密度の高い週末

 さきの週末は盛りだくさんだった。

 土曜日:保育参観
 ふだんの子どもたちの様子をまとめたものが貼りだしてある。壁新聞のよう。お昼ご飯、お散歩、お昼寝など。全体の雰囲気がわかりつつ、子どもそれぞれをクローズアップもしていて、先生たちの心遣いを感じた。お散歩のときの集合写真は明るい日差しの中、花がいっぱいに咲いているところで撮影されていて小さい子どもたちが尚更かわいい。
 気に入ったのはお昼寝の写真。子どもたちがみんな本当によく寝ていて、健やかなその様子がとても愛らしい。わが子がきっちり肩までタオルをかけて気をつけの姿勢で寝ているのもおかしい。家ではひどい寝相なのに。

 朝の会から帰りの会までを駆け足の1時間で参観。間には歌いながらの体操に制作。短い時間の中でも子どもの個性が見える。いつもと違う様子に警戒を隠せない子。泣いてしまったり、親御さんの膝に乗っている。様子はいつもと違っても、ルーティンはルーティンとしてこなす子、楽しむ子、はしゃぐ子。
 最初は警戒が強いけれど、だんだんそれはそれとして日常を見せてくれるように。ときどき親のところに来て甘えながら。それもまた良い。
 制作は七夕飾りの仕上げ。飾りを一つ作り、子どもの分と親の分の短冊を書く。星が飾られ織姫彦星まですでに子どもたちが作った笹に、抱き上げられた子どもたちが短冊をつける。
 参観は先生のお話で終わった。保護者からの質問などあればということだったけれど特にない。チビ子さんはそれなりに空気を感じながら読みながら、歌も体操も楽しそうにやっていた。毎日楽しく通っているんだと感じた。

 帰りはせっかくなのでボートに乗りに行った。以前から赤いボートに乗りたいと言っていたので。残念ながら赤いボートはなかったけれど、動物のボートに乗ることにした。子どもはボートの中でも立ったり動いたりと大喜び。チビ子さんが動くので、夫が押さえて私が沢山こぐ羽目になった。思ったより進まないので運動になった。

日曜日:区の講座
 区関連の講座には託児のあるものが多い。私が連続講座に通っていたので区の託児室はチビ子さんにとってお馴染みの場所。「今日は託児室(実際は託児先の名称)に行こうよ」「託児室の先生に会いたい」としばしば言われる。そんなに懐かしいのか、と講座を探して申し込んだ。

 講座の日、チビ子さんは朝から大はりきり。「先生に見せるの」とお気に入りの服を着る。保育園へは着ていけないワンピースにレギンス姿。中にチェックのスカートも履いている。保育園の先生にも見せたいと何度もせがまれたコーディネート。
 好きなものを好きな人たちに見せたいのだなと微笑ましい。この時期は「好きなもの」と自分がとても近いのだと思う。「好きなもの≒自分」の状態。だから見せたいし、わかってもらいたいのではないだろうか。ドレスを着たり変身グッズを身に着けるのも近いからだろう。

 講座はとても面白かった。自分の興味ある分野を別方向から見た話というか。どうしようかと考えあぐねていたものについて、思いがけず対応策も聞くことができたのもラッキーだった。さっそく取り入れたい。
 以前別の講座で知り合った人と偶然会うこともできて、それも嬉しかった。ご縁が細くつながる。

 講座のあとはチビ子さんを連れて公園へ。水遊びをしている子たちもいてちょっと怯んだけれど、ワイワイとにぎやかな中に入っていく。
 遊具で遊ぶときには少し年上の男の子や女の子が手伝ってくれたりした。無茶をして転んだチビ子さんに「痛かったんじゃない?」「大丈夫?」と声もかけてくれた。チビ子さんは返事をする余裕もなく泣いていたけれど、帰りの自転車で「痛くて泣いてたら、大丈夫って言ってたの」など話す。
 私は沢山子どもがいるところへ行くのはちょっと苦手だけれど、毎回とても優しい子たちに会えて嬉しくなる。順番を譲ろうとしてくれたり、遊具の使い方を教えてくれたり、遊びのスピードや勢いを小さい子向けにちょっと抑えてくれたり。
 優しくされた思い出を沢山持って、チビ子さんも優しさをあげられる子になってほしいと思う。 

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