インド新規鉄道インフラ、閣議後の発表と私のコメント。
20240810 マネー・マーケット 2,460億ルピー相当の鉄道プロジェクト8件を閣議決定、とアシュウィニ・ヴァイシュナウ(Ashwini Vaishnaw)連邦大臣が発表。
要約訳
8つのプロジェクトのうち、3つはオディシャ州南部と西部で開発が予定されている、と大臣は述べました。
8月9日、内閣経済委員会は2465.7ルピーの鉄道プロジェクト8件を承認しました。これは、意欲的なプロジェクトであり、部族が支配する地区の開発プロセスを強化するもの」と、アシュウィニ・ヴァイシュナウ連邦大臣は記者ブリーフィングで伝えました。
しかも、これらのプロジェクトは、オディシャ、マハラシュトラ、アンドラ・プラデシュ、ジャールカンド、ビハール、テランガナ、西ベンガルの7州14地区を網羅、既存の鉄道網を約900km拡大すると、大臣は語りました。
私のコメント;今回、閣議決定された8路線は以下の通りの模様です。
Gunupur-Therubali(オディシャ州、73.62 km)、Junagarh-Nabrangpur(オディシャ州、116.21 km)、Badampahar-Kandujhargarh(オディシャ州、82.06 km)、Bangriposi-Gorumahisani(オディシャ州、85.60 km)
Malkangiri-Pandurangapuram(バドラチャラム経由)(オディシャ州、アンドラプラデシュ州、テランガナ州、150 km)、Buramara-Chakulia(ジャールカンド州、西ベンガル州、オディシャ州、55 km)、Jalna-Jalgaon(マハラシュトラ州、152 km)、Bikramshila-Katareah(ビハール州、85 km)。
新規鉄道開発は、インフラ構築の重要な部分であり、地域貧困格差是正、地方治安維持、教育・医療拠点への接続機会の改善、観光振興への貢献など、多面的な分野での地域資源の活用可能性を秘めている、と考えられます。治安要因としては、主義・主張が異なる政治集団の混在、言語・文化の多様な共存・対立状況、土地所有に対する考え方の違い、資源開発の利権のあり方、環境保護のあり方、などがあるかと思われます。そう言った要因を解決し、コミュニティーとの効率的な関係を引き出すためにも、地域住民との協議・持続可能な運営形態構築など、様々な課題に取り組む必要があり、この分野で、日本のノウハウ蓄積は、役立つのではないか、と思います。また、プロジェクト実行時には進捗に合わせた経過観察・見直しも重要ではないでしょうか?この意味でも、進行中の新幹線プロジェクトは、輸送の根幹部分の強化であり、地方の鉄道インフラと有機的に連携出来る重要な背骨部分ではないか、と思います。
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