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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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【エッセイ】警備員のおっさん

昨日は2年間お世話になった職場の最終日だった。 ノンフィクションのストーリーとして、心に残ったことをエッセイにして残しておきたいと思う。 ———————————————————— <今日の一曲> 憂歌団 / おそうじオバチャン この前ライブハウスで少し演奏したので憂歌団が頭に残ってます。代表曲的なこの曲、今回の内容ににぴったりなのでチョイスしてみました笑 おばちゃんじゃなくて、警備員のおっさんですがww ———————————————————— 警備員のおっさん お

スイッチを切り替えて

スイッチを切り替えて 週末の朝はいつもよりも早くスタートする 一時間早く起きて動き出すと 薄暗い空の下、少し寒くなった風を感じながら 身体が暖まってくる感じが心地よい 毎日歩いている道も 人通りがなくてガランとしているから すっきりしていて清々しい空気が流れている スイッチを切り替えて一日がはじまると 何もかもが新鮮に見えてくる 町並みや木々や草花や その回りの空気でさえも じぶん自身も新しくなったような感覚 公園の池のほとりで朝陽を浴びると 世界のスイッチが切り替

どんぐりころころ

朝の散歩で毎日神社にいっていると 季節の移り変わりを日々感じることが多い。 この日も手水舎でお清めをしたとき どんぐりがころりと一つ落ちているのが、ふと目に入った よくよく地面をみてみると、たくさんのどんぐりがころころと転がっている。 ついつい足をとめてどんぐり拾い 童心にかえって集めていた なんともころころと実がつまったどんぐりをみていると 美味しそうに見えてくる スマホ片手に調べてみると─── 案の定、渋ぬきせず、そのまま食べれるものもあるとのこと。 縄文時代の

【スマホ写真】外苑いちょう並木2022年11月😊

外苑いちょう並木────── 昨日、天気もよかったので昼下がりのお散歩で 少し足を伸ばしてみにいってきました。 いちょう並木に近づくと────── 御観兵榎の公園の中でイベントが催されていました。 露店が沢山でていて、大にぎわいのマルシェ。 いちょう並木はすっかり色づき 半分くらいは落ち葉になっています。 「そろそろいい感じかな~」 と思って行ったのですが、少し遅めだったかも── 人混みの中をゆっくり歩くと 子ども連れの家族や、若い学生、外国人団体、ワンコも── 色づ

宗像の夜

宗像国際環境会議に参加した。 三日目だけだったけど、 自然との共生 気候変動や自然 資本主義の新しいあり方 “常若” とこわか 生命の源泉。 日頃、仕事でかんがえていることや いろんな本を読み漁っていたことの 何倍も深く考えさせられた一日。 宮大工の小川さんの言葉は 論理的にではなく 直情的に響くものだった 修行とは。 自然と共生するということは 生命として自然に生きること。 宗像大社で日が暮れ、 月がのぼり 星が輝いていた。 明日は朝の海で禊をする。 気持ち

【エッセイ】大きな木

近くのたまに行く散歩道。 迎賓館の近くの小さな公園にすごく大きな木がある ど真ん中に一本、どーんと居座っている。 思わず上を見上げると、 大きな幹が3本・・4本・・5本・・ 曇り空にくっきりと生え渡り 細かい枝は毛細血管のように張り巡らされ ひとつの生命体としての活動を感じた。 地球上の生命で最も寿命が長い生き物は何か? 亀や貝などでは数百年生きるものもあるというけれど その中で群を抜いて長寿なものは植物だ。 「メトシェラ」は樹齢約4,800年。 大きな木は ゆっくり

京の夜に魅せられて

年末の京都小旅行。 仕事関係のお付き合いの方々とご一緒させていただき、プライベート旅行では絶対にいけないような地元の方々が愛されているお店に連れていっていただいた。 祇園の料亭。もちろん一見さんお断りなんだろう。 そんな中で、予約をとるのもすごく大変な人気のお店だそうだ。 女将さんが常連さんに一年のお礼のご挨拶で声がけされている。 「ほんまにもう、さむなってかなわんなぁ。」 外は雪がちらちらとまっていたから、掘り炬燵の席に座ったとき、 床暖房になっている畳があったかくて心

【エッセイ】雨上がり、クリスマスの日の神社

12月25日 クリスマスの日。 昨日の夜は曇り空だった。 “今年一番の寒波がくる”と、ニュースが騒いでいるのを小耳に挟みながら 「朝になったら、もしかしたら雪化粧してるのかな」と思いながら散歩に出かけた。 道路が濡れていたから、雨が夜更けに降ったんだろう 雨上がりの空気が気持ちよい。 いつもの神社のお散歩コースを歩いていると いつもと少し雰囲気がちがった。 空気や彩りがしっとりとしていて やわらかい穏やかでしっとりとした気分になる。 すれ違った外国人の家族。 お父さん

【エッセイ】中洲の屋台横丁で

昨晩は、出張の前泊で福岡入りした。 何年ぶりだろう。少なくとも2年以上なのは間違いない。 せっかくの福岡の夜。 居酒屋さんで軽く呑んだあとで、屋台横丁にふらりと行ってみた。 屋台横丁は大賑わいだ。 どの屋台の席でも、ひととひとが、肩よせあってパイプ椅子に座り込む。 少し寒くなった季節を楽しむかのようにも見える。 まるで一昔前の活気のある時代にタイムスリップしたような気持ちになる。 「この屋台はみんな、屋根も椅子も調理場や看板まで、毎日全部かたづけて、また毎日、30分くらい

【詩】緑のあじさい

マンションの玄関先の 自分とおなじ6月うまれの 真っ白なあじさい。 おおきな緑の葉っぱを元気にひろげて いっぱい雨をすいこんで 「じとじと天気は気持ちいいよ」って言ってるみたい。 真っ白な小さな花びら たくさんの花があつまって 大きな花束をつくる 「なんかハートのかたちみたい」と思わずつぶやいた。 朝から晩まで咲いている 毎日まいにち、さぼらずに咲いていたから 真っ白な花びらがだんだん緑にかわってきた 「ちょっとつかれてきたのかな」と心配になる。 いまは緑のあじさい。