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時々読み返したくなる記事、疲れた時に是非。
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#自由

「さみしさ」という鋳型

「寂しさを感じているが実際に人と会うと疲れるというタイプの人は、『交流をもっと持たないと』という観念にとらわれず、無理に友達の幅を広げようとしないほうが、結果としてQOLは上がるのではないか」という趣旨のツイートを見て、たしかにそうかもしれないと思うなどした。  過去のエントリでも何度か話題にしたことがあるけれども、この「さみしさ」というのは仏教で言われる「渇愛」と似たところがあって、単なる一時の感情であるというよりは、むしろそれを発生させるエネルギー源もしくは構造として、

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世界の自由の総量を増やしたいという話

 8月の後半は何度となく、「これから私は何をやりたいと思っているのか」について話すことになった。「これから私がやろうとしていることは、これまで私がやってきたことと同質であり、その延長線上にあるものである」ということがいいたかったのだが、いまいち伝えきれていない感じが自分でも拭えなかったからである。  そんな隔靴掻痒の感を抱えているうちに8月は終わってしまったのだが、今月に入ってから、「なるほど私のやりたいことは、世界における自由の総量の増大ではなかったか」ということに気がつ

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権利の上で眠りこけ、鎖自慢奴隷の夢を見続ける者は、保護されなくて当然だ

 朝にゆっくり坐ったりなどしていると、「私が世間の皆さんのいうことにあまり流されないのは、これをやっているおかげです」などと、もっともらしいことをいいたくなってしまうのだが、そもそも瞑想などを敢えてやる前から私はそういうタイプだった気もするので、このあたりの因果関係はよくわからない。

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他人の適法行為に難癖をつけたがる者に対して、いちいち萎縮する必要はない

 少し前まで夜に就寝しても連続では6時間くらいしか眠れないことが多かったのだが、なぜか最近は8時間ほども、ぐっすり眠れる日が続いている。おかげで体調は悪くない反面、やたらと眠れるということは冬季うつの徴候なのではないかとも思われたりして、本当に人生は何があっても心配事の種には事欠かないものだと笑ってしまう。 (※録画視聴パスは、12月1日のエントリから取得できます。)  先日のキャスでは、なんとなくnoteエントリにした「高齢独身者バーサク問題」について、思ったより皆さん

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かつての自分が「実はけっこう不自由な状態にあったのだ」と気づくこと

 ご存知の方はご存知のとおり、私は “ A Map of the Journey” を自分の知るかぎり世界最高の瞑想実践のテキスト(教科書)だと思っているのだが、これの邦題を『自由への旅』としたことは実に適切であったなあと、最近は改めて感じている。人間が自由になるための方法には色々あるが、瞑想はその中でもまさに「アルファでありオメガ」の地位を占めるべきものであると実感する機会が、このところますます増えているからだ。

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自由の衝突が起きるのは、民主主義社会の当たり前

 昨日のエントリでは、「世間において当然のように主張されている既存の規範の根拠を再検討すること」の意義について、政教分離を例に取りつつ簡単に論じた。今回はその続きとして、また別の例を挙げながら同じテーマについてさらに考察を進めるつもりであるが、とりわけ本稿で取り上げる問題と、それに対する私の見解については、読者の方々のあいだでも(前回以上に)意見が分かれてくることになるかもしれない。

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