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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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2022年3月の記事一覧

紛争 それぞれの立場で何を思う

最近、ニュースをみるのがまた嫌になってきた。 ここ1年ほどテレビなし、ニュースダイエットはしていたけれど・・ これだけいろいろ世界的に緊迫した状況なので、ニュースを見るようになっていた。 知ったところでどうもできない情報が多い。 けれど、いろいろなことを考えさせられてしまう。 会議室と現場の乖離 普段の仕事でもよくあることだが、マネージャーや幹部は現場経験がない人が多く会議室で指示だけを出し、現場はその指示に従ってお客様対応したり作業をしたり。 今起こっている紛争も考

【エッセイ】緑道沿いのボート乗り場

いつもの緑道沿いのボート乗り場が営業を再開していた。 カップルが1組2組、手漕ぎボートで波のないお濠をゆっくりと動いている。 雲ひとつない空の下、暑いくらいの陽気。 オールを漕ぐのは少し大変そうだけれど、穏やかな春の空気の中で会話もはずんでいるんだろうなぁ、とか想像してみたり・・ ボート乗り場をみかけると、ちょっと懐かしい気持ちになる。 学生時代、まだろくにデートとかしたことがなかった頃・・ なんとなくデートの王道は、公園にいってボートに乗るというイメージがあったりした。

【エッセイ】光と影

歳をとっていろいろなモノの見方が変わってきた。 その中で「影」を見る時の気持ちが変わってきてることに、最近ふと気がついた。 子供の頃 僕は影をみると何となく怖いという気持ちがあった。 自分の動きにぴったりと合わせて動いてくる嫌なやつ。 長くなったり短くなったり、黒くて透き通っている、なんとなく不気味なもの。 だから影絵とかもストーリーが入ってこなくて、先入観として怖い印象を持っていたりした。あとは心霊番組で「影のあたまのところが消えていたんです!」とかいうシーンだけ鮮明に

【エッセイ】春を待つ雨あがりの道

「昨日の夜に雨ふったんかなぁ」 朝の散歩道がしっとりとしていて、地面を踏みしめる足の裏の感覚が柔らかい。 春を待つ季節の雨は、ほんわりと暖かさを包んでいて、優しい感じがする。 寝ているあいだに、すこしだけ、しとしとと降ったのかな? そう思うと雨が私たちを気遣ってくれてるみたいで、ちょっとうれしくなった。 なんとなくニュースとかでは、「生憎の雨模様・・」とか憎まれがちな雨だけど、 夜にこっそりと降る雨は、朝になると雨上がりの柔らかさをプレゼントしてくれるいいやつだ。

【詩】なにもない時間

なにもない時間が流れる 鉄筋コンクリートの箱の中に飼われた人間は 黙ったまま動かず 空想というもう一つの世界に 自分自身をみている なにもない時間の中にいる 無機物と有機物のはっきりした違いを感じる 植物や食物から発せられる生命エネルギーが 空気の揺らぎとなり音に変わる なにもない時間は響きとなり 空間には音が満ち溢れ 静けさに生命が吹き込まれる スマホから発せられる電気信号は 見ることも感じることもできないけれど 空想というもう一つの世界に 大量の情報を伝達する な