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本の話と、今月読んだ本(by読書メーター)

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こんな本読みました。野中から、いくつか感想チョイス。移動図書館の話も。
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#読書感想

2024・6月に読んだ本を振り返り。

⭐️27冊(累計158冊) 🟣No.1 凛として弓を引く ・弓道物というのが新鮮。高校生が主人公だけど、恋とかクラスカーストとかがほぼないのも興味深い。まだ続くと思われるので楽しみ。 🟣この夏の星を見る ・星を見上げれば、会えなくても離れていても、心は一つ。星にはさほど興味はなかったけど、こちらも高校生物だった。若いっていいのだ。 🟣ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由 ・旅行記かなと思ったら現地に住んでいた人の話。読みやすくて、私もニューヨーカーの仲間にな

筋肉と脂肪 アスリートに聞け/平松洋子

今日はこちら。食のエッセイを手がける著者さん。 「自分の体は自分が食べたものでできている」 「勝ちたいなら、自分の体は自分で考えて食べなきゃダメ」。 最初は相撲・プロレスという、分かりやすい種目から。 タニタの体重計の話では、人間は生まれた時から“測る“ことをしているとか。 女性選手の無月経、寮母さん、栄養士さんの話。 インタビューから得られた、著者なりの考え。 東京五輪での、食の話。 結構ボリュームあったのですが、スイスイふむふむ。 いろんな角度から進む展開が、興味

私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな

去年あたりから急にハマり出した、ジェーン・スーさん本。 このエッセイ、私が若い頃に出版して欲しかった!な指摘。 たくさんありました。 冒頭から「結婚ハウツー本ではない」とあり。 随所に出てくるのがこれ。 「女友達にやらないことは、付き合っている相手にもやらない方がいい」 なるほどなあ。 彼氏のことを思って、部屋へ掃除に行ったり。 今思うと自分が痛々しい存在だったのを、痛感します。 恋人と言っても、所詮は他人で、相手の心まではわからない。 一種のコミュニケーションなんだ

2024・2月読了本を、振り返り。

🟣23冊(累計43冊)🟣No.1 やさしい猫 ・猫の話はほぼなく、入国管理局に収容された家族の話。その切り口が斬新で。 そうなんだなあ、と膝を打つことしかり。 🟣オヤジの細道 ・重松さんの古いエッセイが、またツボる。エッセイあまり本になってないので、楽しかった〜。40代もオヤジ、なのね。 🟣神主はつらいよ ・こちらも、へー!な内容。「穢れ」を払ってもらうということ。その辺りの知識や情報が、面白い。 🟣時効の果て ・5年ぶりくらいに、シリーズを手にした。その間の空白を感

こんな大人になりました/長島有里枝

最近読んだ本、偶然の出会い。 と言うのも、長嶋有さん(「猛スピードで母は」等)を検索してたら。 よく似た名前の、著者を見つけて。読んでみた。 写真家・エッセイスト。 いくつか刺さった、フレーズを。 まだまだありました。 全く知らない著者から、新しい言葉をもらえる。 だから読書は面白い。  #読書感想 #こんな大人になりました

最近見つけたエッセイ

読む本は基本小説なんですが。 寝る前に布団に潜り込んで、うとうとしながら読む(寝落ちしたら最高)。 そんな最近見つけたエッセイたち(いずれも図書館)。 ①「息子が生まれた日から、雨の日が好きになった/幡野広志」 著者は写真家だからか、写真コーナーに置いてあって。 背表紙借り。闘病生活の話もあるけど、それ以上に今を生きる。 日々のことを丁寧に書いてあるのが好感度大。 ②「思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる/スズキナオ」 家族の思い出たちを、よくここまで

2023・8月の読んだ本を、振り返り。

🟣32冊(累計/178冊)🟣No.1 宙ごはん美味しい話かなあ、と思ったら。子育てできない母親と、自律せざるを得ない子供と。周囲の話もあって、母と子は一緒に育つんだなあと。亡き母を思って涙。 🟣答えは市役所3階にタイトルとは違って、ちょっとミステリーなのが意表をついてる。それぞれの相談者の裏の顔はきっとこうなはず、なんてね。 🟣空中ブランコシリーズ新作が面白かったので、とっても久しぶりに読んだら。全く覚えていなく、自分でも驚き。たまに読み返すのもありかな、他の本でも。

2023・6月読了本を、振り返り。

🟣26冊(累計123冊)🟣No.1 男の不作法 ・久しぶりのお牧さんエッセイ。「女の不作法」と合わせて、実に心地よい一刀両断。嫌味がないのよね。「バタバタして」は男女とも不作法って、納得。 🟣みつばの泉ちゃん ・「みつばの郵便屋さん」外伝的作品。泉ちゃんの周囲の人たちが主人公で、最後に泉ちゃんが主人公。1人の女性が大人になるまでを、丁寧に書かれてて好感 🟣誉田哲也が訊く! ・警察監修の人たちに、インタビュー。その方面、そういうことだったのね。と警察物好きにはちょっとワクワ

2023・5月読了本を、振り返り。

🟣22冊(累計97冊)🟣No.1 海の教場・夕飯もそっちのけで熱中。学校・恋愛・有事。いろんな要素が盛り沢山なのに、飽きない。脳内で登場人物が動く動く。 🟣ペニーレイン 東京バンドワゴン ・今回はさちさんの語りが、ものすごく心に沁みて、ツボって、泣けた。すでに来年が楽しみ。 🟣お疲れ、今日の私 ・スーさん本の中でも、寄り添い感が大増量。寝る前に少しずつ読んで、心穏やかに就寝できた1冊。 🟣夜空に浮かぶ欠けた月たち ・心の病を抱えた患者だけじゃなく、先生はなぜ先生になって

2月に読んだ本を、振り返り。

⭐️21冊(累計47冊)読んだ中から、いくつか列挙。 🟣No.1 「ほどなくお別れです/長月天音」評判を聞いてどハマり。葬儀社に勤める主人公が、同僚や仕事相手と絡むことで成長していくのが清々しい。言葉の使い方も、実に綺麗。 🟣「この1本 超人気シリーズ、ひとつだけ見るならこれ」さすが、ホイチョイ。YOUTUBEを見ていたけど、文章にしてもまた面白い。馬場監督の映画愛に溢れている、おすすめ1本に納得。 🟣「好き・のち・しあわせ/甲斐みのり」初読。シンプルなエッセイの中にい

2023・1月/読んだ本を振り返り。

読了26冊。 ⭐️No.1 作家刑事毒島の嘲笑・毒島ますます毒々しい。重箱のすみを突くその観察力、蛇のような執念さ。連作短編集だけど一気読み。こんな刑事仕事はできても、同僚では嫌だね笑。 ⭐️罪の轍・分厚いのに一気読み。下敷きになっている事件は知らないけど、第1回東京オリンピックの頃を思うと、なるほどなあと。「罪の声」と同じテイスト。 ⭐️コンビニ人間・話題作は手にしないのだけど。これはなんだ一体!というお口アングリ。カフカの「変身」を読んだ時の衝撃に似ているかも。

11月に読んだ本を、振り返り。

<25冊・累計221冊> その中から、いくつかピックアップ。 No.1<新任シリーズ/古野まほろ> 元警察官僚だけあって、いやー細かい細かい。事件を追う話だけど、それ以上に書類に埋もれているシーン等は読み応えあり。新しい警察小説。 <自転しながら公転する/山本文緒> 微妙な女性の揺れ動く気持ち。人生の転換期におとづれる、決断。わかるなーと何度もうなづく。 <老いて今日も上機嫌!/石川恭三> お医者さんの書く健康エッセイかな、と思ったけど。読みやすいし、人生の先輩としての

10月に読んだ本を、振り返り。

⭐️読了:23冊⭐️ (累計196冊) その中からいくつか。 No.1<ショートケーキ。/坂木司>ビターだけどスイートな読み心地。ケーキといえば、ショートケーキ。買う人売る人、いろんな人たちの短編が上手い。 <虚像の道化師 ガリレオ7/東野圭吾>ガリレオ一気読み月間。謎を探るだけではなく、湯川や草彅のお互いを尊重し合うシーンが良かったな。 <銀座缶詰/益田ミリ>布団に入ってからの、寝る前読書。こんな時もあったよねえ、と益田さんと話しながら寝落ちる。気持ちよかったです。

4/8「とんび」公開記念・私の“シゲマツ“5選

一番好きな作家さんを問われれば。 重松清さんですと、胸を張って答えます。 どこか自分が過ごしてきた日々だったり、親目線だったり。 日本の「家族」「子供」。胸にきちゃいます。 思いついた「胸熱・重松作品」をチョイス。 ①ビタミンF・直木賞受賞作。「面白そうなタイトル」とチョイスした私。グッジョブ。 この書を手にしなかったら、読書好きにはならなかったでしょう。 ②赤ヘル1975このタイトルでピンとくるのは、昭和世代。 カープが初優勝なるか⁈の時代に生きた、少年たち