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本の話と、今月読んだ本(by読書メーター)

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こんな本読みました。野中から、いくつか感想チョイス。移動図書館の話も。
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#読書感想文

2024・5月に読んだ本を、振り返り。

⭐️35冊(累計131冊) 🟣No.1 「俺たちの箱根駅伝」 ・箱根駅伝物って、結構読んできたけど。TV局側の視線って、なかったな。上巻ではまだ出発しないって、引っ張るなあ!の一気読み。 🟣キャント・バイ・ミー・ラブ/東京バンドワゴン ・人が出会って縁が生まれて、その輪が広がっていく。そんなつながりの大切さを気づかせてくれる。ラストのサプライズも、にぎやかで元気チャージ。 🟣切り裂きジャックの告白/犬養隼人シリーズ ・中山さん多作すぎて、やっとこのシリーズ着手。

世界はラテン語でできている

TV番組(テレ東「あの本、読みました?」)で紹介された作品。 世界史的要素が随所にあったので、若干読み砕くのが難しかったけど。 たくさんある言語も、いろんなつながりや派生が同じとか。 へー!の連続で。 多言語を話す人って、ここを押さえて勉強したのかも?と。 いろんな事例が紹介されていた中で。 「テクノロジーにひそむラテン語」。 ・ファクシミリはラテン語で「似たものを作れ」(fac simile) 知らなかったらそれまでだけど、知ると面白い。 つまり言語って奥深いんだなあ

大人の道徳本/今日もていねいに。

大人になったら1回は手にしてほしい。 松浦さんのエッセイから「よりぬいた」1冊。 人生なんて、小さな日々の積み重ね。 その中でちょっとだけ気をつけておきたいこと。 知っておいた方がいいことが詰まってて。 「意見は違って当たり前」 「嘘で誤魔化なければ」立ち行かないほど、相手を追い詰めていないだろうか」 「気を回しすぎて相手に負担をかけ、結果傷つけているのと同じ」 あと家族のことはあまり書かない松浦さんが、日曜日に娘さんと二人で朝食を食べに出かけるエピソードドもいいな

ちょっと本屋に行ってくる。/藤田雅史

たまたま行った書店の棚で、たまたま手にしたら。 いつの間にか家にお迎えした、稀有な一冊(冒険とも言う) 本にまつわるエッセイ。本好きなら「わかるう!」を連発しそう。 ・本屋さんへ行くと、トイレに行きたくなる説(青木まりこ現象っていうのか) ・待ち合わせは、書店がベストだと思う ・仕事場の本棚を、どう並べていくか?の発見。 中でも「風邪薬としてのマンガ」の考察は。 小説じゃなくてマンガ、なるほどねー。 (余談ですが、秋元康氏が昔のエッセイで。 「風邪をひいたら、1冊の本を

2024・4に読んだ本を振り返り

⭐️27冊(累計96冊)⭐️ 🟣No.1 「これは経費で落ちません!経理部の森若さん10・11」 しばらく読んでなかったのでどうかな?と思ったけど。読んでよかったこの急展開。10ではお仕事一色、11では結婚のこと。うなづくところめちゃくちゃあった 🟣「緊立ち 警視庁共助課」 乃南さんの警察物、外さない。見当たり班と広域捜査班、それぞれの女性刑事の仕事ぶりをメインに、なおかつ私生活の諸問題。ミックスされてた。 🟣「高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと」 スズキ

風の中に立て〜伊集院静のことば〜

唐突ですが、私にとって作家:伊集院静さんは。 「口数は少ないけど、いざという時には味方になってくれる、博識な伯父様」 そんなスタンスでした。 なので訃報を聞いた時は、ショックが大きかった。 先日出版されたこの本も、平台で何度も迷って手にしました。 特に最終章『サヨナラが教えてくれること』。 この章の言葉たちは、還暦近い私世代には響く。 一度は読みたい言葉たち。 そして伊集院さんが亡くなったからこそ、余計ジーンと。 また折を見てその著書、特に「大人の流儀シリーズ」。

2024・1月読了本を、振り返り。

🟣20冊🟣No.1 祖母姫、ロンドンへ行く!ロンドン5泊7日の旅。祖母姫様のご機嫌も見ながら、夜のロンドンも楽しむ。滞在先ホテルのスタッフ達との交流が、あったかかった。 🟣喫茶おじさん主人公の話を、過去の逸話を絡ませながら進むので。こういうおじさん、きっといるいる(似:蕎麦打ち)。著者作品では一番好き。 🟣おでんオデッセイ人生とおでんは、めちゃ似てる。同じ具だけではおいしくないし、いろんな違う具がぐつぐつ煮えることで、美味しい味になる。しっかりした味でした。 🟣新し

2023・12に読んだ本を、振り返り。

⭐️22冊(累計261冊)🟣No.1「思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる」・究極の家族エッセイ。よくここまで細部に渡って、家族の歴史を覚えているなあ。普通の家族だけど、大切な家族。 🟣「蛸足ノート」・全部見開き2ページで収まっている簡潔さ。穂村さんのエッセイ、また追いかけたくなった 🟣「師匠はつらいよ」・著者の杉本師匠が、実は私と同い年だった件。へー。エッセイに藤井さん(称号がわからない今)も見え隠れしつつ、同世代テイストが良い。 🟣「カネを積まれても使い

2023・11に読んだ本を、振り返り。

🟣計22冊(累計239冊)🟣No.1 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ洋画は絶対字幕派!の私には、目から鱗。TVの字幕スーパと違い、映画の字幕は限られた文字数で行う「要約翻訳」。そこに翻訳やの解釈や心が詰まってる。 🟣育休刑事2前作同様、こちらも今時というか時代を先取っていて。その他、子供が段々育っていく過程も織り込まれているのが面白い。 🟣イン・ザ・プール久しぶりに読み返すと、ツボる。今の日本に、伊良部ドクターがいたなら。もう少しみな気楽に生きられる、かも。

2023・10月に読んだ本を、振り返り。

🟣18冊(累計217冊)🟣No.1 夢をかなえるゾウ・所詮自己啓発的な?と思ってずっと未読だったけど。どうしてどうして、ガネーシャのキャラ最高。脳内で勝手に桂枝雀氏を充ててた。こりゃ売れるはずだ。 🟣メイコとカンナのことばの取説 ・偶然図書館で手に。昭和世代的に引っかかる、今風の言葉や。ことばの使い方は、場数を踏まないとうまくいかないこと。なかなかずるどい。 🟣妻のトリセツ ・こちらもなんとなく、読んでなかったけど。ずべての夫たち、読むべし。そして妻も「だからか〜」と

2023・9月に読んだ本を振り返り。

🟣21冊(累計199冊)🟣No.1/永遠と横道世之介過去作(再読)からの一気読み。世之介と作者さんと私は、同じ年。世之介がまいたタネがいろんなところで咲いている。そう思うと、なんだか力が出た。 🟣最後はなぜかうまくいくイタリア人映画ひまわりのアントニオの謎。イタリア人だったからか!と、イタリア人の気質を知れた。 🟣いとしのおじいちゃん映画図書館で見つめられた気がして手にしたら。おじいちゃん映画大好きな私には、たまらない〜。 🟣マナーの正体表紙に出てくる執筆者たちが、い

2023・7月読了本を、振り返り。

🟣23冊(累計146冊) 🟣No.1 /コメンテーター・17年ぶりの新作って、どんだけぶりという。だけど古臭くないむしろ、時代が主人公に追いついた感じ。こんな精神科医も、いていい、かも。 🟣刑事何森 逃走の行先・スピンオフ作品だけど、どうしてこちらもメイン。他の警察小説より、今の事件を混ぜているから。作者が社会に訴えたいメッセージを強く感じた。 🟣未曾有の出来事・17冊目かと思うと、感慨深い。三谷さんの映像作品(大河等)は、実は見てないけど。それでもなるほどなあ、とサクサ

2023・4月に読んだ本を、振り返り。

⭐️19冊(累計75冊)🟠No.1:ゆうべの食卓/角田光代 ・一つの話が、3つの小話でできていて。巷の食べ物小説とはまた違って、家族や仲間その横に食事がある。実に美味な人間テイストに大満足。 🟣アンビシャス/鈴木忠平 ・日本ハムファイターズが、なぜ北広島市に移転したのか。その舞台裏を知れた貴重なルポ。図書館の紹介コーナーで偶然手にできた1冊。 🟣署長シンドローム/今野敏 ・竜崎がいない大森署なんて。と思ったら、主人公は副署長の貝沼にチェンジ!。「隠蔽捜査9.5」から続く話

2023・3月に読んだ本を振り返り

⭐️19冊(累計56冊)📕No.1 闇夜に吠ゆ 鑑識課警察犬係/大門剛明・警察犬物って、小説ではあまり読んだことない。もちろん人間が主眼の連作短編集。事件面からのアプローチもナイス。続きがぜひあってほしい。 🟣明日も一日きみを見てる/角田光代・こちらは猫物のエッセイ。猫が可愛いだけじゃなく、何考えてるんだろう?等。ちょっと距離を置いている感じが、角田さんらしい。 🟣終止符のない人生/反田恭平・名前の読み方すら知らなかったけど。一流にはそれなりの、考えや歩み。ピアニストだ