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【音楽】最強イントロ選手権とーと版

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仕事中や移動中の車の中でラジオ番組を聴くことが多い。radikoというアプリで聴き逃し配信なので、一週間以内なら好きな番組が聴ける。
サンドウィッチマンのラジオショー・サタデーは欠かさず聴いているのだけど、先週、先々週と「最強イントロ選手権」と題して、イントロが良い曲を紹介していた。イントロが流れて、歌に入るとボリュームが下がって「良いよねー」とかなんとかサンドウィッチマンや出演者があれこれと話す。
和田アキ子に言わせると「アーティストに失礼」だそうだが、なかなか面白い企画だった。
邦楽洋楽新旧問わずで流れたけど、ボクが流れるだろうと思った曲は一曲もなかった。
なので、ここで勝手に「最強イントロ選手権とーと版」を開催。

まず、歌謡曲ならやっぱりこの曲ですね。

喝采/ちあきなおみ
この曲はもう、イントロでこの歌の世界に惹き込まれていくんですよね。歌っているちあきなおみと、この歌の中の人物が重なって。ステージの華やかさと悲しさが感じられてたまらない。やっぱり名曲ですね。ブラウン管の向こうが別世界だった時代。華やかなスターの裏側にも物語があると感じさせてくれた。
ちなみに、恋の歌うたう私に「届いた」報せは、のシンコぺが妙に好き。


次に日本のロックだとこれかな。

Smoky/Char
これはラジオショー・サタデーでも誰かがメールを送ってくるんじゃないかと思ったけど、そんなに有名ではないのかな?
アタマで持っていかれますよねー。どう聴いてもカッコイイ。


ニューミュージックからはこれ。

想い出のスクリーン/八神純子
カッコいいですねー。何がカッコいいってベースですね。後藤次利。
曲の間奏での弾きまくりのチョッパーがまた笑えるくらい無駄にカッコイイ。


J-POPだとこれかな。

カブトムシ/aiko
やっぱり良い曲のイントロって、ぐっとその世界に引っ張っていくんですよね。
aikoのこの曲が入っているファーストアルバムはドライブするときによく聴いていたんだけど、演奏が絶妙にヘタウマっていうか、もちろん下手じゃないんだけど、どこかアマチュアっぽい荒さが、ポリープができそうな歌い方のaikoに合っていて良かったんだよね。

さて、洋楽のロックならやっぱりローリング・ストーンズは外せないですよねー。

キース・リチャーズが弾くオープンGチューニングの5弦ギターの真骨頂。ストーンズといえばこれですよ。テクニックなんかいらないくらい、誰でも弾けるくらい簡単なイントロなんだけど、これはこの人しか思いつかないんじゃないかな。未だに唯一無二。

洋楽のロックはイントロが良い曲はたくさんあるんですよねー。
ラジオショー・サタデーではディープパープルとか、それこそ誰もが知っているような曲が多かったけど、この曲を忘れてたよね。

Layla /Derek & The Dominos
この曲もCMでだいぶ使われたから、洋楽を聴かなくても知っている人は多いですよね。ラジオショーで出るとおもったけどな。
有名な話だけど、この曲は、エリック・クラプトンが親友のジョージ・ハリスン(ビートルズ)の奥さんを好きになっちゃって作った曲。


イギリス人が続いたのでアメリカ人ならこの曲だろうなぁ。

Born to Run/Bruce Springsteen
この疾走感がたまらないなぁ。
ボクが中学生の頃に彼の「Born in the U.S.A」が大ヒットした。アルバムに入っている曲のほとんどがシングルカットされて、毎週のようにMTVで流れていた。
それで他のアルバムも聴いてみたくなって、レンタルレコード屋に走ったわけですよ。一泊200円くらいだったかな。レコードを買ったら2800円だったからね。中学生には大金。
それで家に帰ってターンテーブルに乗せたらこれですよ。そりゃ中学生男子はシビレるよね。
このオフィシャルビデオも何度も観たけど良いなぁ。盟友のマイアミ・スティーブと亡くなってしまったサックスのクラレンス・クレモンスがいるEストリートバンド。泣けるなぁ。

もう一組、アメリカから。

Bridge over troubled water/Simon&Garfunkel
これもラジオショーで出ると思ったけど出なかったなぁ。
やっぱりピアノのイントロは、なんというか深みがあるよね。ちょっと姿勢正して聞きたくなるもんね。
ちなみに、アート・ガーファンクルのおでこが印象的。この人のソロ・アルバムも良いです。

ジャンルを変えてブルースからならこれかな。

Pack it up/Freddie King
まぁ、この辺はラジオじゃ出てこないでしょうね。
でもカッコイイんだよなぁ。シンプルなブルースじゃなくてR&B調ですね。でもギターはやっぱりフレディのブルース。

ということでブルースからもう一曲。

Darling You Know I Love You /B.B.King
こっちはジャジーで都会的なブルース。BBのギターが泣いてますよねー。
この曲はインストでやってたこともあるんだけど、それも良いだよねぇ。この人のギターはずっと聴いていられる。
ライブも何回か行ったなぁ。よく日本に来てました。

ソウル系から誰もが知っているイントロならこれでしょうね。

I Can't Give You Anything - The Stylistics
このドラマティックなイントロ。そしてこのファルセット。なのに、この顔のインパクトにどこか胡散臭さのあるメンバーたち。70年代ですねー、よくわからないけど。

誰もが知ってる曲ならこれもですね。

Love's Theme/BARRY WHITE & Love Unlimited Orchestra
これもソウルに分類されるのかな?インストですけどね。
そしてご存知、ジェットストリームですねー。知ってる人は同年代以上でしょうね。城達也ですよ。
あの番組、毎週欠かさず聴くほどじゃなかったけど好きでしたね。
スポンサーがANAでしたっけ?当時中学生のボクからすると大人の世界。海外旅行なんて窓がサッシでもない二軒長屋の住民にゃ夢のまた夢という世界でしたね。
そんな夜空の向こうの煌びやかな異国の都会を感じさせてくれた曲。

いやー、キリがないですね。まだまだこの曲のイントロ聴いてみてよって曲はたくさんあるんだけど。

さよなら銀河鉄道999/メアリー・マッグレガー
いやー、この曲はボクの中ではアニメソング No.1です。
テレビでアニメソングの特番があっても出てこないのが不思議。
鉄郎が父親の黒騎士と機械化帝国を倒して、全てが終わって、メーテルに一緒に暮らそうと言う。メーテルもそれに頷いたと思ったら、走り出した999の窓の向こうにホームで見送るメーテルを見つけるわけですよね。
そして列車の中を走り、最後尾の車両からメーテルを見つめる。その時の鉄郎の顔が良いんですよ。
全て受け入れて、納得したその顔がひとつ大人になったように見える。
そしてメーテルはやっぱり鉄郎の青春の幻影。
そのシーンのBGMはオーケストラ。この頃のアニメ映画のBGMってオーケストラなんですよ。それがまた宇宙空間とよくマッチして広がりを与えているんですよね。そしてナレーションはこれまた城達也。
そのオーケストラの曲が流れたあとに、このイントロが入ってくる。
いやー、ホント、泣ける。
ありがとう、松本零士先生。
「男には負けると分かっていても戦わねばならぬ時がある」

イントロで曲をピックアップしていくのは面白いですね。
またそのうち何かのテーマでピックアップしてみようかな。

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