マガジンのカバー画像

世界史

43
今の国際情勢が分かるために必要な世界史という観点からまとめています。
運営しているクリエイター

#世界史

世界史編のあとがき

来し方を振り返る さてこれまで「歴史の重み」として古代から現代まで世界史をお話してきまし…

吉川 由紀枝
2週間前
2

古代

古代:古代ギリシャ・ローマVS中国 欧米人のエリートが学ぶ古代ギリシャの歴史は、国際関係、…

1

中世

中世ヨーロッパは一般的に暗黒時代と言われていますが、ここでは日本の封建時代と異なる点を2…

イスラム・古代~中世

アラブ人のルーツ アラビア半島の南端にあるイエメンは、農作物がとれる豊かな土地です。この…

イスラム・古代~中世 その2

3.対等が根本思想 意外に聞こえるかもしれませんが、ムハンマドが元々商人であり、最初に信…

1

イスラム・中世~近代

イスラム内の権力は大部分トルコに集約 ヨーロッパのルネッサンスまでの時期、イスラム商人の…

中世から近世へ・ヴェネツィア共和国

今回は現代日本にとり、とても示唆に富むヴェネツィア共和国です。この国は千年以上続いた最長の共和国で、都市国家から始まった当初は塩以外の資源なし、貿易で生計を立てる他なし、特に食料自給率は低く、人材のみが生命線、という現代日本によく似た状況でした。そんな都市国家が(西)ローマ帝国滅亡後からナポレオン軍に降伏するまでの興亡を見ていきたいと思います。 ヴェネツィア共和国 ヴェネツィアといえば、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」という作品があるように、商業で身を立てた国家です。(但

近世・宗教革命、民主化、産業革命

近世は今日の世界を形作る、多くの事象を説明し、方向づけた出来事が盛りだくさんなだけに、本…

1

近世から近代へ・大航海時代と覇権の変遷

今回は「覇権は儲かりません」がテーマです。世界史から検証してみましょう。 覇権国の条件 …

1

近世から近代へ・戦争は外交の延長である

今回はナポレオン、クラウゼヴィッツ、メッテルニヒ、ビスマルクという、近世から近代にかかる…

近世から近代へ・大英帝国とその繁栄の鍵

大英帝国は商人の国家 イギリスはスペインの無敵艦隊を破った後に繁栄の道を歩んだと、学校の…

2

近代・グレートゲームと地政学

グレートゲーム さて、前稿にて大英帝国は商人の国家というお話をしましたが、今回はそのツケ…

2

アメリカの歴史・連邦政府と国土

よくアメリカは歴史の浅い国という表現をしますが、1776年の独立宣言から約250年たって…

アメリカの歴史・南北戦争

奴隷制 実は建国の父たちの英知を以てしても13州全ての同意を得ることが難しく、後世への宿題として残した課題が一つありました。それが、奴隷制です。当時の13州には奴隷制を認める州(南部)と認めない州(北部)とがあり、認めないとすれば南部が拒否しかねない状態でした。建国の父たち自身も奴隷を抱えていたこともあり、連邦政府として奴隷制を容認するという暗黙の約束の下、南部州も連邦政府に加盟することで合意しました。 さて奴隷と一口に言っても、文化によって奴隷に与えられる仕事や社会的に容