73KaisenSushi_-_コピー

海鮮巻きずしと海鮮散らしの食卓

 スーパーに寄るといつも、「食べたい……しかし高い……」と思いながら眺めていた巻きずしと散らし寿司が安くなっていた。とても嬉しくなって買った。「いい買い物したよ~」とチビ子さんに語り掛け、「いいの買ったね~」と子どもは返事する。

 巻きずしについて、夫と話していてイメージが違うことを知った。関西の私は太巻き寿司がベースなのだが、東京の夫は細巻きをイメージしていることがわかった。夫に地方に仕事に行ったときに差し入れのお弁当が巻きずしだとがっかりする、というようなことを言われて話がかみ合わなくて判明。節分の恵方巻のあれこれで、太巻きは関西のものだと聞いてはいたのだけれど(太巻きの由来は押し寿司を巻いたもので、江戸は握り寿司なので細巻きなのだそう)。
 「巻き寿司」というと、かっぱ巻きや新香巻きやかんぴょう巻きを夫は指し、私は玉子焼きと胡瓜と高野豆腐とかんぴょうと海老そぼろの入った巻き寿司をイメージする。アナゴなどが加わるとただの巻き寿司でなく「上巻き」。巻き寿司でなく「細巻き」だと夫の言うようなものも加わるがなじみがない。チェーン店やイオンなど大手スーパーでは売っているが関西ではあまり食べないと思う。
 個人的には細巻きでは鉄火巻きと穴きゅう(穴子と胡瓜)が好き。あとはネギトロ。細巻きでもイメージは具が一種類じゃないかも。鉄火巻きくらいか。

 少し話が外れるけれど、関西の握りはシャリが多い、と夫に指摘されて確かにそうだなと思いました。回転ずしも回らないお寿司屋さんもシャリの割合が関東と関西で異なる傾向がある。

 散らし寿司も違うと思う。海鮮散らしって関西では馴染みがない。私はとても好きで見るたびに「おぉ、豪華だ」と心惹かれる。関西での散らし寿司は巻きずしと同じような具を混ぜ込んだり、上に乗せている。お刺身を乗せるものもあるけれど、なんとなく手に取らない。そんなことより干ししいたけを炊いたものが大事という料理という気がする。自分ではなく親世代などがそう思っていそうという想像。
 手作り散らし寿司、子どものころはよく食べたけれど、手間がかかるちゃんとした手作りは長年食べていない。綺麗なピンクの海老そぼろが懐かしい。

【献立】
・海鮮散らし
マグロとサーモンとイカとホタテとトビコとイクラが乗っている。トビコも関西では馴染みないかも。カリフォルニアロールに使われているというイメージだった。

・海鮮巻きずし
散らし寿司とほぼ同じ。値段も。ここまで豪華でなくても……とも思う。後乗せのイクラはいらないので、もう一声安くなってほしい。

・トマトシチュー
もう終わりが近づいている。残りは明日の朝はリゾットにして食べようと心に決める。

・和風サラダ
チビ子さんは飽きたようで食べてもらえない。

 具材が似ているのに、チビ子さんは巻き寿司は食べ、散らし寿司は「にがい」と表現して殆ど食べなかった。トビコが原因のようである。イクラは食べさせていないが好きそう。
 私の巻き寿司を半分こしてほしいと言うので一つを半分にしたら、好意であげた玉子をべーっとされて「よりによって!」という気持ちになった。海苔巻ご飯が食べたかったらしい。
 トマトシチューをよく飲んでいたので「栄養は摂れているな」とヨシとした。

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