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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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#朝活

【エッセイ】警備員のおっさん

昨日は2年間お世話になった職場の最終日だった。 ノンフィクションのストーリーとして、心に残ったことをエッセイにして残しておきたいと思う。 ———————————————————— <今日の一曲> 憂歌団 / おそうじオバチャン この前ライブハウスで少し演奏したので憂歌団が頭に残ってます。代表曲的なこの曲、今回の内容ににぴったりなのでチョイスしてみました笑 おばちゃんじゃなくて、警備員のおっさんですがww ———————————————————— 警備員のおっさん お

【エッセイ】朝の月

朝五時半に起きて ベランダにでてストレッチしてると 四ツ谷駅の大きなビルのうえに ぽっかりと白いお月さまが浮かんでいた ちょっと前までこの時間は薄暗かったのに もう青空が眩しくひろがっている 昨日はお昼汗ばむくらいの陽気だったから 一気に春から夏になったみたいな感覚 さて、 Tシャツとパーカーでラジオ体操でもいってこようかな 今日で三月も終わり 明日から新しい年度、新しい仲間たちとの仕事がはじまる 今日も新しい一日がはじまった 穏やかなよい一日になりますように

梅雨あけの週のはじまり 夏の日射しの中 木陰を探しながら歩く 少し汗ばんでくる感覚 いつものお土産屋さんを覗くと 店主と程よい距離をとって 看板猫がくつろいでいる 週のはじめの店番は いつもと変わらない のんびりとした時間が流れている 七月も今週でおわりを迎える 夏の朝の時

【祭りのあと】 祭のあとの朝の神社は 凪の時間が流れる 行き交う人々は 静かになり 鳥は歌い 花は舞い 風はリズムを奏で 木々は産まれたての蝉たちを包み込む 涼しい風が 身体を通り抜ける 祭のあとの朝の神社は 凪の時間が流れている。 2023年7月21日

目を覚ますと蒸し暑い空気に包まれる エアコンきっていたからかな いつものように筋トレすると 上半身が少し汗ばんでくる 朝の散歩は夏を感じる風と陽射しの中 日陰を探してベンチに腰かけた 缶コーヒーで一服して空を見上げると 緑のカーテンから溢れる光から 一日のエネルギーをもらった

朝の森林浴

連休中もいつもと変わらず朝のお散歩。 早起きして筋トレやラジオ体操のあと ひとの少ない大きな公園を歩くのは この上ない“贅沢”だな、と思う。 都内のど真ん中でも 国立公園の中はまるで別世界 大きな木々の屋根からは 新鮮な朝日がこぼれこちて 虫たちや鳥たちといっしょになって 森の中に足を踏み入れると 難しいことは何も考える必要はないって 自然にそんな気分になる 大きく息を吸い込んで ゆっくりゆっくりとはきだすと からだと心が浄化されてゆく。 インサイトに沁みる空間で

【エッセイ】雨上がりの空に

さっきまで降っていた雨があがって 白い雲と薄い水色の空が顔をだした 心地よい湿度のなかで 風をきって歩きながら 大きく息をすいこんで ゆっくりとお腹から「ふぅー」と、はきだす。 駅前の信号待ちで しょうが小学生たちの集団に出くわした まだ新しい制服とランドセル マスク越しの笑顔がまぶしい お母さんたちも同じようにかがやいていた。 雨はいろんなものを洗い流す 落ち葉やゴミや空気もきれいになる いやなことも忘れ心身がリセットされる 雨上がりはキラキラした格別の瞬間で 明るい

【エッセイ】青空に映える枝

お散歩中の会話。 ひとりのときは歩くことに集中するけど、ふたりの時には何気ない会話をすることが多い。 「最近、晴ればっかだよね」 「そやよな、今週は雲が全然ないんよな~。先週はきれいな雲が多くて、いっぱい写真撮って、選りすぐりやつをnoteにあげたなぁ・・」 「こわっー、この人、なんでもアップしてる」 「・・・。」 「まぁ、今週は雲がないから、青空だけ撮っても変わり映えしんしなぁ」 「ほら、葉っぱがない木の枝のひとつひとつが、青空にくっきり映って、すごくキレイだよ

大晦日の朝も、いつもと変わらないルーティンを😊

12月31日 大晦日。 朝8時半、少し遅めに布団を出て「めっちゃ寒いな〜」と外をみると 大きなぼたん雪が、静かにしんしんとふっておりました。 今年の年末は、東京から始まり京都→岐阜→愛知(イマココ) と移動しておりますが、この辺の冷え込みが一番きつい気がします。 寒さの質がちょっと違うというか、なんとなくシャンと引き締まる感じがするんですよね〜。 ——————————— 大晦日なんでちょこっと振り返ってみると、今年の私の一番の成長は、朝のルーティンを1年間続けられたことで

【詩】風

朝の神社にお参りしたとき 風を感じた さっきは傘をひっくり返した風は 境内の白い布をはためかせていた 目に見えない空気を動かして 力強くまわりに影響を与える 強い時は注目されて 弱い時には穏やかに存在感を消してしまう 風はいつでも傍にいて すべてのものを包み込む 嫌われても気にしない 時には厳しく、時には優しく 風を感じた時 自分の小さな存在に気づく ©︎Mahalopine

【ショートショート】「株式会社リストラ」 #ショートショートnote杯

西暦205x年 昨日転職したこの会社の社員証を デジタルツインの自分にインストール ベーシックインカム時代、休憩することが昔でいう仕事だ 僕はビルの屋上で上半身裸になり毛繕いをしていた 背骨のあたりに大きくて長い毛が両方に2本 無駄な毛はこまめに抜いているはずなのに なんでこんな毛が生えてるんだろう 昔みたハエ人間になる映画で 遺伝子組み換えで腕から昆虫のような毛が生えてくるシーン まさにそのとそっくりな毛だ ピンセットでつまんで抜くと、簡単にそれはぬけた 近くにぽい

【エッセイ】夏の終わりがはじまる

朝の散歩コースのお堀沿いの緑道が好きだ 緑のトンネルを歩きながら 木の香りがいっぱいの空気を感じて 少し深呼吸もしたりすると 気持ちが落ち着いて気分がよくなる 「最近、セミの鳴き声が減ったよな・・」 昨日は久しぶりの晴天の夏日 ちょっと前まで大合唱していたセミの鳴き声が 数えられるくらいに減っている 夏の終わりがはじまる 立秋から秋分が残暑見舞いの期間らしいけど そろそろ夏から秋に変わる合図なんだろう 「もうすぐコオロギとかスズムシが夜に鳴きだすのかな・・」 し

【エッセイ】「ごきげんよう」といってみよう

ごきげんよう〜、ごきげんよう〜、ごきげんよう〜 朝のウォーキングコースでよく通る 靖国神社の裏通りの白百合小学校前。 警備員のおじさんが、登校門の前にたち挨拶を繰り返す。 上品な帽子と制服で、お母さんと手を繋いで登校する小学生たち お母さんたちも不思議とお揃いの品の良い紺のスーツやワンピース 警備員のおじさんは穏やかな口調で挨拶を繰り返す。 ごきげんよう〜、ごきげんよう〜、ごきげんよう〜 ごきげんよう〜、ごきげんよう〜、ごきげんよう〜 「ごきげんよう」という挨拶。

【エッセイ】神社で朝、笛を練習するおじさん⛩

神社で朝、笛を練習しているおじさんがいた。何度か見かけている。 普通にスーツを着て、出勤前なのだろう。上着を脱ぎ、木陰のベンチに座り一生懸命に集中して、縦笛の練習をしている。 曲はなぜか「レッドリバーバレー」 神社で奏でる曲という雰囲気はないけれど、 朝の静かで広い空間に懐かしい音が響き渡る。 結構な頻度で間違えて、何度も音を探りながら練習するおじさん。 散歩をしながら、ふと足をとめると、時間が止まったような気がした。 「小学生の頃に一生懸命練習した笛の授業の感じだな・