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星野富弘美術館に行った

鹿児島に行く道すがら、星野富弘美術館というところに寄ってみた。
星野富弘さんのことは何も知らなかったけど、Googleのレビューにあがってた写真を見て、なんかすきな気がした。

星野富弘さんはもとは体を動かすことがだいすきお兄さんで、大学卒業後は体育の先生になった。
しかし、それから間もなく不慮の事故で首から下が動かなくなってしまった。
病室での寝たきり生活の中で、星野さんは筆を口に加えて詩と花の絵を描き始めた。

美術館にはそんな星野さんの作品が飾られている。
小さな美術館で、来館者はぼく以外誰もいなかった。
作品が静かに浮かぶ部屋にひとり、ぼくはひとつひとつゆっくりと作品を味わった。
ひとりで来て、急いでもなかったから、時間を気にすることなくゆっくりできていい時間だった。

星野さんの詩にはやさしさがあふれてて、その詩を見るぼくもやさしい気持ちになれる。
やさしい言葉のなかに、かなしさを感じたり、愛情を感じたり、たまにくすっと笑ってしまうものがあったり。
ぼくの心のなかにいろんな気持ちが浮かんできてそれを感じる時間を過ごした。

写真に収めておきたくなる作品がたくさんあったけど、撮影禁止だったから我慢した。
でもまた読みたいなって思ったから、いくつか詩をメモした。
その中からいくつか詩を紹介しようと思ったけど、やっぱりやめた。
星野さんが描いた絵と字だからこそのよさがあった

ぼくは最後に、売店でポストカードを2枚買って、美術館を後にした。
たくさんあるポストカードの中からようやくの思いで厳選した2枚。
ほんとは1枚にしようと思ったけど、「ひとつよりふたつ、ひとりよりふたりのほうが自然だ」という星野さんの言葉が目に入ってきたから、ふたつにさせていただいた。

それから海辺の食堂に行った。
元気なおばあちゃん(まだそこまでおばあちゃんでもない)が営む小さな食堂。
ぼくは唐揚げ定食を注文した。


野菜炒め定食と迷ったけど、昨日の夜がヘルシーだったから、今日はがっつりな気分だったのだ。
その唐揚げがびっくりするほどおいしかった。
ぼくの人生史上暫定1位タイの味だった。
サクサク具合、ジューシー具合、ぷりぷり具合、もう、申し分ありませんでした。

そして駐車場に戻ったら、ねこちゃんが車の下にいて車を動かすことができず、ノートを書いた次第でした。

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