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Brainと人を惹きつける3つのネタについて

2020年1月末にリリースされたWebサービス「Brain」が界隈で話題になっていた。

ユーザーはコンテンツを有料で販売することができる。また、読者側にもアフィリエイト機能があり、紹介(拡散に協力という見方もある)することで、稼ぐことができる。

副業を推進している世間の流れもありつつ、簡単に稼ぐことができたという新しい流れが祭りにつながり、先週末から「なんか盛り上がっているな」感が出ていた。

今回はこの盛り上がりを外野で見ていて気付いたことを書きたい。以前、師匠にこう言われたことがある。「本屋さんを見てみると、ずっと変わらない、売れ線のテーマが3つある」と。

今回の盛り上がりを見ても、やはり人はこういった話題が好きなのだと思った。では、本題に入っていこう。まずは、最初のテーマ「お金」だ。

お金は人を狂わせる

目指す世界が違う。

類似サービスが出てきた時に界隈でよく目にする言葉ではあるが、僕はこの言葉をあまり信用していない。

スタートアップはピポットと共にある。飛躍したサービスを持つ会社が同じことだけを続けてきたかと言えば、そうではない。

同じアプリで名前も一緒だけど中身が全く別物になっているケースも決して珍しいことではないのだ。

目指している世界は勿論のこと、いまが大切なのだ。「Brain」をチラッと見てみたが、なんだこりゃと思う闇鍋状態になっており正直、1分で胸焼けがするような気持ちだ。

プラットフォーマー側がどこまで予見していたかは分からない。ただ、アフィリエイト機能があることで、新着記事のトップを取るために。全く同じ記事が1時間に何発も出るとは想像していなかっただろう。※弾く機能自体も開発が難しいとは思うが。

元々、ブログサービスの場合、自分が書きたいことを書いて、ユーザーが読んでくれる(フォロワーになる)ことが対価だった。ここにGoogle AdSenseなどのアドネッワークが生まれることで、多くの人に読まれたら稼げる流れが生まれた。リピーター向けのビジネスと言えば分かりやすいかもしれない。

一方で、アフィリエイトの流れを持つ「Brain」はどれか一つが目に留まればいいし、「自分」だから読まれる必要もない。インフルエンサーの肩に乗って、「すごいよ!すごいよ!早くやろう!」と旗を振り自身でも記事を書き、売上を稼ぐことが目的になる。

情報を発信するにしても向き合い方が違うのだ。

お金は人を動かす力を持っている。特に簡単に稼げるは永遠のテーマであり、芳潤な香りを持った果実のように人を突き動かす。そして、「Brain」界隈を見ているともう一つの流れがある事にも気付いた。次のテーマである「自己啓発」である。

自己啓発の意味

「今、やらなきゃ。今、動いて変わろう」

当事者から見れば意味のある言葉でも、第三者から見れば煽ってるなぁくらいにしか思えない時もある。

「僕は変われました!皆んなも変わりましょう!」と言われて、知らんがなとスルーするのが日常の風景ではあるのだが、ここに「2日で○万円儲けた」と書いてあれば、少し毛色が変わって見えてくるのではないだろうか。

汗水流して拘束時間も長いアルバイトではなく、言われたことをやって数時間で「○万円儲けた」という美味しいパターン。

更に今リリースされたばかりのプラットフォームともすれば、失敗してもいいからとチャレンジ料金を投げ銭感覚で出してしまっても不思議ではない。

前述した「稼げる」にユーザーたちが自ら「自己啓発」の要素を加えてきた。これが情報商材を売り続けてきた力なのかと思わせるほどに見事な誘導っぷりである。

「稼げる」×「楽」

「稼げる」×「自己啓発」

「稼げる」×「周りもやってる」

この式に上手くハマったことで、サーバが落ちたり、まとめが作られたり、色々な方がコメントを出すに至ったのだろう。

コンテンツやサービスは0か100かだ。これだけたくさんのサービスが日々登場する中で、発表と同時に山を作ったのは一つの功績だと思う。

ここから低品質なコンテンツを削除する方針で運営を進めていくと発表しているだけに、数ヶ月後の変化が気になる。

情報商材という言葉だけ取れば、正直あまりいい印象はない。ただし、(僕にとって)信用できる方が時間を掛けて作ったノウハウ(コンテンツ)であれば、お金をお支払いしたいと思う。

楽に稼ぐことは決して悪いことではない。ただし、世の中はそんなに楽でもないし、それが続くとも限らない。

大切なのは続くことなのだ(最近耳にした言葉になってしまうが)。

最後の一つ

結論から言えば健康(ダイエット)になる。本当かな?と思った方は今すぐ書店さんに足を運んで欲しい。

簡単に稼げて、自己啓発要素があり、さらに痩せる。こんなコンテンツがあれば人気が出る可能性は限りなく高いとも言える。

パーソナルトレーナー・プラットフォームを作り、ユーザーがブログやVlogでトレーナーの魅力を発信、アフィリエイトでコース料割引。なんて世界(既にある?)はどうだろう?というところで筆を置かせてもらう。

改めて最後に。「お金」、「自己啓発」、「健康(ダイエット)」。この3つ以外でヒットし続けているものがある。そこについてはいつかまた触れたいと思うので、またここに来ていただきたいと思う。

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