8と4の比較

8と4の自分の気持ちに正直というのは何が違うのかと相互と話したところ、

外に対抗するための手段として自分の意志を放出する(Te優位が8まみれなのもそれが原因なのでは)=意識が外側に向いているが8で、この気持ちは私だけのものだし、私だけの気持ちを大切にしよう、ここは誰にも侵害させない(=意識が内側に向いている)と強く思うのが4。

気持ちを気持ちとして認識して大切にするか(Fiのみ)、外に対抗する手段の核として考える(Te-Fi軸)かの違い。

4は自分の気持ちに嘘をつきたくない。8はこうしたいという自分の意志にまっすぐでありたいといった感じか。なので不安も迷いもまず抱かないし、そうなってしまいそうな場合は必ず対策する(1と共通)。ただし8は情に脆いため、そこで迷いが生じてしまう場合もある。

4は自分の気持ちを傷つけられないためにはと考える。8は自分が力で押さえつけられないためにはと考える。4は自分を守る方に意識が向き(内側)、8は対抗する方に意識が向く(外側)。

4が強Fiだとしたら、8はTe-Fi軸の強い結びつきとNi-Se軸の機能。同軸でも別軸でも健全度の高い8はいずれか、もしくは両方が(ESFP ISFP ENTJ INTJの場合)うまく機能しているように見える。

例えば4はAという出来事に対してこう感じた、その気持ちを誰にも否定させないと思うのに対し(意識が内側に向いている)、8はAという出来事に遭遇した際にどう対抗するかと考え(8-5ライン)、打ち勝つ方法を考える。

4は何があっても自分の「気持ち」を守りたい(意識が内側に向いている)。8は何があっても屈さないという「意志」を示したい(意識が外側を向いている)。

4は自分の気持ちを大切にし、8は自分の意志を大切にする。

4は自分の気持ちそのものを傷つけられることを恐れ、8は自分の気持ちが傷つけられることにより、立ち向かう意志を奪われることを恐れる。意志>気持ちなので、傷つけられないために纏った感情の鎧により自分の心が麻痺してしまうことも。
4にとっては自分の気持ちが何よりも大事で、8は自分に力がある、どんな状況でも戦えると実感できることが大切。4は感情、8は力関係に反応。

4は恥の感情を意識することが多いが、4に比べ8は圧倒的に恥の感情を経験することが少ないように思われる。

4は自分の気持ちこそが唯一の真実だと考える傾向にあるが、だからこそ自分の気持ちに飲まれてしまうことがある。それが全てだと思い込んでしまう。8の私はその説明を見ても何を言っているのか全くわからない。

ミスを指摘する言い方が理不尽なものだったとき、タイプ4は自分の気持ちが傷つけられたと感じ、その時の自分の気持ちに向き合う。

一方8はうるせえ!と反応を見せ、傷を怒りで防ごうとする。それが防衛反応であり、タイプ8的怒りの本質。体に異物が入ったらくしゃみして出そうとするのにも似ているかもしれない。

4は過去に引きずられる。過去の話をすることが多いかもしれない。過去の自分がどうであったとか、過去の出来事で自分がどう感じたかとか。
一方8は現在を強く意識しており、未来に繋げることを考える(Ne)。過去の話はあまり好まない。8にとっての過去は乗り越えた記憶。

自分の心に弱い部分があるのは自覚しているが、心の弱さや不安を感じ取らないようにする。心の弱さというものを「重い責任を負おうとしない人が貪る自分勝手な贅沢」だと考える傾向がある

上記URL

感情の鎧を心に纏うことにより、自分の弱さや不安を感じないようにするのか。それともウィングの影響か。痛みを避ける7、痛みをなかったことにする9。健全度の高い8であれば、克服しようとするだろうとも考えられる。
責任を負おうともしない人間を8は嫌う。

4は本当の自分を誤解されることを恐れる。8は別に気にしない。

4は自分が演出している部分だけを見てほしい一方、本物の自分を見つけてくれる人を望む性質があるが、8はそんなまどろっこしいことを考えもしないし、ハートセンターではないので自分の演出という概念がない。

4は「自分には欠けているものがある」という意識から、自分にないものを持っている相手に焦がれ、その性質を自分の中に取り込もうとする。けれど、そのどうしようもなさも含め自分だと思い、そこにアイデンティティを見出す。そうなりたいけどなれない。嫉妬の感情。でもそれが自分だというアイデンティティ。他者と自分を比較し、その違いを嫌でも思い知らされ、自分の中にないものを強く意識させられることにより、劣等感に苛まれる。
8は自分にはないものを持っている相手に憧れ、嫉妬するというのがよくわからない。sxの場合、自分に対してきちんと自己主張してくる相手を好む。自他境界の線引きがしっかりしている。相手と自分の比較に時間を費やさない。

強くあるためには自分の心さえ犠牲にする→8(ハートセンター盲点)
自分の心だけは何があっても守り抜く→4

8は自分の強さを実感していたい。4は自分の気持ちを理解したい。8が外に対する抵抗、4が内面世界の充実。
8は傷つけられることにより戦うための意志や力を根こそぎ奪われるのを恐れるのに対し、4は自分の気持ちそのものを傷つけられることを恐れる(それこそが4が一番大切にしているものだから)。

意識しないと8は自分の心が置き去りになることもあるのに対し、4は自分の心を常に気にかけている。

8は世界に抗い、強くありたい。4は常に自分を感じていたい。自分の気持ちを大切にし、理解していたい。

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