ピロウズと私#1997

the pillowsは、1989年に結成した日本のロックバンドです。
メンバーは、山中さわお(Vo,g)、真鍋吉明(g)、佐藤シンイチロウ(Dr)
現在も第一線で活躍し、今年30周年を迎えます。

この30周年を個人的に一緒に楽しむためにこれまでの思い出(主にライブレポート)をnoteにまとめようと思いました。
こういう作業は、私の好きなバンドのメンバーの誰かが亡くなった時にはしてきて、気持ちは落ち着くけれど、全然楽しくなかった。

なんだかお経を書いているような気がして。
それはそれで私には必要だったけれど。

この楽しい期間に振り返る、っていうのもいいなぁと思って始めることにました。過去のメモがこれは、まぁひどいので修正することもあるけれど、なるべくならそのままにしようと思います。

どうかこれを読んでくださった方も、自分の思い出をまとめてみようと思っていただけると嬉しいです。

2019年の916(キューイチロク)には全部書き切れるといいなぁ(笑)

<the pillowsの1997年>
1月 Album「Please Mr. Lostman」リリース
3月 Single 「彼女は今日、」リリース
6月 Single「ONE LIFE」リリース
11月 Single「ハイブリッドレインボウ」リリース

高校3年生の私は、私立大学の付属高だったため受験もなく、ライブに行くためにバイトをしているような日々だった。(ちなみにバイトは校則では禁止でした)
彼らの存在を教えてくれたのは、メールのない時代、文通していろんな音楽を教えてくれた同い年のAちゃんだった。
(ちなみにAちゃんと知り合ったのは、音楽雑誌PATi PATiの読者コーナのイベントでした)
Aちゃんからダビングしてもらった「Please Mr. Lostman」をいいねぇなんて聴きながら当時の私が夢中だったのは、thee michelle gun elephant。
そして良く聴いていたラジオがNHK-FM「ミュージックスクエア」。

そんなある日、そのミュージックスクエアで掛かった曲が、
「Beautiful Picture」。
Single「ハイブリット レインボウ」のB面。B面だよ?

この暗くてとても美しい曲は、当時の私にとってライブが見たいと思わせてくれるには十分すぎるほどだったのだと思う。

けれどもういくつも好きなバンドがいたから、正直迷ってはいた。
ぎりぎりまで売り切れていなかったチケット。
ソールドアウト間近の客席。

【1997.12.21 @新宿LIQUID ROOM】Hybrid Rainbow TOUR FINAL

こんなに跳ねたり動き回っている彼らを想像していなかった。
撮影用のカメラが入っているせいか、ぎごちないMC。
でもドラムのシンイチロウさんの「今日は撮影があるんで念入りにメイクしてきました」という話からゆるい雰囲気に(笑)
真鍋さん「シンちゃんはピロウズはV系って言ってますから」
シンちゃん「そう。対バンして嬉しいバンドは、シャズナ?」
客「シンちゃん、ヅラずれてるよー」
シンちゃん、わざわざステージを捌ける(笑)
シンちゃん「鼻もつけ鼻にしてね…元からデカいっちゅーねん」

けれどもひとたび演奏が始まると、また挑発的なロックバンドに戻る。
そして、なんか泣けるんだよ。グッとくるの。叫ぶような歌声に。泣きそうな程。

何かの曲を紹介するときにさわおさんは言った。
「これはピロウズにしては前向きな曲で…ほら、オレって後ろ向きじゃん?笑」

そうなのだろうか。そんな君に救われるような気がしていた。私は。

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