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【4/2最新版】深セン隔離生活と絶対オススメ持ち物一覧

ただいま計21日隔離の10日目、折返しです。確かに1歩も出れないですが、「思ったよりもだいぶマシ」が現時点での正直なところ。ですが、そろそろ運動したい、ジムいきたい、首肩コリがきつい、などガタは出始めていて、気持ちやつれているとのこと。開放されたら本場の中国整体、カッピング、あかすりと散髪まで決めてメンテしたいです。

ただ、三亜への移動、部屋/オフィス探し、ビザ手続き、銀行とか生活インフラ整備etc、色々やらなきゃなことがありそうなのと、そもそもビザとかリーガルクリアできるのかとかにビビってます。(一応ちゃんと就労ビザとってきてる、はずです。)

で、
・そもそも、どこ/どんなところに連れて行かれているのか
・で、どういう生活を強いられているか
・そのなかでどの程度の自由が与えられているか
・その中で快適に過ごすための工夫と必需品

このあたりを一旦まとめてみました。深セン限定&僕の経験限定なので「渡航先・ホテルによって全く条件が違う」が往々にしてあるようだし、半分ウソだと思って見てもらうくらいがちょうど良いかもです。

▼【到着初日】19時着でホテル着は24時回ってました。

渡航前の流れから隔離についてはHISのこの記事をぜひ見てほしいです。ほんとほぼこの通りで、飛行機降りる→入国審査→PCR検査→バス→ホテル→21日隔離。ホテルに入る前にはこれでもかと消毒液を浴びせられ、水浸しの荷物を抱えてベルトコンベアのごとく人間たちが各部屋に流されていきます。

渋谷道玄坂は「無料PCR、ただいま受付ナシですぐ受診いただけますー。ぜひこの機会にどうぞー。」みたいなドル箱の匂いがする謎の検査所とそこにいる派遣バイト感丸出しの普段着のお兄さんセット、が乱立してた記憶ですが、この10日間ぼくは完全防護服でギリ性別がわかる人間としか会ってません。慣れました、としか言いようがないけどやっぱり異次元ではあります。

で、振り返れば入国からホテルまで相当苦労しました。理由は単純で、イミグレ/PCR検査/チェックイン/バス移動、全てにおいて「なにがなんだか、1単語たりとも何言ってるかさっぱりわからない&英語なんぞ使い物にならない」からです。これは完全に自業自得なんですが、おそらくそうなるだろうことは容易に想像できたので、フライト前に何人かに友達になってもらいました。後述しますが、ここは今振り返っても本当に僕の隔離生活の最重要なポイントだったと思います。

大事なのでもう一度。僕と同じように全く中国語わかんない単身渡航者が取るべき対策はとにかく頼れる人、中国語がわかる人と知り合いになること。そのうえでチャンスはここしかないので、「とにかく成田のフライト前の待機時間が勝負」。21日間の長い隔離生活の生死を分けます。フライトからもう中国です、そして想像以上にあなたはなに1つ自分でできません。

年齢が近そうな人、助けてくれそうな優しそうな人、感じのいい人、このあたりに積極的にガシガシ話しかけて「まじやばいんで助けてください」を伝え、どうにか友達になってもらってください。ゲート前、喫煙所、搭乗時の列、前後の座席、とにかく間合いに入れた人にはガンガンいったほうがいいです。ぼくは4人くらいに話を聞いてもらえてwechatを交換してもらえました。で、そこからさらに条件が厳しくなり、「大前提でほんと何もできないヤツだけど助けてやろう」って思ってくれる人で、かつ「日本語がそこそこちゃんとできる人」をどうにかして見つけることが必須になります。

ぼくもアメリカに4-5年いたけど、おなじ状況で仮に逆の立場の場合、「バキバキ英語しか話せないドネイティブ」の発言・意思を汲み取り、直面している問題を解決してあげる、ってのはそこそこの英語力を求めれます。頑張ろうとはすると思うけどやりきれるか、はまた別問題なわけで。

で、僕は(ほんと幸いにも)大学卒業して湖南省へ帰省する N1 って一番ハイレベルの日本語検定をパスしていて、将来は日本語の先生になりたい「パンくん」に声をかけて(拾って)もらい、イミグレでの書類・アプリの手続き、PCR検査の段取り、ホテルまでの移動、チェックイン後の定期的なアプリでの健康報告、隔離後の目的地の報告と渡航手段、デリバリーアプリの登録の仕方&おすすめの店、イレギュラーで飛んでくる国/ホテルからの指示など、全てにおいてフォローしてもらっています。そもそも自国民はイミグレもすぐ出れるのだけど、30分くらい僕を待っててくれて同じバス・ホテルにしてくれました。

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"お礼何か本当にいらないよ。国外にいて言語が通じない時の気持ちがよく知っている。私たちは友達なので、お金いらない" 
→ これほんとにぼくにとっては「神」で、隔離後に開放されて落ち着いたら一番にお礼を考えたいと思ってるし、いまも毎日チャットしてます。彼に拾ってもらえずに一人で色々さばく必要があると思うと相当気が滅入ります。(言い方ちょっと変だけど、)ほんとに中国語わかんない人は絶対どうにかして現地の人に助けてもらえるようにしてください。

▼ 部屋と費用と与えられた自由 

※結論そこそこ環境良いです

立地:ホテルの場所は地図の左上。空港まで30km、深センの都心部までだいたい40kmくらいとのこと。(初めて来たので合ってるかもわかりません。)とにかく相当にへんぴなところです。まあ周りに何も見えないし、気が狂っての飛び降り防止の為?に鉄格子が窓全体にかかってますが、遠くに見えるビル郡以外はなにもないド田舎で、僕にはそれが深センなのかもわかりません。

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 ホテル部屋

トップ画像そのまま。1日298元、約5,000円です。そこそこ広い&そこそこキレイ。特に文句なし。SNSとかブログとか見てると「バスタブがない」ってので結構残念がっている人もいて確かにわかる。ただまあ個人的には許容できる範囲。

「寝具/タオルの交換なし(= 21日間ぶち抜き)」
ぼく的にはこれが結構きつい。けどこれもまあ言ってられないかなと。持参必需品としてスイムタオルを書いてますが、こいつはほんとに持ってきてよかったし、ジムとか普段からでもこいつでいんじゃないかと思ってます。※当然ふわふわタオルの心地よさには勝ち目はない

 毎日のスケジュール(強制的にドアから出て対応する必要があること)

 9:00: 検温 
12:00: 昼の出前タイム
16:00: 検温  ※数日間は毎日ハナPCR。いまもたまにある。
17:00: 夜の出前タイム

ホテルに3食をオーダーすることも可能 (約1,800円)。ただし、8am/12am/5pmに問答無用で鬼ノック&寝てたりするとグループチャットに名指しで「さっさと引っ込めろ」的なテキストが届きます。朝8amが特に辛いので10日目のいまは、(僕もそうだけど)みんな夜に果物とかパンを買っておき、昼夜は出前、で運用していると思います。

 ネット環境

かなり心配してましたが日本とほぼ一緒。YouTube、Netflix、Zoom、Line、Instagram、どいつもこいつもバキバキで今のところ全く問題なし。別でモニターが欲しいですが、ipadを2つめの画面にしてどうにかしてます。

VPN:これも色々あるみたい&にも関わらずめちゃくちゃ大事なんですが、深セン10年戦士に「 "UCSS" 一択」と教えてもらい、結論ほんとその通り。月間200GB使えて$30。日本での直近のデータ利用量はだいたい月300GBで、毎日家にいてフルリモート&テレビはほぼなしでyoutube三昧でもこの程度なので200GBあれば十分かと。Netflixは特にデータ食うみたいなのですが、各アプリで「画質を抑える」な設定にしておけば問題なく、たしかにmacやpadでも最高画質ではないけど視聴にはほぼ問題なし。

他社のプランで年間$10とか無料とか、言い出せばキリないですが、VPNは生活インフラなんで絶対UCSSにしたほうがいいです。ゲームするには多少弱いらしいんですが、$90/月とか重課金すればそういうニーズにも耐えれるよう。※他を使ったことないので話半分で聞いてください。

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残念ながら僕の部屋には有線ケーブルがないんですが「根本からごっそりVPNかましちゃうルーター」ってのを持っていくと全デバイスはもちろんのこと、海外でリアルタイムで日本のテレビが見れる「アンブロックTV」もVPN経由で見れるし、FIre Stick(的な)なのも使える(らしい)。僕は結果的に使えなかったけど有線対応のホテルもあるようなので&モノ自体もちっちゃいので持っていくことをオススメします。ただし、この場合だと動画視聴とかで相当データ食うかもしれないので要注意。

▼「餓了麼(ウーラマ)」

そして、僕の隔離生活で最も重要であり、生命線でもあり、最高の楽しみであるのが「餓了麼」です。ようはUber Eatsです。こいつは相当に隔離生活のQOLを向上させていて、ホテルガチャの一番のポイントは「餓了麼」の有無かと思います。

ただし、「下記のわしらが認めた店舗しか出前は受け付けません」であり、その基準も独自の衛生面での審査がうんちゃらで、とか書いてある(と思われる)のですが、まあこの中にコンビニ・果物屋・中華屋・マック・ケンタッキーなどなど、ほぼ僕のいつもの暮らし通りのものが手に入ります。

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加えて、「神」であるパンちゃんが「このサラダ屋もいけたで。こういうの好きっしょ。」を教えてくれて、それ以降ほぼ毎日脱法サラダを食べれています。実際初回に間違えてリストにない店を頼んでしまったのですが、「まあいいけど、次から気をつけてね」くらいで済んでました。となりの部屋の人はとんでもなくデカイ箱でネットショップを楽しんでおられ、作業用のディスプレイとかプレステとかもいけそうな感じ。 

ちなみにこういったホテルロビーとのwechatでのやり取りも全部グループチャットにしてパンちゃんが入ってくれています。こういう時にもwechat使うのは中国ならでは、というか普通に合理的。

最初はホテルの隔離メシを頼んでたけど、出前により「脂ギトギト」からの開放、胃腸と体調もかなり回復しています。さすがにこれずっと食い続けるのは本場の中国人でも無理じゃねかと思う。上海で「昼飯食ったらずーっとお茶飲みながらダベる」な習慣を現地の人やってたけど、たしかにこの食生活ならそんだけお茶飲む必要ありそう。

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ぼくは「バナナ・みかん・りんご・ゼロコーラ・サラダ」があればまあ問題なく、豆乳とかパンとか「必須ではないけどあって困らない」ものを毎日いくつかトライしてみて、「なんでこのパッケージでこの味やねん」みたいなのが当然あり、このコンビニガチャを1つの楽しみにしてます。

ちなみに「17時に一斉に持ってくから16時にはホテルに届くようにしといて」と言われてますが、18時・19時とかに配給される日もあり、ホカホカにはありつけないのと、麺類とかは手が出せません。

▼「隔離に持っていくオススメ食料」

これはネットにいろんな人のオススメが載ってます。で、それらは軒並み持ってって損はないと思うけど、「結局自分がいつもよく食べてるやつを持ってく」がなんだかんだで一番重宝します。

<オススメにありがちだけど、個人的には「いるこれ?」なやつ>
例:ふりかけ・お茶漬け・味噌汁 → 普段から食べないものは食べない

<普段食べてるけど手をつけてないやつ>
例:サバ缶・レトルトカレー/シチュー → まあ出前で十分まかなえる

<持ってきて正解>
これはいくつかあるけど「そもそも中国にないもの&コンビニ出前にないもの」くらいだと思っていて、当然個人差あると思うけど、ネットで調べるより自分の普段の暮らしで買っているものを厚めに仕込んでおけばOKかと。

ドリップコーヒー、ミックスナッツ、ドライフルーツ。僕はこのへんが普段から食べているものなので、もっと持ってきてもよかった。あとは「醤油味とかのせんべい&ソイジョイ的なもの&ブラックサンダー」は普段はあんまり食べないけど、出前にもないし「日本!」って感じがしてささやかな幸せを感じれます。特にちょっとお高いプレミアムなブラックサンダーは初見だったけど日本生活でも上位にランクインするくらいうまい。

まあ言い出せばキリなく、だいたいはコンビニにあるし、似たようなものも当然あるけど、食料バッグの大量の在庫を目視確認するだけで人はちょっと心穏やかになります。「衣食住」の 一部が保証されている安心感かもしれません。ただし、「出前完全禁止」なホテルもあるらしく、このガチャを外すと相当辛いホテル隔離メシで21日を耐えしのぐことになるので、「持てるだけ持っていっておく」以外の選択肢はなさそう。

▼ 猛烈に持参をオススメしたい&絶対いる

持ち物については細かいところ言い出せばキリがないんだけど、一定のQOLを担保するうえで絶対オススメしたいものをいくつか。

 ・正露丸/胃腸薬/ボラギノール

これもう絶対いります。「PFC」とか「高タンパク低脂質」とか、一応それなりに気にしてた&そもそももうええ歳、となると隔離メシの脂が内蔵をぶっ壊すには1日あれば十分です。3日目くらいから体調の悪化も顕著に感じました。もしこいつらがいなかったら、は考えるだけで恐ろしい。

 ・エアリズム

もともとエアリズム信者だったけど、洗濯の乾き具合が普通の靴下と雲泥の差。一応サウナに使う紙パンツ的なのも持ってきてますが、定期的に手洗い洗濯すれば余裕で運用できるので下着・肌着はエアリズム一択。

 ・セームタオル

バスタオルは21日間で2枚&交換なし。当然外に干すとか不可能だし、洗濯するのはめちゃくちゃ面倒。数日おきにコンビニ出前も可能だけどキリないいので、セームタオルはかなり重宝してます。水洗いOKだし、たまに下着類を手洗いするときに一緒に洗えばOK。洗濯した肌着もこいつに挟んでパンパンするだけでざっくり脱水も可能。これはほんとにおすすめしたい。

 ・香港SIM

ホテルにはwifi & VPNがあるので問題ないですが、初日の空港からホテルまでのSIMは絶対必要。シャバに出てからもモバイルのネット環境は必須なので。

 で、隔離する人はここめちゃくちゃ要注意!!

すでに中国にベースがあって、現地ケータイの契約&SIMがある人は全く問題ないですが、僕のように「カバン2つで来ちゃいました勢」は大きな問題にぶち当たります。結論、「SMSには非対応」に相当焦ります。

どうにか国内まで忍び込み、ホテルまでたどり着きどうにか寝床を確保したと思えばもう2日目の朝。1発目の隔離メシ(脂) に先制パンチをくらい、全編中国語の「入居のしおり」みたいなのを読めと言われ、どうにか入居手続き・健康状態&次の目的地の報告・入居の注意点やらのてんやわんやをクリアしたと思えば2発目の隔離メシ。この時点でたぶんもれなく下痢です。

ようやく一段落して「贅沢は言わないから脂はもう無理。出前したい、出前したい。」でアプリをDLすると「登録した電話番号にSMS送るからPIN入れてね」に対応できない現実に絶望します。海外はどこいくにしてもSIMを持って行ってましたが、SMS対応のSIMもあったような気もしつつも僕が持っていった2種類はどっちも非対応。日本の番号も格安ケータイ(MVNO)で非対応。 Docomoとかだだったら大丈夫かもだけど僕は猛烈に萎えました。

で、救世主は「eSender」。wechat上でSMSの送受信ができるサービスで、これ使えば問題ないので同じシチュエーションになりそうな人にはめっちゃオススメ、というか必須です。なんやかんや1,000円くらいなんで迷わず課金しちゃってください。

▼どうにか楽しめています & DMください

まだまだ折り返し、家がある人は(パンちゃんも)来週月曜に14日間の隔離でここを出て、あとは自宅で7日間の隔離に移ります。ここまで大きくメンタルやられることもなく過ごしてこれましたが、ネットやら知り合いが言うには14日以降から急激に滅入ってくるとのこと。

まあ僕にとっては毎日未知の領域なのですが、出前とネットがでどうにかいけるんじゃないかなと思っています。良くも悪くも変化のない毎日になってきているし、特にこれから隔離する人にとっても有益な情報ってもうあんまりないかなと思ってます。

早くここを出て三亜での生活をはじめたいし、言語サッパリ・日本人には全然情報がない街・そもそも僕もはじめて行く・まだなんにもインフラ整ってない、などなど新しいことばかりなので、三亜アンバサダーとしてのワクワクを(勝手に)シェアしていきたいなと思っています。

僕みたいな状況で21日の隔離にも腹決めて中国潜り込もうとしてる人はあんまり多くないかと思うけど、そういう人には(たった10日の)先輩のぼくにもお渡しできるTipsがあると思うので、日本で粛々と心身ともに準備中の方で気になることや質問などあれば、パンちゃんからの pay forward で可能な限りお答えしますのでお気軽にDMください!

@yukikatayama
https://www.instagram.com/yukikatayama/

最後に、円安のボディブローだいぶ効いてきてます。三亜いったらとりあえず100万円くらいは元にしておこう思ってますが、ここに国際送金のレートとか乗ると更にキツそうです。日本のカードも使えるけど「ちょい高レート+手数料3%」で更にイカつい。汗

どなたか眠っている中国元あれば大小かかわらずgoogleとかフラットなレートで円(銀行振込)↔元(Alipay)の交換してくださる方いらっしゃれば泣いて喜びます><


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