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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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#私の仕事

【エッセイ】警備員のおっさん

昨日は2年間お世話になった職場の最終日だった。 ノンフィクションのストーリーとして、心に残ったことをエッセイにして残しておきたいと思う。 ———————————————————— <今日の一曲> 憂歌団 / おそうじオバチャン この前ライブハウスで少し演奏したので憂歌団が頭に残ってます。代表曲的なこの曲、今回の内容ににぴったりなのでチョイスしてみました笑 おばちゃんじゃなくて、警備員のおっさんですがww ———————————————————— 警備員のおっさん お

【エッセイ】人事発令の季節に想うこと

6月17日。 ちょうど7月まで2週間になり、出向元の会社でも人事発令があった。 1年前の5月から新しい環境になり、丸っと1年ちょいも経つと、すっかり親元会社のイベントも懐かしい感覚になる。 この一年間はというと、僕にとって人生初めての経験となる、ほぼ転職に近い職種の違った仕事に従事している。 いままでは部署が変わったり、支店に行ったり、グループ会社に行ったりが自分にとって”異動”だったけれど、今回は仕事内容だけでなく、肩書きや連絡先やらメアド、上司や同僚までもが全く新しい違

【エッセイ】仕事の価値観

今年のゴールデンウィークは少し短めで、正味、今日から落ち着いてはじまったという感じだ。 仕事の関係もあったから、 5月1日はクールビズの取材対応、3日にはラジオ出演と、イベントがポツポツとはいっていた。 環境系の仕事になってから、ずっと感じていることは、休日のイベント対応が多いということ。 特に今のように官公庁の立場になると、「消費者・国民の暮らしを新しく豊かに!」とか、かなりでかくて広いことを行っている手前、至る所で行われる家族向けのイベントなどが対象になってくる。 これ

【エッセイ】いろんな町の空気を吸い込んで

いろんな町の空気を吸い込んで いろんな町のいろんな人たちと出会い いろんな話に耳を傾ける そこにはたくさんのストーリーがあって その人の今まで生きてきた人生のシーンが いろんな場所に息づいている ある地方の町の再開発プロジェクトで 数年前まで動物園があった場所を訪れた すごく広い敷地は人も動物もいなくなってから放置されてきたから だんだん自然の環境に戻ってきていた 所々にいろんなオブジェや遊具が草木に混じって埋もれていたり 小さい頃からこの辺りで育った方々と一緒に歩いて

【エッセイ】想いの感染

ひとが集団になって 何かに一生懸命取り組む。 仕事はそれの連続で── 各自がタスクを積み上げて アウトプットとなる成果物を造り出すこと。 いろいろな年齢や性別、 価値観の異なるひとが集まった方がいい、 議論する時は建設的な批判も大切で そのなかで──、 アウトプットはブラッシュアップされてゆく。 試行錯誤の連続。 ロジックや過去の経験、 成功例や失敗例からの学び。 意見する時の伝え方、 コミュニケーションからのストロークで 湧き出る感情──。 しっかり休むことも重要、

九月の御製からのインサイト

千早ぶるかみの力によりてこそ われをたすくる人もいでけれ 靖国神社の九月の御製。 明治44年は西暦1950年、73年前に詠まれたものでした。 現代に置き換えると「千早ぶる」力というものは いったい何なのだろう、とふと考えました。 科学やテクノロジーは私たちに大きな力を 与えてくれていることに間違いはありません。 リーダーシップやマネジメントも ひとを惹き付けたり、チームで動くために必要な仕組みだったりします。 それらがあった上で いまの世の中があるんだとすると 平和な世

【エッセイ】少し長めの出張で

土曜日から、少しながい出張にでている────── 東京の後楽園、名古屋、岐阜、多度、名古屋、岐阜、名古屋── 目まぐるしく移動しながら名古屋で二泊。 今朝は名古屋駅から新幹線で新大阪に乗った。 新大阪駅について、ローカル線に乗り換える時に「なんだか今日は寒いな」と感じる。昨日はTシャツで多度町の竹林の中にいたのに、今日は薄手のジャケットを羽織っていても腕組みをしてしまうくらい。 まわりを見渡してもジャンパーやコートを着ている人も多い。 そういえば、名古屋でも大阪でも

八百万の神 〜環境問題を考える時

八百万の神 (やおよろずのかみ) 環境系の仕事をするようになりセミナーなどでよく聞くようになった言葉。古代からの日本人の思想の土台となるものだ。 世界で多くみられる一神教とは異なり、自然のすべてのものに神が宿っているという考え方、自分もそのような感覚がある。 「私は無宗教なんですよね〜」 小さい頃から僕も当然のようにそんな感じでよく話したりしてきた。 でも、グローバルでこのような発言をすると、場合によっては人間性を疑われ、一目置かれることはないと、京都のお寺のご住職か

【エッセイ】春の日和

3月がはじまった。 一週間くらい前から、花粉症のスイッチが入って、からだの体質センサーが切り替わる。 ビタミンDサプリで免疫をあげているが、完全にアレルギーがなくなるわけではないから、このモードに順応するようにしている。 だいぶ慣れてきたかなぁ。 先日、TOKYOエシカルアクションプロジェクトでトークショーに出演させてもらった。 今年になって、このようなイベントもだんだんと増えてきて、人前でプレゼンすることが大好きな私にとっては嬉しいこと。 営業をしていた時と違って、なに

【エッセイ】朝のルーティンのなかで環世界を考える

新年が始まり、二週目の週末。 6時過ぎに起床して手洗い歯磨きうがいをしてベランダで寒風摩擦しながらストレッチ。 身体のセンサーが起動すると 不思議と寒さは感じずに 雲ひとつない晴天の空から 朝のやわらかくて優しい光を感じる。 いつもの散歩道で 群れからはぐれた一匹の白い斑の鳩が 寂しそうに木の枝にとまっている。 少し先では鳩の集団が落ち葉の上で つんつんと餌場を漁っている。 外濠のカモさん達は やっぱり去年より数も少なくて 群れずにぷかぷか浮いていたり ちゅぴぴぴ〜と鳴

【エッセイ】仕事はじめ

仕事はじめの日。 今日から仕事モードでの一年が始まる いつもよりちょっとだけ早めに支度をして 久しぶりにワイシャツとネクタイをしめ スーツを着てベルトをしめる 鏡を見て、仕事モードの自分をちょっと確認する。 去年から仕事に対する価値観が少し変化してきた 会社でサステナビリティを推進する事業になったこともあって、 自分の欲を満たすために働いてきた気持ちが薄らいできている。 本気で環境のこと、社会のこと、地球のことを考えることが、今の僕の仕事。 僕の今までの人生は、 物欲、

【エッセイ】繋ぐこと、繋がること

暦では立冬となって 毎朝、「今日は寒いのかな」とか、会話するようになってきた。 寒くなってくると、気持ちも、寂しさや暖かさ・温かさを感じるようになって、感受性が高まって、まわりのことにも敏感になる。 ひとの気持ちや、自然の彩り、生きていること、自分の人生とか──。 一歩ひいたところから、俯瞰的に、色んなことを見つめることは、 マインドセットを整えるためのひとつのメソッドだと、この前読んだ本に書いてあった。 流れる時間の中で、自分の気持ちを見つめる──────。 先日

仕事への価値観の変化

昨年の11月1日に、サステナビリティ推進という噛みそうな名前の部署に異動になり、ちょうど今日で1年──。 カーボンニュートラルな社会にするために、企業として、個人として、何ができるのか?を日々考え抜いてきた。 それまで法人営業の仕事しか経験をしたことがなかった僕は、"サステナビリティ"という言葉すら知らない営業バカなやつだった。 でもそれ以来、週一冊の読書も気候変動や環境系を読むようになって、いま地球が本当に瀬戸際に立たされているという事実を知る──。 エコ検定を取得して

宗像の朝

宗像国際環境会議の三日間が終わり、 翌朝の早朝に関係者のホットなメンバーと 宗像の海に禊にでかけた。 昨晩は遅くまで 環境・自然・生命・未来への熱い討論。 そのほとぼりの冷めない心で 清らかな朝の海にでる。 心地よい風の中、 はだしで砂浜を踏みしめて からだ中で自然を感じるとき、 一体感・高揚感・充足感。 あたたかい気持ちになってくる。 海に入ると容赦なく 高く大きな波が次から次にきて、 皆を飲み込まんとばかりにうちつけられる 頭までみずに浸かって 全身を清らかな海