見出し画像

国家資格キャリアコンサルタントの試験前に読んでほしいnote(実技)

こんにちは、富山県で企業研修・キャリア教育にかかわる仕事をしている平井と申します。

私の仕事は、キャリアコンサルタントの考えがベースになっているため、過去に試験をうけています。(結果は、筆記82点/論述39点/実技80点でした。)

試験をうける方の中には、お仕事や子育てをしながら勉強されている方も数多くいらっしゃっいました。限られた時間の中で、しっかり勉強された方には、合格していただきたいなと感じております。

今回のnoteは、私が先輩方からお聞きしたアドバイスに加えて、実際に試験をうけて大事だったなとおもう要素をまとめました。実技試験に焦点をあてて書いたので、試験を控えていらっしゃるみなさんに少しでもお役に立てれば幸いです( ^^ )



1. 試験の捉え方

キャリアコンサルタントとしての勉強と試験対策の関係性を、私は以下のように捉えています。

試験範囲.001

キャリアコンサルタントととしての勉強がメインにあり、試験前は試験特有の対策をすることで合格できると思います。

ここは、過去問の傾向であったり、口頭試問の答え方が該当します。(例:15分間しかクライアントの話を聞いていないため、口頭試問の回答は「現段階では〜」と断定した表現を避ける。等)

そもそもの勉強はもちろん大事ですが、試験直前は、試験特有の対策とケアレスミスを防止するために、うっかりミスしてしまいがちな箇所を反復していました。



2.試験本番で大事な要素

実技試験本番で大事な要素は、それまで積み上げてきた勉強と当日のパフォーマンスの2つあると思います。

当日のパフォーマンス.001

いくらそれまでの勉強で積み上げてきたとしても、当日のパフォーマンスが絶不調であれば、不合格になってしまう可能性があります。

体調管理をのぞいて、当日のパフォーマンスに最も影響を及ぼすのは「緊張」です。

試験本番で、度を越した緊張をしてしまうと、いつもの実力を発揮できなくなります。緊張する→いつものパフォーマンスが発揮できない→焦る→試験内容に集中していない→頭が真っ白になってしまう…

私は、キャリアコンサルタント養成講座を受講しており、年齢や会社が異なる同期がいます。同期の中には、カウンセリングがとっても上手な方がいらっしゃいました。しかし、最初の試験の結果は不合格。「緊張して、いつもの傾聴ができなかった。頭が真っ白で、口頭試問もなにを答えたかあまり覚えていない」とおしゃっていました。

試験のパフォーマンス.001

私は、すぐ緊張してしまうタイプだったので、当日のパフォーマンスを整えることにかなり意識していました。



3.実技試験で意識した4つのポイント

キャリアカウンセリングに正解はないですし、こちらから助言・提案するわけではなく、クライアントに寄り添いながら経験代謝を回していくのは、合格してからも日々勉強だなと感じます。

しかも、本番は緊張した状態で試験管にみられながらクライアント役と話をするので、頭が真っ白になります。(私もかなり緊張しました。。。)

私が意識したポイントは、4つあります。

ⅰ. 質問は、構造化して暗記しておく
ⅱ. 苦手な部分を受け入れる
ⅲ. 来談目的を一語一句丁寧にメモする
ⅳ. 腕時計を見えるように腕まくりしておく


ⅰ. 質問は、構造化して暗記しておく

キャリアカウンセリングでは、一方的な助言やアドバイスはせず、クライアントから出た言葉に寄り添いながら話を進める必要があります。実践を含めて、実技でカウンセラーが困るパターンとして「クラインアントの話が続かない」「何を聞いていいか分からない」という声を多く聞きます。

私は、いくつかの質問を暗記しておき、頭の中の引き出しにしまっておくことをオススメします。


( ・・)「でも、質問をただ暗記しても、いざという時に使えないのでは??」

その通りです!


だからこそ、ここで重要になるのが構造化して覚えておくことだと思います。構造化しておくことで、行き当たりばったりの質問を避けることができます。

カウンセリング構造化.001

これは、時間軸をものに構造化したものです。

過去①/過去②と記載されておりますが、例えば複数転職された方、結婚/育休/出産/子育てなど、環境がガラッと変わった時を想定しています。

このように構造化していきながら、クライエントへの質問をまとめていくと、クライアントのまわりで起きた出来事やその時の感情を整理することができます。

カウンセリング構造化.002

時間軸以外にも、登場人物や比較をもちいて質問を構造化しておくことで、クライアントに寄り添いながら具体的な展開がしやすくなると思います。



ⅱ. 苦手な部分を受け入れる

以前、試験直前のカウンセリング練習で、膨大なフィードバックをいただいたことがあります。フィードバックをいただけること自体、大変ありがたいことですし、本人も優しさから伝えてくださったのですが、試験直前に劇的にカウンセリングが上達することはありません。(あったら苦労しません笑)直前に気をつける箇所がたくさん存在すると、それだけでキャパオーバーになってしまいます。

本番は特に緊張しているので、普段苦手な部分は本番でも出てしまいます。焦る気持ちは湧いてきますが、苦手な部分がでてしまったなと受け入れて、口頭試問でできなかったことを率直に伝えるのがベターです。

自分のできなかったところを受け入れて、かつ客観視できているので、それが試験管の方にも伝わるはずです。



ⅲ. 来談目的を一語一句丁寧にメモする

一見地味ですが、非常に重要です!

私たちは、クライアントの話を親身に聞く一方で、脳内では膨大な情報を処理しています。(次の質問やクライアントの主訴を探るなど)目の前の話に一生懸命になってくると、つい最初の来談目的を忘れてしまいます。

来談目的をしっかりメモすることで「このクライアントは、どんな相談にきたのか?」原点に立ち戻ることができます。指針です。

クライアントが話したいことを丁寧に傾聴していき、寄り添いながらも最初の来談目的をしっかり掴んでおくことで、クライアントにとって望ましい話の展開をすることができます。


ⅳ.腕時計を見えるように腕まくりしておく

これは、試験特有のかなり偏ったテクニック論になってしまうのですが、袖をまくって腕時計が見える状態にしておくのをオススメします。


なぜか?


与えられた時間の中で、何を聞いて話をどう展開するのか、考える指標になるからです。

クライアントが終始自分が話したいことを話す、もしくは(※ただし、明らかに時計を意識すると、クライアントに時間を気にする素振りを見えてしまうため、良くありません)

時間を把握すること自体ではなく、自分の現在位置を認識することが重要です。

試験がはじまってから、何分経過したのか? 

○分で、どこまで話が展開しているか?

残り何分あるのか?

緊張して頭が真っ白になると、自分を見失います。その時に、ⅲでご紹介した来談目的や時間の経過を把握しておくことで、手綱をもった状態で、クライアントの話に集中することができます。

このようなテクニックは本質的ではありませんが、結果的にクライアントの話に集中できるため、個人的に大事な要素だと思います。


4. 最後に

実技試験では、普段カウンセリングが上手だった方が落ちてしまうケースはあります。だからこそ、試験に向けた事前準備が必要です。また、一度落ちてしまっただけで、カウンセリングが向いてないということは、絶対にありません。

是非、みんなでキャリアコンサルタントになり、盛り上げていければ幸いです( ´ ▽ ` )ノ


noteの内容は、以上です。

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

みなさんの受験、応援しております!!



※発信内容は、個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではございません。

※本noteが、コンテンツとして提供する全ての情報は細心の注意を払っておりますが、内容の合法性・正確性・最新性等を保証するものではありません。また、本noteのご利用によって生じたいかなるトラブル・損害に対して、一切の責任を負わないものとします。予めご了承ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?