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本の話と、今月読んだ本(by読書メーター)

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こんな本読みました。野中から、いくつか感想チョイス。移動図書館の話も。
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2024・10月に読んだ本を振り返り。

⭐️読了26冊(累計249冊) 🟣No.1 銀色のステイヤー ・馬もの小説にハズレなし。調教助手の視線をメインに進む展開が斬新で。読む手が止まらなかった。Xでの拡散で知った1冊。 🟣リラの花咲くけものみち ・獣医師を目指す女学生の、時に回り道しながらの日々。夢を叶えるのは大変。獣医師になりたいと思う学生さん全てに、読んでほしい。祝ドラマ化。 🟣ぼくの伯父さん ・監督の面しか知らなかったけど、それはごく僅かで。未収録エッセイがキラッと光る。そう思うと60代で逝去

読みたい本の見つけ方

「何を今、読んだらいいか」。 賞を受賞した本、映像化された本等。 人それぞれにチョイスの仕方、あると思います。 私の場合は。 「最初の3ページ位で、内容にのめり込む・引っ張られる」かどうか。 やっとわかりました。 「いつか面白くなるかも・・・」と思って我慢しても、ほぼ無理。 グイグイって引き込まれるのが、私的ポイントだと。 なのでちょっとだけ、図書館や書店で。 立ち読みしてみるのも、手かな。 ネットだと「立ち読み」機能があるサイト、あるし。 そういえば、コミックはビ

2024・9月に読んだ本を、振り返り。

⭐️15冊(累計223冊) 🟣No.1にがにが日記 ・雑日記なのに、ずーっと読んでいたい。そこから愛猫の介護・看取りの日記。これから追いかけたい著者リスト入り。 🟣家から5分の旅館に泊まる ・淡々とした旅日記、背伸びしない等身大の気楽な旅。あー旅したくなる。 🟣惚れるマナー ・マナーシリーズを制覇中。中でも野沢直子さんのエッセイに惚れる。 🟣夜明けのはざま ・葬儀社勤務の主人公から、連なる人間模様。葬儀社にお世話になったことのあるひとは、きっとうなづく。

いつまでも、読んでいたい本

最近の読書から。 大どんでん返し、伏線回収。そんな劇的小説も好きだけど。 秋の夜長、ごろごろしながらエッセイを読む。 「あーこのままずっと、読んでいたいなあ」。 そんな2冊を紹介。 🟣家から5分の旅館に泊まる/スズキナオ 去年偶然図書館で、ナオさんのエッセイを手にしてハマった。 最新刊の今作、書店で見つけて早速購入。 ナオさんがカバン一つでプラッと出かける。 その気軽さが心地よい。旅行鞄はいつも大きい私としては。 ちょうどコロナ禍での旅だったので、その記録にもなってるし

働く女性に贈る27通の手紙/小手鞠るい・望月衿子

寝る前の本は、914.6の棚にある(図書館分類的)。 小手鞠るいさんの小説、若い頃読んだよなーと思い出し。 以前仕事を一緒にしてから、交流がある二人。 フリーライター望月さん(40代)が、小手毬さん(60代)に質問の手紙を送り。 小手鞠さんがその返事を出す、往復書簡の形式。 タイトルには「働く女性に贈る」とはあるけれども。 今どうしてるに始まり。 仕事だけじゃなく、生きていくことの話や、女性特有の身体の不調等。 人生の先輩が、優しく後輩にアドバイスしている様子が。 私は「

駅メロものがたり

着メロといえば、昔の携帯着信音。いと懐かし。 駅メロ=駅の列車発着時の、メロディー。 毎週楽しみにしているラジオ番組で、著者ご本人をゲストに招いてのトーク。 なるほどねえー、へー!。 他にも知りたくて、本を手にしました。 地元出身だけじゃなく、ゆかりの人の曲だったり。 それを曲のまま流すのではなく、地元の人やいろんな人の手を通して、アレンジされ。 その駅独自の駅メロが生まれていく。 駅やその周辺の歴史、歌の歴史。 いろんなエピソードも盛り込まれていて。 駅で直接聞きた

コンパクト・ライブラリー

平成の大合併で、私の住む市の図書館は2館増えて5館に。 人口約25万にしては多い気がする。 どこでも借りれて返せて、ラッキー。SCに返却箱まである。 そういえばよくいく公営プールの近くにも、あるはず。 でもどこに?。ナビを持っていないので、グーグルマップと睨めっこ。 え、ここか。 元々町立の図書館だったので、実にコンパクトな図書館。 学校の図書室っぽい感じ。 本棚を覗くと、調べ物をするというよりは。 エッセイが充実してました。 あと読み聞かせ等子供むけスペースも充実。

2024・8月に読んだ本を、振り返り

⭐️ 24 冊/累計208冊 🟣No.1 :ツミデミック ・コレは参りました。パンデミックに人生を狂わせられた人の、罪。各章起承転結きっちりあるし、終わり方も暗と明。また数年後に読み返したい。 🟣働く女性に贈る27の手紙 ・偶然手にした往復書簡。20歳の年齢差の二人が、仕事の仲間だけじゃなく、人生の先輩として教えをこう。その流れ方がとても素敵で、ずっと読んでいたい。 🟣大家さんと僕 ・ずっと読みたかったけど、買うほどじゃないかな・・・。と思っていたところの文庫本

サブスクにいない男/「マルサの女」日記

一言「映画好きなら一度は手にしたい」。 1987年公開「マルサの女」。 取材・脚本・キャスティング・ロケハン等準備や。 クランクインからアップまでの全撮影日記、仕上げ。 よくここまで書いていたな!の驚き。 内容抜粋。 映画作りで大変な箇所。 ①ロケハン。どこで撮影するか。実際の街だとドキュメンタリー風になりかねない。 でもセットを作るのでは時間もお金もかかる。 銀行でロケするにも、閉店後じゃないと出来ないとか。 ②キャスティング。脳内で浮かぶ役者さんに、NG出されたり。

2024・7月に読んだ本を、振り返り

⭐️26冊/累計184冊 🟣No.1 可燃物 ・ほぼ読んだことない著者さん、シンプルな内容の刑事物にツボった。他の作品も手にしてみようかしら。 🟣箱根駅伝今昔 ・お正月の番組は見たことないけど、その歴史を知れた。ほほう。 🟣ファイティング寿限無 ・ボクシング物久々。タイトルから想像したのと大きく違って、白熱するシーンもありつつ、そのラストがシュッとしててかっこいい。 🟣アルプス席の母 ・私も一緒にアルプス席にいましたかのように読みましたよ。スポーツの世界の

2024・6月に読んだ本を振り返り。

⭐️27冊(累計158冊) 🟣No.1 凛として弓を引く ・弓道物というのが新鮮。高校生が主人公だけど、恋とかクラスカーストとかがほぼないのも興味深い。まだ続くと思われるので楽しみ。 🟣この夏の星を見る ・星を見上げれば、会えなくても離れていても、心は一つ。星にはさほど興味はなかったけど、こちらも高校生物だった。若いっていいのだ。 🟣ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由 ・旅行記かなと思ったら現地に住んでいた人の話。読みやすくて、私もニューヨーカーの仲間にな

2024・5月に読んだ本を、振り返り。

⭐️35冊(累計131冊) 🟣No.1 「俺たちの箱根駅伝」 ・箱根駅伝物って、結構読んできたけど。TV局側の視線って、なかったな。上巻ではまだ出発しないって、引っ張るなあ!の一気読み。 🟣キャント・バイ・ミー・ラブ/東京バンドワゴン ・人が出会って縁が生まれて、その輪が広がっていく。そんなつながりの大切さを気づかせてくれる。ラストのサプライズも、にぎやかで元気チャージ。 🟣切り裂きジャックの告白/犬養隼人シリーズ ・中山さん多作すぎて、やっとこのシリーズ着手。

世界はラテン語でできている

TV番組(テレ東「あの本、読みました?」)で紹介された作品。 世界史的要素が随所にあったので、若干読み砕くのが難しかったけど。 たくさんある言語も、いろんなつながりや派生が同じとか。 へー!の連続で。 多言語を話す人って、ここを押さえて勉強したのかも?と。 いろんな事例が紹介されていた中で。 「テクノロジーにひそむラテン語」。 ・ファクシミリはラテン語で「似たものを作れ」(fac simile) 知らなかったらそれまでだけど、知ると面白い。 つまり言語って奥深いんだなあ

大人の道徳本/今日もていねいに。

大人になったら1回は手にしてほしい。 松浦さんのエッセイから「よりぬいた」1冊。 人生なんて、小さな日々の積み重ね。 その中でちょっとだけ気をつけておきたいこと。 知っておいた方がいいことが詰まってて。 「意見は違って当たり前」 「嘘で誤魔化なければ」立ち行かないほど、相手を追い詰めていないだろうか」 「気を回しすぎて相手に負担をかけ、結果傷つけているのと同じ」 あと家族のことはあまり書かない松浦さんが、日曜日に娘さんと二人で朝食を食べに出かけるエピソードドもいいな