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2018年1月の記事一覧
「深夜にラブレターを書くな」と先生は言ったよね
「みんな、これだけは気をつけるように」
いつも含み笑いをしたような顔のその人は、授業中であることを忘れたかのように、唐突に関係のない話をし始めた。
「深夜にラブレターを書いちゃいかん。なぜなら相手は、そのラブレターを朝読むのだから」
要するに、深夜の異様に盛り上がったテンションで書いたラブレターは、日中に読むには暑苦しすぎるということらしい。
学校の帰り際に渡せば夜読んでもらえるんじゃない
「幸せな家庭を持ちたい」という夢の尊さよ
それは、あまりにも清々しい宣言だった。
「俺は、結婚して幸せな家庭を持つのが夢やねん」
私よりずっと年上のその男性は、なんの迷いもなくそう言った。
* * *
何かにつけて“多様性”が声高に訴えられ、世間に染みついた“当たり前”が変えられていくのを目の当たりにする。
結婚という慣習も、変えられようとしている“当たり前”のひとつだ。
「結婚するのが当たり前」
「女は家庭に入って子供
「ケンカするほど仲がいい」なんて、信じてないけどね。
「あぁ、頭が割れそうだ…」
このまま内側から脳みそが飛び出して、私の頭蓋骨をつきやぶって出てくるんじゃないか?そしたら私はそのまま死ぬんだろうか…
偏頭痛持ち特有の、突き刺すような頭の痛みで目が覚めた。眠りたいのに、痛くて痛くて体を横たえることすらできない。
そうだ、薬だ。いつもの頭痛薬を飲まなくちゃ…
頭では分かっていても、もう体が動かせない。「いっそこのまま脳みそが破裂してくれればいい