏は石上神社で七支剣を守る。
七支剣は北斗七星を模したものである。
剣は、立山連峰ー剱岳とも深く関わる。

古代、越の国は、世界都市として栄え、その道標が立山連峰であった。その歴史は消されてしまい、姉倉比売も謎の神社となってしまったが、その痕跡は漢字の中に確かに残された。

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