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時々読み返したくなる記事、疲れた時に是非。
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#仏教

「さみしさ」という鋳型

「寂しさを感じているが実際に人と会うと疲れるというタイプの人は、『交流をもっと持たないと』という観念にとらわれず、無理に友達の幅を広げようとしないほうが、結果としてQOLは上がるのではないか」という趣旨のツイートを見て、たしかにそうかもしれないと思うなどした。  過去のエントリでも何度か話題にしたことがあるけれども、この「さみしさ」というのは仏教で言われる「渇愛」と似たところがあって、単なる一時の感情であるというよりは、むしろそれを発生させるエネルギー源もしくは構造として、

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ほとんどの人は知らないままで

 今日もSNSでは「早く◯◯しないとダメ! 勝ち組はとっくにやってるぞ!」とか、「✕✕歳になったらもう手遅れ。そうなる前に着手しておけ」とか、そんな投稿がしょっちゅう流れてきており、これは仏教もまだまだイケそうだなと思うなどした。

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「復古」と「保守」は違うという、とても当たり前の話

 昨日のエントリでは、現代日本において「保守」をやることの難しさについて書いたのだけれど、この難しさの背景には、私たちの「本当の◯◯」志向の強さ、という問題もあるのではないかと思う。

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仏典の基礎知識が、「一般教養」から外れたことの影響について

 4月中の仕事をなんとかやっつけ終わって放心状態である。もちろん、インターネッツには私などより万倍忙しい方々が大勢いるので、この程度で放心している場合ではないのだが、私は1日の半分くらいはできればボーッとしていたいタイプなので、そういう余裕のない生活がしばらく続くと、なんだか精神の integrityが失われてしまうような気がするわけだ。  ところで、そんな仕事のうちの1つに、ある寺院でお話をするというものが(ありがたいことに)あったのだが、そこで個人的にちょっと衝撃を受け

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教理的に正しいとは必ずしもいえない対応が、宗教を支える機序について

 楽しく進行中の『仏教と儒教』読書会であるが、そこで「僧侶は世俗的問題に関する相談について、どのように対応すべきか」という話題が出た。

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瞑想が開くヴィジョンの射程は、「心の問題」だけに留まるのか

「社会を変えるより自分を変えろ、といった自己啓発セミナー的思考回路を内面化してしまっているがゆえに、日本の人たちは社会や政治の問題をストレートに問うことができなくなっている」といった話を見かけて、これはたしかにそのとおりかもしれないと思うなどした。

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それは本当に「対岸の火事」なのか

「まあ、そうなるだろうなあ」という話であった。

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