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武知志英
2024年5月28日 18:27
第十四章 松坂と吉田のファーストコンタクト ある日、吉田が会議を終えて、自分の机に戻ってきた時だった。 吉田の机の電話が鳴った。内線からの電話だった。「はい、もしもし」「社長、厚生労働省の松坂さんという方からお電話です」「えっ、厚生労働省?そうか、つないでくれ」 電話の向こうの、吉田の会社の女性社員が、松坂を吉田に取り次いだ。「はい、お電話代わりました。吉田でございます」「吉田