6と8の解説と比較

6は無意識レベルで役割を意識している。

・父親的存在に教えられたことを守る
・強い人は弱い人を守らないといけないよと言われたら、その教えを忠実に守る
・長男は弟や妹の面倒を見なければいけない
・この場でどう振る舞うのが正解なのか、基準を探す
・父親的存在から連想したリーダーやヒーロー(強さやかっこよさの象徴)はこうあるべきだという姿がある
・先生には先生の、生徒会長には生徒会長の、生徒には生徒の役割があると考え、それに従う
・父親的存在のようにありたいという願望が時に過度に投影されてしまうことがあり、もしかしたら自分もそうなのではないかと思い込んでしまい、いつの間にかその思い込みこそが自分だと考えることも

父親的存在にそう教えられたから、父親的存在の行動を見て憧れを抱いたから、などの理由が絡んでくる。

父親的存在に教えられたことを守っていれば、自分の安全が守られる(不安が軽減される)と考える。

役割は6-9ライン共通かもしれない。

恐れが絡まない場合はソシオのベータクアドラに該当する可能性もあるので、慎重に判断すること。

似たような境遇を持った者、同志、同ジャンルなどの仲間と集まることで安心したいのが6w7。対し、システムに頼るのが6w5。

PSYCHO-PASSの世界観は6w5ではないのか、という問いに対して(これは前々から初期メンツと話題にしていたこと)、6w5の相互がまさにそうと答えてくれた。
一つのシステムのもとに全ての人間が平等に扱われるが、本当にそうなのだろうか?絶対に信じられるのだろうか?従っても大丈夫なのだろうか?信用できるのか?いや、でもシステムから与えられる役割をまっとうすれば安全だ。今までだってそうだった。けれど、本当にそうなのか?と、揺れ動く。

わかりやすい6キャラはヒロアカの緑谷出久だろうか。オールマイトという父親的存在に憧れ、自分もそうなりたいと思い続けてきた。僕でもヒーローになれますかと直接本人に投げかけ、もらった言葉をお守りにしている(父親的存在であるオールマイトに君はヒーローになれると言われたから、大丈夫だという保証)。


一方の8は、気に食わないことがあれば直接相手に言いに行く(統合先の2絡みであることも多い)。

・wが7である場合、父親的存在は邪魔なのでいらないと考える傾向が強まる(母親的存在は欲している)
・強い者は弱い者を守らなければいけないよと他者に言われると腹が立つが(母親的存在にそう言われたときは別かもしれない)、自分がそう思ったなら誰に言われずともそうする
・他者の面倒を見るのは、自分がそうしたいから
・相手を思いやり、時には主張を抑えることが課題となる
・誰かをロールモデルとしたリーダー像は特にない
・強さという概念そのものに憧れたから、強く見せることにこだわったり、強さを求めたりしているわけではい

基本的には全ての行動が「自分がそう思ったから」「許せないから」に基づいている。

似た者同士だけで集まると視野が狭まるから、なるべく色んな視点を欲するかもしれない。

わかりやすいの8キャラは、鬼滅の刃の猗窩座だろう。
強さを求めたのは、父親(母親的存在)が幸せに暮らすためだった。強くなければ薬を取ってこられなかったから。
自分はどうなろうが、父親が無事であれば構わないと思った(2のライン)。
しかし、父親と無理やり引き離されることにより荒れてしまった(ネタバレ防止のために少し表現をぼかしています)。
そんな彼の心を癒したのが恋雪だが、彼女もまた、彼にとっての母親的存在であった。

比較

6は母親的存在を欲していない。あたたかいケアは自立の妨げとなり、下手したら共依存に繋がりかねないと考える。だから6は父親的存在に頼ることにしたが、信用しきれない。常に疑いがつきまとう(なぜなのかを私はいまいち把握しきれていない)。
8は母親的存在を欲している。根が2であるため、あたたかな関係を築くこと、ケアを受けることを望んでいる。父親的存在は自分の歩む道の邪魔になると考えているため(w7の場合は特に)、必要としていない。

自分はどうなっても構わないから、拠り所だけは守りたい→これは8の解釈であり、6の拠り所を8的に捉えてしまっている。この場合の拠り所は母親的存在を意味する。母親的存在への愛情由来の行動だ。(2のライン)

6の場合は、拠り所を守るのが自分の責務だと考える。それが自分の役割だからと。
それぞれ責任分担をし合う。9統合すると、一人一人が大黒柱となり、ずっしり立ちと支え合うか、全員の安全のために、拠り所(システムや仲間)をみんなで守るのだろうと私は考えている。

私は6の安全であることを、母親的存在が安全で、幸福であることだと解釈してしまっていた。なぜか自分が安全に含まれないのである。
もちろん、6場合は6の説明にある安全の中に6自身が含まれるし、むしろ含まれない解釈には、とてつもない違和感があるのだそう。それこそ、一発でこの人8だとわかるくらいの。

先生に生徒が逆らうべきではない。それは生徒の役割ではないから。逆らったらどうなるかわからない恐怖もある。内心ムカついているが、大人しくしておこう。→6(下手に自分が行動することで、自分の周りの平和を脅かされたくないという9のラインもあるか)
許せないことがあれば相手が誰だろうとそれを伝える。逆らったらどうなるか以前に、声を上げなければ届かないと考えている(大人になるにつれ、もちろん方法は考えるようになる)。→8(これだけでは2のラインが見えないので、8の通常段階の健全度)
具体的な出来事に遭遇した際、一番辛いのは本人だろう、と考えられるようになるのが2統合(猗窩座の過去にもこの台詞は出てきた)。

6は不安に反射的に反応し、8は傷に反射的に反応する。

強さそのものや強さという概念に憧れる、目標となる人物がいる。強くあることで、周りに自分は無視できない存在であることを知らしめたい→6sx
大切な相手の幸福のためには強さが必要だったから、そうなるしかなかった。実は優しさを大切にしている(優しい相手を好む)。→8sx

私の場合だが、6sxの強くあれば安全だを強くあれば(母親的存在が)安全だとしか解釈できない。8が6を解釈すると、どうしてもおかしくなってしまう。

誰かのホームパーティーに行ったとして、6は合わせるべき基準を探す。どう振る舞うのが適切だろうか、周りはどういうルールに従っているのだろうか、と。なおこの基準やルールは空気やその家の暗黙のルールなど抽象的なものであり、私が運営する鯖に適用されている具体的なそれとはまた違っている。6からすると、8が解釈する6の基準やルールは具体的すぎるのだとか(不安の解釈も同様)。
8は他人の家なのだから、相手に敬意を持感じ取れないわけではない。「これを言ったらこの人はこう感じるだろうな」「こうしてもらった方がきっと嬉しいだろう」「こうするとこの人はこう気を遣うかもしれない」などと考える(ハートセンターの2にきちんとアクセスできている場合)。暗黙のルールを感じ取れないわけではない。お邪魔させていただいているのだからと、主張を抑える。そうじゃなきゃ無礼だと考える。
ただし何かあったときはその限りではない。

6が恐れるのは、他者介入によりコントロールされ、自立を損なわれること。
8が恐れるのは、傷つけられることにより、戦闘不能になり、そこからつけいられ、意志を奪われること。また、無力であることにより母親的存在を守れないこと。

6は未来の不安に意識が向いている。不安が何なのか、その正体を掴むのが難しい場合も。(基準の話同様、6の中にあるものは8ほど具体的ではない)
8は不安と言われたらその場で具体例を挙げ、現在の対処法を考え、それが(対処した結果が)どう未来に繋がるかを話すだろう。

この人は、このシステムは信用に値するだろうか。本当に信じて大丈夫だろうか。確認するため、試し行為もする。ほらやっぱり信用できなかった!となることもある。→6
基本的に人は信用してないが、身内は信頼している。なぜなら自分が選び抜いた相手だから。信用できるだろうか、どうだろうかという葛藤はあまりない。自分が信用できると思えばそうだし、思わないならそもそもそうしない。→8

8は共感力が低い、Fがないなどと誤解されることがあるが、統合先を見ても、それは誤りであるとわかる。

ただし、かなり不健全な家庭で育ち、幼いときの体験がどれほどつらいものであったとしても、私たちの中にある「本質的自己」はまったく損なわれておらず、常に姿を現す方法を探しています。最初のうちは、発達過程で生じた「欠落部分」に取り組むのに、かなりの時間と労力を費やすかもしれません。

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つまり8の本質は2であり、そこが損なわれることはないのである。2へのアクセスが全くできていなかったり、表面的にしか見えない場合、そもそもが8ではないと私は考えている。
8という囚われができてしまっただけであり、このタイプの元々の性格は2である(セクシャルとソーシャルに顕著)。

統合先から判断しても、このタイプに共感力がないどころか、むしろ……という感じである。2の傾向が顕著になると8は相手の傷に自身を重ね、反応するようになる。

雑エニアになるが、(以前も書いた通り)判断に迷ったらA→B→Cと秩序的な話し方をするのか(タイプ6)、結論のみを(長文になる際は結論同士を繋げるように)喋るのかで(タイプ8)、この2タイプは意外と見分けられたりする。

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