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創作全般の覚え書き

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自分の、あるいは社会の創作の話題で反応してしまったことの覚え書き
運営しているクリエイター

#芸術論

手作りという魔法は無い

私は、現代において「手で作る必然のあるもの」によって「いわゆる手工芸品」では到達出来ない…

芸術という言葉は人を思考停止にする強力な呪文ではないかと思う

私は、芸術というのは、一般的な意味合いにおいての 「何やっても良い、何でもアリの自由なも…

音楽やアートの力に敵も味方も無い

良く、音楽やアートの力で世界を平和にするんだ!という話が出ますが、直接的にそうするのは不…

現役のプロであるために必要な仕事量がある

なぜ、いろいろな分野のプロがアマチュアの人たちよりも「しぶとく上手い」かといえば、アマチ…

人為の美と自由

美を宿した人為や人造物は 時間から自由になる 経済から自由になる 個別性から自由になる …

私は「そこに美はあるのか?」という風にしか観ないのです

・・・という意見の方と、わたくし、今まで沢山出会ってまいりました。 しかし、私はその「い…

伝統とは直接対峙するのが良いのです

自分のつくる和装の柄で「これがもし、洋服の柄としてついていたらどうか?」ということは良く考えます。「現代の洋服に置き換えたらダサいかも知れないけども呉服だからこれが伝統で正義」みたいな流れで私は制作しません。 伝統柄を扱う際にも、いろいろ考えます。 2000年代になってから増えた、呉服のいわゆる伝統柄を薄味にして「シュっ!」とさせたものが現代的な呉服という流れには個人的に抗う方向で行きます。 (伝統の本質と繋がっている“和装”ではなくいわゆる呉服臭のする“呉服の価値観”

色と味覚・嗅覚は良く似ています

女性ものの着物の色には、体感として「少し酸味と甘味がある」のが重要と個人的には思っていま…

内向きの価値観の空間が本当に苦手で・・・

私は一般に思われるよりも、いわゆる創作系のいろいろに雑食性でいろいろ楽しめるタイプなんで…

つくったものを社会に公開する際に責任が伴うのは当たり前

いわゆる、表現の自由、ということが良く言われますが・・・そんなことをつらつらと・・・ 自…

最初から完成形があり、それを出力するだけ、が一番良い

制作で、鮮度がありながら行き届いたもの、落ちやアラの無いもの、ようするに 「魅力的でかつ…

ルドンの色

私が画家のオディロン・ルドンの絵を初めて観たのは、小学三年生ぐらいの時だったか・・・ 小…

資質と才能は運用する感覚で使う

noteで、#社会人1年目の私へ というテーマを募集しているのを眼にして、何か思いつくかな・・…

絵を習うと失うものと、絵を習ったから描けるようになるものと

絵を習わないと描けない絵があるのと同様に、アカデミックな絵の技法や理論を学んで練習し身につけてしまうと、描けなくなってしまう絵があります。 しかし、余程の資質と才能を持っている人でない限り、技法や理論を習い身につけた方が、習わないで絵を描いているよりも、段違いに描きたいものが描けるようになります。 また、自分の絵画制作への強烈な欲求から高度な必然で身につけて行った知識や技法なら自分の感性を邪魔することはありません。 ただし「自分は好き勝手にやりたい、それがアートだ、だか