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少しずつ、ひとつずつ

ご無沙汰すみません!

もうクラファン終了から怒涛のように脳内も身体も動いていて、なかなかアウトプットが出来なくて。連絡できてない人もたくさんいてて、ほんとごめんなさい!

詳しい内容は改めて、

今の時点でほんとに前に進んでいることだけは間違いないです。10月の何日になるかわからないし、アクシデントだってあるかもしれないから、オープン日はまだ決定できないけど、バサラのアジトがほんとにみんなのアジトになる日が見えてきています。

そんななか、こないだ知り合いのお姉さんが

「家で作ればそりゃあもっと安くあがるけど、お店でいただくのにそれ相応のお値段なのは当然だから。」ってことを書いてらして、別のある人が言ってたことを思い出したんです。

その人はソムリエさんで、たくさんのお店さんや個人さんとイベントをこなしてきている人で、ひとつのお店に腰を据えて料理人とともに店を作り上げてきたこともある方だから、ほんとによくよく飲食店のことをわかってくれていて、

「料理人(飲食業)は、とんでもない仕事量をこなしている。最低でもメニュー考案から試作、実際のオペレーション組み立て、仕入れ、仕込み、そして営業中はひたすら作ってはサーブ、それから片付け、発注、掃除、、、。オーナーシェフなら更に店作り、維持、新しい提案、経理、、、どんだけの仕事があるだろうか。

朝から深夜まで働いて、休みは少ない。だけど、本当はもっと休むべきなんだ。そうじゃないといいものを提供する余裕も、勉強する時間もなくなる。

そのためにはもっと収入がないといけない。だから、外食はある程度の値段がまかり通らなくてはいけない。のに、低価格競争に走るチェーンや、それをあたり前に思う消費者。それではダメなんだ。」

ほんとうにその通りだと思うんです。

ランチ380円のお店、そりゃー助かりますよw 

でもそれがあたり前だと思わないでほしい。その低価格にはそれなりの訳があるわけです。(大手チェーンの採算度外視設定だったり大量仕入れの代わりに業者を恐ろしく安く叩いてたり、個人店でも家賃が要らない物件、夫婦で年金を貰いながらのゆっくり営業、冷凍ものを安く仕入れたあまり良いとは言えない食材での調理。いろいろあります。)

しかし、普通はそうはいかない。家賃もあれば人件費もいるし、おいしいものを提供するためには安心できる食材を揃えたい。

そして料理人だけでなくその家族も生活していくための儲けが必要です。

みんな、家族を守るために一生懸命動いている。

だから、安さだけに照準を合わすのではなく、私たちにとっての飲食店の大切さを思ってあげてほしいなと思うのです。

わたしが独立を決めたとき、人によっては反対されました。

「これだけコロナ禍でイートインがメインの店を出すなんてナンセンス」だと。

たしかに!

現にまだまだ壊れたラジオのように「最後の辛抱」だとかなんとか聞こえてきてます。

でもね、この休業中にクラファンしながら何度も聞こえたんです。

「ゆきさんのいる場所でゆきさんのごはんが食べたいよ。」「また新しい場所でもバサラに食べに行きたいです。」「持ち帰りでもおいしいのには変わりないんだけど、やっぱりお店に行けるっていうのは全然違う。ちょっとの時間でもいいからホッとできるところで自分の時間を持てるだけで、気持ちが緩む。」

もちろん、コロナ禍の営業の厳しさはこの1年半で身をもって知りましたし、何度も挫けそうになるほど酷いものだった。もちろん今もね。

でも、それでもわたし、やっぱり店に居たい。

みんなに「おかえりー。おつかれー。」って言いたい。

そしてしょーもない話を聞いてあげたい。

そして「まあ呑みや!なに食べる?」って言いたい。

そんなの無くなったら、狂いそうだもの。

だから不安はたくさんあっても、店を持つって決めたことに全く後悔はないし、絶対に諦めない。何回壁にぶつかっても、諦めない。諦めない限り目標に到達できるはずだもの。

最初はお金もなくて、クラファンだってうまくいくかどうかもわからず、怖さしかなかったけど、今はみんなに背中押してもらって、お店を開く最低限のお金も手に入ることになった。

そのなかで、できるだけバサラのアジトとして「らしい」場所を探すことが最初の仕事だった。

いま、あと少しで契約完了するお店を初めて見せてもらいに行った時、

「あ、ここ良い。」

って思ったの。ここならずっとみんなの話を聞きながら作業できる作りだ、って。それが1番の優先事項だったから。

その他の部分でいろいろ問題はあるけど(安いからw)、そこはなんとかなるって見えてきて(みんなの助けで)、最終的に

出来たら音を出せる場所がいいな

って思ってたのが叶った。

わたしの周りにはたくさんのミュージシャンがいる。そしてわたしも飲食の人であることと別にもうひとつ、歌うたいの顔を持っている。

音楽がどれだけみんなを幸せにするかを知っている。

いつかピアノを置けるような、小さくても音が自由に出せるお店を持ちたいなと思ってたのが叶った。

ほんとに、ひとりで回せるほどの小さなお店だけど(まぁそもそもひとりでできるサイズで探していたんだけども)、小さな音楽スペースが取れて、音を出してもいける物件だった。ピアノもOKが出た(以前、友人に譲ってもらったアップライトが家にある)。

嬉しくて嬉しくて、なんか泣きそうになった。

バサラに来てくれるみんなが、泣きたいくらい腹立つことあったときも、悔しくて叫び出したいくらいつらいときも、ここに来たら全部吐き出して、そして笑って、そしてまた明日がんばれる気がする!って思って帰れる、そんな場所にしたいの。もちろん、嬉しい話がある時もね。

それがあと少しで叶う幸せが、不安を超えてきました。

ほんとにほんとにありがとう。

また、はっきり決まったら書くね。

とにかくひとつずつクリアしながらも、身体を壊さないようにがんばるからね。

もうちょい手伝ってね。

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