あの世とこの世 絶頂(エクスタシー)の言葉 エツ


エツ、よろこぶ
声符は兌
兌は八と兄に従う
兄は祝祷の器サイを頭上にのせる人の形で巫祝をいう
巫祝が神に祈るうちにその上に神気があらわれてくる状態を八の形で示したのが兌である

悦はそのエクスタシーの状態にあることを示す字
我を失い神気が乗り移った状態を脱という


エツ、オチ、こえる
声符は戉(鉞)、戉はマサカリの形。
鉞は王の指揮権を示す儀器。
越は、度(わた)るなり、越ゆるなり。端と端をわたす。行く来るの意味。

性交における意識の状態が、エツと言う言葉にあり
あの世とこの世を往来する意味に繋がっていったのではないだろうか


エツ、いう、ここに
祝祷を収める器サイの蓋を少し開けて、中の祝祷の書を見ようとする形
曰は神託、神意を告げる意
説文では、人が口をあけてものを言う時に口気がもれり形であるとする
おそらく妊娠の状態を確認するのが曰

吉、古などは鉞や干などの聖器を祝祷の器サイに加えで祝祷の呪能が長く保持されることを表す字

鉞は木を割く道具である。
儀器としての鉞は、刃部を下にして玉座の前におく。
その字形が王の字となる。
吉は、士とサイよりなるが、士は小さな鉞の刃分を下におく形で士の身分を示す儀器
士はシ、おとこ、つわもの

刃を下にするのは、友好の証と考えられる。

木を割く力強さー祝祷を収める器サイを守る

木を必要とする意味は、造船。
航海するのに必要な船の材料の調達
代わりに軍事力を提供。
山の人々と海の人々の同盟の証
それが、祝祷の器サイーつまり神女であり機織女
それを守る戉
山(あの世)と沿岸(この世)を往来する場所が越
神との交信場所は、山石の厂。
秘匿の場所で、友好の儀礼が執り行われる

飛躍するが、伊邪那美と伊邪那岐の黄泉の国の話は、
屈強な男性の遺伝子を持った女性が、男性顔負けの戦士に成長した話なのではないかと想像している。
木曾義仲と共に戦った大柄な女武者ー巴御前の生まれる土壌は、山で育まれた。

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