秋の夜に
とある部屋の夜。連休の初日の夜である。寮内の一室で端にある部屋のまだ寝るには早い19時頃。とある少年が唸っていた。
「はぁ、どうしようか、どうしたらイイのか」コンコン。「いるか、海人?」「えっ、刹那?」と、ドアを開けたら刹那がきていた。片手にはビニール袋が。同じ寮内とはいえ、少しびっくりした。
俺が中に入れて寮の部屋に入ってきた刹那は「今朝に偶々だけど『海人が何だか悩んでるんだよね、私には話さないかもしれないから刹那お願い話聞いてみて。無理じゃなかったらで良いから…』って、茜や天音が言っていたのを思い出したからさ寄ってみたんだ」と、俺がすすめて勉強机の付属の椅子に座った。俺はベッドの上で座って話を納得して頷いた。
俺は正直に話をした「大したことじゃ無いんだけど、最近眠り難いんだ」「そうだったんだ、俺達と一緒だな」「えっ!刹那も?」「俺も蒼也も何だか寝付けないみたいだから実は蒼也にも相談していたんだ」「そうなのか、あれじゃ蒼也は?」「今は風呂に入っいるみたいで、寮室内電話も応答無し。メールとか留守電はしておいたから多分後数十分したら連絡くるかもしれない」「そうだな、刹那が持ってきたお菓子とか食べていいか?」「もちろん…たぶん蒼也も沢山持って来るかも(苦笑)」「かもな(失笑)」
~数十分後~「メールがきてる『髪乾かしたら、そっちにいくから』って」「もう少し待ってないとな」、そしてお菓子達が、どんどん減っていった
コンコン。来たらしい。「鍵開いているから入っていいから」「ちょ(笑)無用心だな入るぞ」「メールもらってたから、蒼也兄さんならいいし」「だってさ(笑)」「ならいいか(笑)」そして、三人が嬉しいそうに笑い合った。ベッドには蒼也兄さんと俺が座った
「早速だけど、二人も最近寝にくいって話だけど、何かあった?失恋したとか、環境は変わってないから関係無いけれど何かしらあったとかは?」刹那の方から口を開く「うーん、何かあった様な無いような…あっ!」「あっ、もしかしたらこの間の中間テストかもしれない」「えっ、どういう事だよ蒼也兄さん、刹兄さん」「まさか、勉強だけしていたとか?」「それもあるけど、それ以外もあるから海人」「?どういう事?」「テスト勉強以外にも、天気とかもあるかもしれないって話だ」蒼也兄さんが口を開いた「運動とかもしてないし、海人は成長痛もあったんじゃないか?」「あぁ、確かにあるな兄さん達もあったんだ」刹那と蒼也が同時「「そう」」
「もちろん、成長のと勉強と運動や天気以外もあるって言ってだけど、どういうわけ?」海人はわかっていないみたいだ「多分だが、季節か恋だな」「えっ。恋?ないない、あり得ないから」「「だよな」」「二人とも酷いな」
寮部屋の個人用の冷蔵庫の中から水のペットボトルを人数分取り出して兄さん達に渡した。ベッドに座り直して、眠りにくい話に戻った「で、不眠気味の対策とかは?」「そうだな、体調なら運動だ」「実は少しだけ調べてきたら、歩くだけでもいいらしい」「「へぇ」」「後は一緒に調べるか二人はタブレットかスマホ持ってきてるんだろ」よくみたら兄さん達はスマホとタブレット(PC)を持ってきていた。
「あぁ、あったあっさり見つかったな」「本当だ兄さん達が言っていた感じだな」それからは、どうやら体を動かしたりする性格とか内向だからこうだ、そうだこんな感じか?とか話あってそれぞれに出来る様にしておかないとストレスも溜まるし、寝にくいという考えが知れた。兄さん達や俺の不眠気味も解決した。あーだ、こうだぁ一そうだぁなぁ~って感覚で夜が過ぎた。0時近くになってしまったけど、兄さん達とは俺の部屋で別れて不眠対策をしてゆっくり寝ることにした。明日以降はゆっくり眠れそうだ。悩んでいても仕方ないのがわかったこと、誰か傍にいたら相談していいし、感情的に泣いていいのも兄さん達や姉ちゃん達の前だって良いのもわかった(ハズイからこっそり調べた)
もちろん一人泣いて良いし、この世界は理不尽だらけだってのもわかったから。ただ生きているのさえ理不尽じゃない思いを自分で持っているだけでも充分わかった。知れたことがよかったのだったんだから。
あとがきという反省
まだまだ拙いです。でも完成させられてよかったです。自分の作品なのでこれから新しいも自由にやります。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?